日が短くなりましたが、帰り道の安全は万全ですか?
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セコムの舟生です。
すっかり秋めいてきました。空気が澄んで青空もきれいに見えるのが、この季節のうれしいところ。お子さんは元気に学校へ通われていますか?
過ごしやすく気持ちのよい気候ですが、日没の時間はずいぶん早くなってきています。とくにこれから冬至に向けて日の入りがどんどん早くなりますから、子どもは「まだ遊び足りない!」と思うことがあるかもしれません。
子どもが帰宅する前にあたりが暗くなってきてしまうと、親としては心配ですね。塾や習い事に通うお子さんの中には、家まで夜道を帰らなければならないケースもあります。そこで今回は、夜道の危険から子どもを守る方法について考えてみたいと思います。
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▼ 帰宅は暗くなる前に!「ひとりにしない」ことが基本
遊びに夢中になっていたら、暗くなってしまった...元気なお子さんなら、そういう経験もあると思います。「たまには仕方ないわね」と寛容な姿勢も必要ですが、帰りが遅くなったとき、どのようにするか、きちんと話し合ったことはありますか?たとえまれなことでも、"暗くなったら電話して迎えに来てもらう"など、わが家のルールを決めておきましょう。暗いということは、周りから見えにくくなるということ。子どもを狙う者が物陰に隠れることも容易になりますし、人目にもつきにくくなります。つまり、子どもに近づきやすくなるのです。
子どもを狙った犯罪では、ひとりでいるときに被害に遭いやすいと何度かお話しました。暗くなってからの子どものひとり歩きは、とても危険です。保護者の方は、なるべく子どもがひとりで夜道を帰宅することがない方法を考えてみてください。
▼ どうしても迎えにいけない!そんなときはどうする?
塾や習い事でも同様です。夜間の塾通いは、できる限り保護者が送迎してあげたいところです。バスや電車を利用するときは、駅やバス停まで迎えに行くか、同じ塾に通う近所のお友だちと申し合わせて帰宅するなどして、ひとりになる時間をなるべく減らす工夫が必要になります。しかし共働きなどの事情でどうしてもお迎えが難しい場合、どうしたらよいでしょう。夜道で危険を少しでも減らすために、以下のようなことに注意しましょう。
(1) 遠回りでも、できるだけ明るい道や人通りの多い道を歩く
(2) 防犯ブザーは手に持ち、すぐに使える用意をしておく
(3) 歩きながら音楽プレイヤーや携帯ゲームを使用しない
(4) 周囲の様子や物音に注意しながら、キビキビと早歩きする夜間に歩く場合は、ガードレールがあり、歩道と車道がはっきりと区別されていて、明るくて人通りの多い道を歩かせるようにします。そのようなルートをあらかじめ確認して、お子さんと一緒に歩いてみるとよいですね。
また「こども110番の家」やコンビニエンスストアなど、いざというとき助けを求められる場所は、子どもと一緒にきちんと把握するようにしておきたいものですね。
▼ 夕方~夜は交通事故の危険も増します!
犯罪の危険だけではありません。日が暮れると、明るいときに比べて視界が悪くなり、車やバイクの運転手から歩行者が見えにくくなります。交通事故の危険性も高まりますから、薄暗い中でも識別しやすいよう、リフレクター(反射板)を衣服やかばんなどにつけておくことをオススメします。また、白など明るい色の服は夜間でも目につきやすく、事故防止に最適です。これからの季節、ジャンパーやコートを着せるなら、暗い色より、明るいパステルカラーや鮮やかな色などを選んでみてはいかがでしょうか。
自転車に乗るお子さんは、日が傾いてきたら、早めにライトを点灯する習慣をつけさせてください。安全のためには「まだ早すぎるのでは?」というくらいでもいいと思います。自転車のライトやリフレクターがきちんと機能しているかどうか、頻繁にお子さんの自転車を点検してあげてください。
夜間に自転車に乗る場合、昼間以上に慎重さが必要になりますから、普段のお子さんの様子を見て「まだ夜の自転車は無理だな」と思うなら、きちんと話をしてわが家のルールを決めましょう。
子どもの自転車利用の注意点については、以前の記事も参考にしてみてください。
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夜の時間が長くなるこれからの季節、帰宅時間が少しでも早くなったら、一緒に料理を作ったり同じテレビを見たり、お子さんの隣にいる時間を増やしてみてはいかがでしょう。秋の夜長、親子のコミュニケーションを楽しんでみてくださいね!
2011.11.02