もうすぐ春休み!子どもに留守番させるときに保護者がすべきことは?
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セコムの舟生です。
今学年も残りわずか。
いよいよ春休みですね。
春休みのように長い休みになると、お子さんに留守番を任せることが多くなるご家庭もあると思います。
このタイミングで"留守番デビュー"するというお子さんもいるかもしれません。
留守番に慣れているお子さんでも、ひとりで過ごす時間が長くなるなど、普段とは勝手が違うのではないでしょうか。
小学生の留守番は、「大人が不在の家で子どもがいかに安全に過ごせるか」がカギ。
ルールや禁止事項を言い聞かせることも必要ですが、安全に過ごせるよう事前に危険の芽を取り除いておくことが重要です。
今回は、春休み中にお子さんに留守番をさせようかと考えている親御さんに向けて、事前の準備についてまとめます。
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▼ 留守番中に考えられる二大リスク
お子さんの留守番中に考えられるリスクは大きく2つあげられます。
・留守番中に犯罪に巻き込まれる
・家の中で火災などの不慮の事故が起きる
この2つのリスクを避けるため、保護者の方には事前準備を行っていただきたいと思います。
それぞれのリスクに対して保護者がするべきことを、具体的に考えていきましょう。
▼ 子どもの留守番を狙った「犯罪」を防ぐには?
春休みのような長期の休み中に、留守番中の子どもを狙った犯罪が起きています。
留守番中の子どもを狙う犯行手口には3つのパターンがあります。
パターンに応じた対応策を用意しましょう。
◎ [パターン1]子どもをだましてドアを開けさせる
電気業者や宅配便業者になりすましたり、水漏れなど緊急事態を装ったりして、子どもにドアを開けさせて押し入る事件が過去に何度も起きています。
ドアを開けさせる手口は巧妙です。子どもがだまされても無理はありません。
「ドアは絶対に開けない」ことをお子さんに徹底させるためには、具体的に「こんなときはどうする?」を教えることが大事。
だましてドアを開けさせる手口があることを教え、困ったときはドアを開けるのではなく、すぐにお父さん・お母さんに連絡するように教えましょう。
事前にお子さんのすぐ目にとまるところに連絡先を貼っておいてあげると安心ですね。
電話をかける順番、優先順位もあわせて決めておくといいでしょう。
◎ [パターン2]鍵が開いている窓などから忍び込む
施錠を忘れたドアや窓から侵入する、いわゆる「居空き」という犯罪が横行しています。
留守番中は、窓や勝手口なども含め、家中の施錠を徹底してください。
高窓や小窓からも侵入されるケースがありますので、油断せず、すべての鍵をかけてから留守番を頼みましょう。
お子さんにも、留守番中は窓を開けてはいけないこと、親御さんが出かけたら、玄関の鍵をチェーンも含めてしっかりしめることを教えてください。
お子さんが窓を開けてしまうようでしたら、二重ロックを採用するなどの工夫を試してみましょう。
◎ [パターン3]玄関で子どもが鍵を開けるタイミングを狙って強引に押し入る
子どもが玄関を開けた瞬間に後ろから押し入り、犯行に及ぶケースが報告されています。
こうした悪質な犯罪を防ぐには、子どもの鍵の持たせ方を工夫し、玄関を開けて入るまでの動作を練習させることが有効です。
家の鍵は、持っていることが周囲にわからないようにし、玄関先でさっとスムーズに取り出せることが重要。
カバンの奥などにしまい込んでモタモタしていると、すきを与えてしまいます。
キーチェーンをズボンなどのベルトループにつなぎ、衣服のポケットにしまうのがおすすめ。
玄関先では、不審な人物がついてきていないか周囲をよく見て、素早く鍵を開けて中に入り、すぐに施錠します。一連の動作がスムーズにできようになるまで、練習させましょう。
また、留守をさとられないよう、家に入るときは、たとえ中に誰もいなくても大きな声で「ただいま!」ということを習慣づけてください。
▼ 留守番中の火災事故を防ぐには?
子どもの留守番中に心配な「火災」。
火災の原因になりそうなものを遠ざけておく必要があります。
◎ ライターやマッチによる「火遊び火災」
親が目に付く場所に置き忘れたり、子どもが勝手に持ち出したりしたライターやマッチで火遊びをしたことが原因で、留守番中に火災が発生し、命を落とした事故が過去に何度も起きています。
子どもは火への関心が高く、保護者がいないときに手の届く場所にライターやマッチがあれば、触りたくなっても不思議ではありません。
日ごろからライターやマッチをはじめとした火気は、厳重に管理しておきましょう。
お子さんに留守番をお願いする前には、置き忘れ・しまい忘れがないかをチェックするのはもちろんですし、保管場所についても再確認するようにしてください。
◎ ストーブなどによる「暖房火災」
毎年4月ごろまではストーブ火災が多く発生しています。
お子さんが留守番中に使う暖房器具について、安全性を確認しておきましょう。
ストーブ火災では、電気ストーブが火災原因の約7割。
直接火を使わないので安全性が高いと思われがちですが、可燃物が熱源に接触したり、近づけすぎたりしたりすれば、発火します。
留守番中は、エアコンなど火災のリスクが低いものを使いましょう。
それ以外の暖房器具は、コンセントから抜くなど、お子さんひとりで使えないようにしておく工夫が必要です。
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危険の芽を取り除いておくことが留守番中の安心につながります。
お子さんが興味を持ちそうなことのなかで危険につながるものは、排除したり対策したりしておくことが非常に重要です。
また、留守番中の火災では、子どもが逃げ遅れるケースが多く見受けられます。
家の中で何か困ったことが起きたときは、自分でなんとかしようとするのではなく、命を守る行動を優先することを伝えてあげてください。2017.03.06