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子どもの留守番と「鍵」を持たせるときの注意点

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セコムの舟生です。

早いもので、今学年ももうすぐ終わりです。
春休みが終われば、子どもたちはひとつ上の学年になりますね。

塾や習いごとなど、新しいことをはじめるお子さんもいるのではないでしょうか。
なかには、春休みに「留守番デビュー」をする子もいます。
入学・進級に向けて春休みのうちに留守番の練習をさせるご家庭が多いようです。

そこで今回は、子どもに留守番させるときの注意ポイントや、鍵の持たせ方について紹介します。


* * * * * * * * *


▼ 留守番の「ルール」を決める
お子さんに留守番をさせるなら、ひとりで過ごす間のルールをきちんと決めておくことが大切です。伝えておきたいことはいろいろあると思いますが、細かすぎるルールは、かえってお子さんを迷わせます。

まずは留守番の基本的なルールをお子さんに理解させるところからはじめましょう。

<留守番の基本ルール>
(1) 誰が訪ねてきてもドアは開けない
(2) あらかじめ決めた電話以外には出ない
(3) 玄関や窓の鍵は施錠したままにする
(4) 火を使わない
(5) 何かあったらお母さん(お父さん)に電話する

留守番中に心配されるのは、保護者の不在を狙った犯罪です。
春休みのような長期の休みには、留守番をしている子どもを狙った押し込み強盗や強制わいせつなどの犯罪が発生しています。
電話で保護者の不在を確認することも考えられますので、来訪者と電話対応は、しっかりとルールを決めてお子さんに伝えておきましょう。

まだきちんと対応することが難しいと思う場合は、「来訪者や電話があっても出ない」と決めておくのも一つの方法です。
ある程度しっかりした判断ができるのでインターホンや電話に出ると決めた場合は、相手に対しては「お母さん(お父さん)はいま手が離せないので、あとでまた来て(かけなおして)ください」と伝え、保護者が不在であることを教えないようにしましょう

来訪者の対応をする場合は、インターホンやドア越しにチェーンをかけたまま行います。
たとえ相手が知り合いでも、不用意にドアを開けてはいけません。
宅配便の配達も、「受け取らなくていいよ」と伝えてください。
対応を明確に決めておくと、お子さんが迷わずに済みます。


過去には、「放射能の検査が必要」「水漏れしている」など緊急性を装って押し入ったケースがありました。強い口調で脅し、強引にドアを開けさせた事犯もあります。

少しでも子どもの対応に不安がある場合は、「インターホンにも電話にも一切出なくていい」と伝え、なるべく早く帰宅できるようにしましょう。
留守番中の子どもにメッセージを伝えたいときには、留守番電話に切り替わって親からの電話だと確認できたときだけ出ると決めておくとよいでしょう。また不安な時には親の携帯電話などに連絡できるようにしておくことで子どもの不安を和らげることができます。

▼ 留守番中の安全は「保護者」がつくるもの
留守番中の安全は、子どもにルールを守らせるだけで確保できるわけではありません。
保護者が「起こり得る危険」を先回りして排除し、安全な環境を整えておくことが重要
安心して家で帰りを待てるよう、お出かけ前に対策をしておきましょう。

<保護者の方向け「安全に留守番させるポイント」>
(1) 家中を施錠する(トイレや台所の小窓も忘れずに)
(2) 火災の恐れのあるもの(ライター、ストーブ、灯油など)の安全対策を行っておく
(3) 家にかかってくる電話は保護者の携帯電話に転送するようにする
(4) 子どもからの電話にはいつでも出られるようにする
(5) なるべく早めに帰宅するようにし、長時間にわたって留守番させることは避ける

家の中に人がいても、不在にしている部屋やお風呂場の窓などからら侵入する「居空き」という手口もあります。
留守番中は、家中を完全に施錠しておくことが大切です。

ライターやマッチは子どもの手が届かない所に置く、ガスは元栓を閉めておくなど、火気の管理も保護者の責任です。お出かけ前に再確認しましょう。

また、留守番中の子どもとの連絡手段は非常に重要です。
保護者の方がお子さんに電話をかけるときの合図(着信音を変える、留守番電話に切り替わってから「お母さんだよ!」と名乗るなど)を決めておきましょう。

留守番に慣れていないうちは、些細なことでも不安になって、すぐに電話をかけてくるお子さんも多いようです。電話がつながらないと、不安が高まって思いもしない行動をしてしまうことも考えられるので、かかってきた電話にすぐ気付けるよう工夫しておきましょう。


▼ 子どもに「鍵」を持たせるときの注意
留守番のために鍵を持たせるご家庭もあると思います。

鍵は家と家族を守るものであり、防犯上とても重要なものですので、なくしたら大変です。
鍵が大切なものであることを、お子さんによく理解させましょう。
人に見せたり、おもちゃにしたりしないよう、よく言い聞かせてください。

肌身離さず持ち歩けるよう、キーチェーンをベルトループなどにつなぎ、洋服のポケットにしまっておくのがおすすめ。お子さんにあった持たせ方を工夫してくださいね。

帰宅して玄関の鍵を開けるときは、周囲に怪しい人がいないか、よく見ることが大切
留守番中で家に誰もいなくても、「ただいま!」と元気よく言って、保護者の不在を知られないよう教えてください。
玄関を入ったら、内鍵をすぐに閉めることも習慣づけましょう。

自分で鍵を開けて家に入るまでの一連の動作は、慣れていないともたつきがちです。
押し込みなどの犯罪はこのすきを狙われることが多いので、すばやく行動できるよう練習しておくといいでしょう。


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毎年春先まで「ストーブ火災」が多く発生しています。
比較的安全と考えられがちな「電気ストーブ」による火災が、多くなっています。
布団や衣類など、燃えやすいものが接触したり、近づきすぎたりしたことが、火災の原因になります。

留守番中は、エアコンやこたつなど火災のリスクが少ないものを使用する、電気ストーブを使用する場合は、近くにものを置かないなど、暖房機器についてのルールも話し合っておきましょう。

火災が起きる状況や、絶対にしてはならないことを、真剣に伝えるのがポイント。
親の真剣さが子どもの心に届けば、「気をつけなくてはならない」と強く感じるはずです。


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<お知らせ>
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2018.03.01

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