子どもの防犯に役立つ!「地域安全マップ」の作り方は?

セコムの舟生です。

子どもの行動範囲には、さまざまな危険が潜んでいます。
ひと気が少ない通りや、見通しが悪い交差点など、子どもに十分気をつけさせ、さらにご近所全体でも注意して目を配っていきたい場所があるのではないでしょうか。

しかし、「危ないから気をつけて」と言葉をかけるだけでは、なかなか伝わりません。
繰り返し言い聞かせても、安全な行動につながらないことも多いものです。

子どもに危険な場所を自覚させ、身を守る方法を考えさせる学習のひとつに、「地域安全マップ作り」があります。
安全・危険の視点からオリジナルの地図を作成するもので、防犯教育の一環として取り上げる学校や、夏休みの自由研究に取り組むお子さんも増えてきました。

地域安全マップを「作っただけ」で終わらせず、具体的な安全行動につなげていくためには、いくつかコツがあります。
今回は、先日行われた「全国地域安全マップコンテスト」の選考会を振り返りながら、地域安全マップ作りのポイントを紹介します(メイン写真・左の方は、子どもの危険回避研究所の横矢真理所長です)。


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▼ 第10回「全国地域安全マップコンテスト」
全国地域安全マップコンテストスクールユニホームの総合メーカーであるオゴー産業株式会社が主催する「全国地域安全マップコンテスト」に私も毎年審査員として参加しています。
今回は第10回を迎え、参加人数は579名、作品数も232点。
参加校は昨年よりも増え、年々規模が大きくなっているとのことです。

選考会では、色とりどりの作品が並び、見ごたえも十分でした。
どれも子どもならではの視点でのびのびと描かれており、審査員一同も思わず笑顔に。

取り組み方も学校によってそれぞれで、個人の作品のほか、大きな模造紙をつかったグループでの作品もたくさんありました。なかには、1年生と6年生が一緒に安全マップに取り組んだ学校も。
子どもたちが仲良く街を歩き、懸命にマップ作りに取り組んだ様子が伝わってきて、微笑ましいものです。
白熱の審査を経て「セコム賞」など、各賞を決めました。


▼ 「地域安全マップ」の作り方とポイント
「地域安全マップを作ったことがない」「作ってみたい!」というお子さんのために、具体的な作り方をご紹介しましょう。

(1)「安全な場所」「危険な場所」をイメージする
街歩きのときに見るべきポイントをあらかじめ頭に浮かべておきましょう。
たとえば、見通しが悪くて人の目が行き届かない公園、死角が多い駐車場、放置自転車が多い通り、ガードレールがない歩道や信号機のない横断歩道など。

子ども110番の家やコンビニなど、助けを求められる場所も大事なポイントです。
事前にどんなところを見ればいいかをイメージしておくと、実際に歩いたときにいろいろな"気付き"につながります

(2)実際に街を歩いてみる
自宅周辺の地図(インターネットなどでプリントアウトしたものでよい)、筆記用具、カメラ等を持って出かけ、「安全な場所」や「危険な場所」、「その他気になるポイント」を探して用意した地図に書き込んでいきます。
このときはまだ、メモ書き程度で大丈夫です。

(3)写真撮影とインタビュー
「安全な場所」と「危険な場所」が具体的に説明できるよう、気になった場所で写真を撮っておきます(ただしプライバシーに配慮して、人の姿や表札、洗濯物などが写りこまないように注意しましょう)。
周囲のお店の人や近隣の方に話を聞いてみるのもいいでしょう。
第三者の意見があると、安全マップのクオリティもアップします。

(4)安全マップを作る
歩いたエリアの地図を紙に手描きしましょう。
できれば大判の模造紙などのほうが描きやすいと思います。
描いた地図に集めた情報を書き込んだり、プリントした写真を貼ったりしていきます。木や車が多い場所はイラストを書き込んだり、カラフルにペンで色分けしたりして、楽しみながら作ってみてください。


大切なのは、頭の中で考えるだけではなく、実際に歩いて発見すること
マップ作りを通じて、「危険を見つける目」を養うことが最大の目的です。
自分の目で見たこと、体験したことは、子どもの意識にも根付くと思います。

見つけるだけではなく、「なぜここは危険なのか」「危険な場所で身を守るためにどうしたらいいか」をしっかりと考えることが肝心
マップ作りだけで満足してしまうお子さんも多いのですが、その後の行動に反映するためには、感じたこと、考えたことまで、しっかりとマップに書き込んでおくことをおすすめします。


▼ クオリティの高い地域安全マップを作るには?
「全国地域安全マップコンテスト」の選考会では、審査員である私たちも「良い地域安全マップとは?」をいつも考えさせられます。
見たままを書くのではなく、自分で調べたり、対策を考えたりしてある作品、色分けに工夫して誰が見てもわかりやすく書いてある作品などは、高評価を得ていました。

一緒に審査に参加した子どもの危険回避研究所 横矢真理所長は、「危険と安全を見分ける視点があれば、歩いているときにいろいろな発見があるはず。視野を広く持って、なるべく細かく街を見ることがコツ。決められたことだけを探すのではなく、自分ならではの新しい発見をする楽しみを味わってほしいですね」とおっしゃっていました。

安全マップに書き込む情報はあまり欲張りすぎないのがポイントです。
たとえば、「通学編」とか「塾の帰り道編」とか「いつも遊びに行く場所編」といったようにテーマと範囲をしっかりと決めれば、観察する時間帯や見るべき場所などにさらに気付きやすくなると思います。

また、写真を撮るときには、全体ではなく、危険を感じたポイントに絞って撮影しましょう。
写真だけでも危険な理由がわかると、地図に貼り付けたときに説得力が増します。総括やまとめをつけると、より引き締まった印象の安全マップになりますよ。


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地域安全マップ作りは、インプット(街歩き)とアウトプット(地図作り)の一連の作業で、子どもの意識付けに役立ちます。

「安全マップを作る」という目的意識を持って街を見渡すと、今まで認識していなかった「危険」に気付くようになりますし、それをあらためて紙に書き出すことで、思考が整理できます。

ぜひお子さんと一緒に地域安全マップ作りにチャレンジしてみてくださいね。

2017.06.15

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