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[クローズアップNEWS]小学生に頻発!キックスケーター事故を防ぐには?

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セコムの舟生です。

子どもの安全NEWSでは、お子さんが被害にあった交通事故も取り上げていますが、ときおり、似通った状況で発生している事故が見られます。

そのひとつが、小学生のお子さんのキックスケーター乗用中の事故
なかでも自動車と衝突する事故が多くなっています。

以前より、街中でも、キックスケーターを楽しむ子どもの姿をよく見かけるようになってきました。

今回は、子どもの安全NEWSからキックスケーター事故をクローズアップして、どのようにすれば安全に楽しめるのか、実際の事故状況を取り上げながら、考えてみたいと思います。

 

* * * * * * * * *


▼ 2013年に起きたキックスケーター事故は?
まずは2013年に起きた、キックスケーターと自動車による交通事故からいくつかピックアップしてみましょう。

・キックスケーターで道路を横断していた8歳男児が乗用車と衝突して重傷(8月 北海道)
・キックスケーターで遊んでいた小1男児がトラックにひかれ死亡(8月 神奈川県)
・キックスケーター中に7歳男児が乗用車にはねられて死亡(10月 福岡県)
・キックスケーター中に小5男児が乗用車と衝突して重傷(11月 神奈川県)

死亡、重傷などの重大事故のみを取り上げましたが、ニュースにならなかった軽傷事故や、危うく事故になりそうになった状況は、もっとたくさん起きていることが想像できます。

上記の事故が起きた状況として共通しているのは、「公道で起きている」ということ。
また、坂道を下るなどしていて、勢いがついた状態で往来に飛び出してしまったケースが多いようです。
事故の被害者はいずれも男の子だというのも、ひとつの共通項です。


▼ キックスケーターは公道で乗ってもいい?
キックスケーターに限らず、スケートボードやローラースケートなどの車輪のついた乗用玩具を持っているお子さんは少なくないと思います。

皆さんのご家庭では、どこで遊ばせていますか。

ブレーキのついていないキックスケーターは、公道で走ることに適した乗り物とは言えません。

車がもし時速30kmで走っていたとすると、1秒あたり8.3m進むことになります。目の前の飛び出しに気がついて0.5秒後にブレーキを踏んだとしても、その時点で4m以上進んでおり、制動距離も含めると相当な距離を進んでしまうため、急に止まることは不可能です。

道路交通法の第七十六条4項三では、「交通のひんぱんな道路において、球戯をし、ローラースケートをし、又はこれらに類する行為をすること」を道路における禁止行為と定めています。

そもそも道路は遊ぶ場所ではありません。

公園のような広い場所なら、車にぶつかる心配は少ないですが、乗用玩具の利用を禁止している公園もあり、「どこで遊ばせるか」を明確にルール化するのは、なかなか難しいところです。

「遊んでいい場所」の見極めをお子さんと話し合ってみてください。また「遊んでいい場所」を探すうえで「利用に適さない場所」の理由や、危険な乗り方も一緒に教えてあげられるといいですね


▼ キックスケーターを安全に利用するには?
キックスケーターをはじめとする車輪のついた乗用玩具での交通事故を避け、安全に遊ぶためのポイントを挙げてみます。

(1) 車が走る道路では遊ばない
(2) いつでも止まれる速度で利用する
(3) ヘルメットを着用する
(4) 取扱説明書に従ってメンテナンス・点検を行う

坂道はスピードが出て、スリリングで楽しく感じるかもしれませんが、多くの事故は坂道を下っていて止まりきれずに起きています。たとえ緩やかな坂道でも、ブレーキが遅れたり、うまく利かなかったりすれば、最悪の事態も考えられます。絶対にやめましょう。

また遊ぶ際には、周囲に迷惑がかからないように配慮することを忘れてはいけませんね。
周囲の状況をよく判断して、ルールをきちんと守って安全な乗り方を心がけさせましょう。


* * * * * * * * *


キックスケーター乗車中の事故にあわないためには、遊びに適した場所、適さない場所をきちんと把握しておくことが大事です。

お子さんがキックスケーターを所有している方は、行動範囲の中でそれを確かめ、具体的にお子さんに伝えていただきたいと思います。

2014.01.20

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