新学期スタート!通学路の安全対策をおさらい
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セコムの舟生です。
楽しかった夏休みも終わり、新学期がはじまりました。
長い休みのあとは、学校がある生活リズムに慣れるまで少し時間がかかります。
なるべく早寝早起きをさせ、ゆとりを持って学校に送り出してあげたいですね。
通学路には、交通事故や不審者による声かけなど、さまざまな危険が潜んでいます。
新学期がはじまったばかりのこの時期に、あらためて通学路の安全対策をおさらいしておきましょう。
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▼ 通学路で「道路を渡る場所」「安全な渡り方」の確認を
警視庁が発表している「子どもの交通人身事故発生状況」によると、小学生の交通事故の傾向として、以下のようなことが挙げられます。
<小学生の交通事故の特徴>
・道路を横断中の事故が多い
・飛び出しによる事故が多い
通学路では、交差点や横断歩道など「道路を横断する場所」を中心に、安全確認の方法を改めてお子さんと話し合ってください。
道路を横断するときは、必ず立ち止まって、前後左右をよく見ること。
交差点では右折や左折をしてくる車もあるので、前後にいる車にも注意を促しましょう。
子どもは大人と比べて視野が狭いため、見る方向にしっかり首を向けることが大事。
どこを見ればいいのか、具体的に安全確認の方法を教えることがポイントです。
お子さんの性格も考慮して、「どういうときに事故にあいやすいか」を理解させましょう。
▼ 子どもが行き交う通学時間帯が狙われている
通学路では、子どもへの声かけ事犯やわいせつ犯罪がたびたび発生しています。
通学時間帯に合わせて現れ、子どもを物色している不審者もいるようです。
犯罪が起きても気づかれにくい"死角"は、通学路にも存在します。
たとえば、駐車場(駐輪場)や共同住宅などは、すみずみまで人の目が届きにくい場所。
樹木が多い公園や住宅の植裁なども、死角になる場合があります。
通学路にこうした場所が隣接しているときは、通るときに注意が必要ですね。
通学路は歩き慣れているために油断が生じがちですが、そこで起きていることは毎日同じではありません。
たとえ自宅のすぐ近所でも、犯罪が行われる可能性はあります。
このことをお子さんによく言い聞かせて、通学路での安全対策を徹底させてください。
<通学路を歩くときの注意>
・なるべくひとりにならない
・ひとりになってしまったときは、周囲を警戒してキビキビ歩く
・寄り道をしたり、通学路以外の道を歩いたりしない
・停まっている車には近づかず、離れて歩く
・知らない人が近づいてきたり、じろじろ見ていたりしたら、大人が多くいる場所に逃げる
・防犯ブザーをつける
通学路でも、「もしかしたら狙われるかもしれない」という意識を持つことが大事です。
「おかしいな」「こわいな」と感じたら、そのまま進むのではなく、道を変えたり、助けを求めたりする機転が必要。
通学路にある「助けを求められる場所」をお子さんにしっかり把握させてください。
具体的には、「子ども110番の家」や、コンビニや飲食店などのお店、公共施設などです。
▼ 新学期には「防犯ブザー」の点検を
ランドセルに防犯ブザーをつけているお子さんは多いと思いますが、つけているだけで安心していませんか?
防犯ブザーは電池で作動するものですので、定期的な点検が欠かせません。
使っていなくても電池は消耗しますし、ぶつけたり濡れたりして壊れてしまうこともあり、いざというときに「鳴らない」ことも考えられます。
新学期のタイミングで、防犯ブザーの点検をしておきましょう。
<防犯ブザーの点検方法>
・作動させて音が鳴るか確認する
・音が小さい、途切れる等の場合は、電池を交換して再度確認する
・本体やストラップの破損や消耗がないかを確認する
・スムーズに手が届くか、ランドセルの取り付け位置を確認する
お子さんの成長は早いので、ランドセルの取り付け位置も定期的に調整が必要です。
防犯ブザーの動作確認とあわせて、最も手が届きやすい場所はどこかをいろいろ試してみましょう。
ランドセルの側面にキーホルダーのようにぶら下げているお子さんを見かけますが、側面は手が届きにくい場所です。
ランドセルのショルダーベルト(左右どちらか手を伸ばしやすいほう)に取り付け、ちょうどいい位置に本体をベルトなどで固定するのがおすすめです。
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夏休みのように長い休みのあとは、工事がはじまったり、新しい施設ができたりして、通学路の様子が変わってしまうこともあります。
できれば親御さんが一度通学路を歩いてみて、あらたに注意が必要になった場所がないかを確認しておきましょう。2017.09.07