[クローズアップNEWS]子どもの自転車事故はどんなとき起こる?
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セコムの舟生です。
学年が上がるにつれて自転車に乗る機会が増えてきますね。
ご家庭ではお子さんに、自転車に乗るときの注意をどのように伝えていますか?今回の[クローズアップNEWS]は、このところ頻繁に発生している子どもが乗った自転車と車の衝突事故を取り上げます。
実際に起きた事故を振り返ると、事故が起きやすい状況と、子どもが特に注意すべきポイントが見えてきます。
子どもに具体的な注意点を示し、自転車に乗っているときの事故防止対策をまとめます。
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▼ 大型車両に注意!巻き込み事故が多発
「子どもの安全NEWS」で取り上げた自転車事故のなかから、今年3月と4月に発生した左折時の巻き込み事故をピックアップしてみます。
いずれの事故も、発生状況が酷似しています。・ 自転車に乗った小2女児が青信号の横断歩道を渡っていたところ、左折してきた大型トラックにひかれて死亡。女児の前には母親らも横断していた(3月 東京都)
・ 自転車に乗った小5男児が青信号の横断歩道を渡っていたところ、左折してきたダンプカーにひかれて死亡(3月 東京都)
・ 自転車に乗った小2男児が交差点を左折してきた大型ダンプカーにはねられ死亡。姉・祖母に続いて横断しようとしたところで事故にあった(4月 埼玉県)
トラックやダンプカーなど、運転席の位置が高い大型車両は死角が大きく、特に左側が見えにくくなっていて、そのため左折時の巻き込み事故が多く発生しています。
また、埼玉県の事故では、運転者が「3台目の自転車がいることに気付かなかった」と供述しているそうです。同行者に続いて横断しようとしたところで事故が発生しています。先に交差点を渡っている人がいれば「自分も渡れる」と思ってしまいがちですが、渡る前には必ず自分の目で安全を確かめるよう、よく言い聞かせましょう。
▼信号がない交差点・横断歩道は事故が起きやすい
・ 自転車に乗った小4男児が軽トラックと出会い頭に衝突し、意識不明の重体。現場は信号がなく見通しの悪い交差点(3月 石川県)・ 自転車に乗った小5男児が信号のない三差路を走行中、乗用車と衝突して死亡(3月 鳥取県)
いずれも信号がない場所で発生した事故。
「向こうが止まるだろう」という思い込みが事故につながります。
車が止まってくれた場合でも、運転者の顔を見て、自分が認識されているかどうか確かめましょう。また車のスピードや距離感を見誤り、強引に渡ろうとして事故になるケースもあります。
夕方は特に事故が起きやすいので、安全を優先して行動するように伝えましょう。
▼ 「自転車のルール」を守ることが事故を防ぐ
自転車安全利用五則を再確認して、きちんと守れているかどうか、お子さんと話し合ってみてください。自転車は道路の左側を走行するのがルール。
安全に走行できる幅が確保できない場合は、特に慎重に行動しなくてはなりません。
また施設や公園、自宅の敷地などから道路に出るときは、交差点や横断歩道と同様、安全確認が不可欠です。自転車から降り左右を見て、安全を確かめてから乗るようにしましょう
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自転車は便利な乗り物ですが、命を落とす事故に直結することもあります。万が一にそなえ、ヘルメットをかぶらせることも忘れないでください。
事故に対する意識と安全のための心がけが、お子さんの命を守ります。☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆
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