帰り道は大丈夫?通塾の注意点と安全対策
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セコムの舟生です。
4月も後半。
そろそろ新しい教室や友達にも慣れたころではないでしょうか。
今回、取り上げるテーマは「通塾の安全」です。
放課後に塾や習いごとに通っているお子さんは、帰宅時間が夕方以降になることもあるでしょう。
また、通っている教室の場所によっては、治安が心配な場合もありますね。
通塾時の防犯対策も、基本的には登下校のときと同じです。
ただし、周辺環境や時間帯を考慮して、お子さんにあった対策を考える必要があります。
お子さんの通塾ルートの安全対策を確認しましょう。
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▼ 通塾ルートは「帰り道」の時間帯を考慮して決める
お子さんが塾や習いごとに通っているご家庭では、安全面を考えて通塾のルートを決めていると思います。
気をつけなくてはならないのは、街や道路の様子は、一日中同じではないということ。
夕方を過ぎると人や車の流れや店舗の様子が変わったりして、通りの雰囲気がガラリと変わってしまうこともよくあります。
お子さんが塾や習いごとに行く時間と帰ってくる時間に、親御さんも一緒に歩いてみることが大切です。
通塾のときに特に注意したい箇所をあげてみましょう。
<道路のチェックポイント>
□ 街灯が少なくて暗い道
□ 車の往来が多く、歩道やガードレールがない道
□ 居酒屋やスナックなどお酒を出すお店が多い道
□ 駐車場や駐輪場に隣接していて、人通りが少ない道
□ 放置自転車や路上駐車の車が多い道
<場所のチェックポイント>
□ 植裁や樹木が多く、中が見通せない公園や広場
□ 夜間は人がいなくなるお店や公共施設
□ ひと気のない工事現場や空き地
□ 集合住宅の外階段や誰でも入れる敷地内
□ さびれた建物やエントランスが暗いビル
□ ゲームセンターや駅周辺の繁華街
お子さんの通塾ルートには、できる限りここにあげたような道や場所を避けて、夜の時間帯でも助けを求められる場所がある道を選んでください。
夕方以降も助けを求められる場所としては、交番や子ども110の家のほか、コンビニやファミリーレストラン、ガソリンスタンドなど夜でも開いているお店があります。
どうしても危険な場所を通らなくてはならない場合は、絶対にひとりになるのは避けなくてはなりません。友達と複数で歩く、保護者が迎えに行くなど、万全の対策を考えてください。
▼ 塾や習いごとの帰りは「お迎え」を基本に
実際に歩いてみて、「人通りが多い道を通るから安全」「慣れているから大丈夫」と感じることもあるかもしれません。
しかし、どのような状況でも、夕方以降に子どもだけで歩くことは、危険をともないます。
これから夏にかけて日は長くなりますが、たとえ明るくても、西日の差す時間帯は視認性が低下します。
すれ違う人の顔がよく見えない、人の気配や動きが把握しにくいなど、危険が迫っても気づきにくい場合があるのです。
また、同じ理由から交通事故のリスクも高まります。
塾や習いごとからの帰りが夕方以降になる場合は、できれば、保護者の方がお迎えに行くことを検討してください。
塾までのお迎えが難しいようなら、危険箇所まで迎えに行く方法も考えられます。
ただし、待ち合わせ場所にも注意が必要です。
バス停や駅は、降車後に人通りが途絶えたり、逆に人通りが多くて大人が子どもに話しかけても不審がられなかったりして、危険な場合があります。
バス停や駅の周辺にコンビニや交番などといった「安全な場所」があるなら、そこで待ち合わせるようにしましょう。
どこで落ち合うのが安全か、ご家庭の周辺環境を考慮して決めることがおすすめです。
▼ 「塾についたとき」も油断しない
通塾で注意が必要なのは、路上だけではありません。
塾や習いごとの教室がある場所によっては、建物内でも警戒が必要な場合もあります。
子どもが多く集まる場所は、子どもを狙う不審者が入り込む可能性もあります。
過去には、学習塾に通う子どもがエレベーターで襲われる犯罪が起きました。
建物内に入ってからも油断せず、防犯意識を保つように教えましょう。
<エレベーターに乗るときのチェックポイント>
□ なるべくひとりではなく、友達や先生と乗る
□ ひとりで乗るときは、近くに不審な人がいないかよく見る
□ 怪しい人がいたときは、一緒に乗らない
□ エレベーター内では壁を背にして立つ
□ 危険を感じたときは、一番近い階のボタンを押して降りる
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子どもが被害者になる犯罪では、強制わいせつのほか、暴行や恐喝なども多くなっています。
塾の行き帰りに寄り道をしたり、子どもだけで買い物や飲食をしたりしていると、狙われる可能性が高まります。
塾の行き帰りの安全について、今一度お子さんと一緒に確認し、寄り道はやめさせるようにしましょう。2017.04.24