子供の留守番中に突然の訪問者。どう対応したらいい?
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セコムの舟生です。
よく晴れた日はぐんぐんと気温が上がり、最高気温が25℃以上の「夏日」となる地域も増えてきました。水遊びが楽しい季節になりましたね!休日の海や川は、レジャーを楽しむ家族連れで大賑わいのようです (^o^)
それに伴い、浜辺、川岸、用水路など、水辺での水難事故にも注意が必要になってきます。水の深さが10cmあれば、溺れる危険性があるといいます。子供が水辺で遊んでいるときには目を離さないようにしましょう。
さて今回は、子供だけで留守番をするときの注意点についてお話します。「新型インフルエンザ」の発生で学校が休校になったと報道されたことから、そのような時に、だれがお子さんの面倒を見るのか、またお子さんが安全に留守番ができるかについて、話をされたご家庭も多いと思います。
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■ 留守番のときに訪問者があったら、どうする? 保護者が不在にしている間に、家を訪れる可能性がある人は、どんな人でしょうか。・親せきの人
・親の知り合いの人
・子供の友達
・宅配便・郵便のなど配達や、水道・電気などの業者
・セールスなど、突然の来訪者など
訪問者への対応の仕方は、お子さんの年齢、性格、周辺の環境によって違ってきます。自分で対応ができるお子さんの場合はインターホン越しに相手を確かめて、あらかじめ決めた相手にだけ、ドアを開けずに対応させます。防犯面からいえば、玄関のドアは決して開けないのが鉄則です。「『知らない人』を子供に教えるポイント」の記事でも話をしましたが、"この人なら子供が自分で対応しても大丈夫"という感覚も、親と子供では違うことが考えられます。お子さんには、「知っている人なら、出てもいいよ」と言うよりも、子供が応対しても良い場合と応対の仕方を、具体的に説明した方が伝わりやすいものです。
もし相手が勧誘目的や訪問販売であった場合、子供では対応しきれなくなってしまうケースも考えられます。宅配便は、大人がいる時間に再配達してもらうほうが安心です。「お母さんは今手が離せないので、あとできてください」など、子供だけで留守番をしていることを相手に悟られない工夫をすると良いでしょう。日時や時間指定ができるのであれば、あらかじめ大人がいる日時に配達を依頼しておきましょう。
■ 留守番のときに電話が鳴ったら、どうする?
自分で対応ができるお子さんであれば、電話応対をさせるのも方法です。ただ、留守かどうかを電話で確かめる空き巣もいるといいます。「お母さんが『今、手が離せないのであとで掛けなおします』と言っています。名前と電話番号を教えてください」など、ここでも、子供だけで留守番をしていることを悟られないようにしましょう。また、短時間の留守番ならば「お母さん(お父さん)はすぐに帰ってくるので、あとで掛けてください」など、親がすぐに帰宅することを相手に強調するのもよいと思います。
留守番中に電話が掛かってきたときには、お母さん(お父さん)の携帯電話に知らせるルールを作って、「お母さん(お父さん)のほうから、すぐに相手に電話するから大丈夫よ」「あと30分位で帰るから、待っていてね」と、すぐにフォローをしてあげると、お子さんも安心です。
特に小さなお子さんの場合、このように上手く対応するのは難しいでしょう。きちんとした対応ができないのであれば、「あらかじめ留守番電話に設定しておく」「電話には出ない」などの対処をしたほうがよいと思われます。
■ 訪問者や電話対応で「居留守」を使った場合の注意点
玄関のチャイムでも、電話でも、きちんとした対応ができないのであれば「電話も、チャイムも、一切出ない」「あらかじめ留守番電話に設定しておく」と、決めてしまったほうがお子さんも迷わずに済みます。ただし、居留守を使うことで留守宅と思われてしまい、子供が危険にさらされることも考えられます。万が一の場合に備え、家の防犯対策をしっかりとして、なるべく早く帰宅するようにしましょう。
■ だれもいない家に帰るときの注意点
留守番が決まっている日には、家の鍵を持たせて登下校をさせることもあると思いますが、このとき、他人から鍵が見えないように持たせます。ランドセルからブラブラと提げて歩いていては、家にだれもいないことを周囲に知らせながら歩いているのと同じです。また、落としてはいけないからといって、鍵を首から提げさせるのは事故の原因になることがあるので、やめましょう。家のそばまで来たら周囲に怪しい人がいないかチェックします。だれかが見ているようなら家を素通りして、人のいるほうへ歩きながら様子をうかがいましょう。「危ない」「怖い」と感じたら躊躇せずに助けを求める、防犯ブザーを鳴らすなど、危険を回避する方法を教えておくことも大事です。
ドアを開けるときには、たとえ中に誰もいなくても、大きな声で「ただいまー!」を忘れずに。家に入ったらすぐに鍵を閉めましょう。
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子供が大きくなると留守番をお願いする機会も増えてきますね。子供だけで留守番をさせるときには、あらかじめ起こりうるアクシデントを想定して、事前に対策を立てたり、家族で約束事を決めたりしておくと安心です。「○歳になったからお留守番しても大丈夫」「これをやっておけば絶対安心」という基準や方法はありません。子供の年齢や性格、環境などを親がよく見極め、留守番をする子供が困らないよう、親子でルールを決めるようにしてください。
先輩ママとの座談会でも「子供だけでのお留守番」が話題になっています。ぜひ参考にしてみてください。
実際に留守番をさせてみると、親子で決めたようには電話対応が上手くできなかったり、つい玄関から顔を出してしまったりと、約束どおりにはいかないこともあるかもしれません。
そうしたときには、お子さんを叱るのではなく、まずは「留守番してくれてありがとう」「留守番、がんばったね」と言葉をかけてあげ、「次はどうすればいいのか」を親子で確認することで、次へと繋げていきましょう。
ちゃんと約束が守れたときにはしっかりと褒めてあげてくださいね!
2009.06.15