放っておくのは危険!子どもとゲーム機の上手なつきあい方
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セコムの舟生です。
子どもに人気の携帯ゲーム機。
自分専用のゲーム機を持っているお子さんがたくさんいますね。
夢中になりすぎて、なかなか手放せなくなってしまうことも少なくないようです。
最近の携帯ゲーム機は、インターネット経由で対戦したり、ゲームソフトやアプリをダウンロードしたりすることもでき、非常に高機能です。
携帯ゲーム機は、高機能なインターネット端末といえます。
インターネット利用の知識や経験が少ない子どもが好奇心のおもむくまま遊んでいると、トラブルに巻き込まれてしまう可能性があるということを、保護者は知っておかなくてはなりません。
トラブルを防ぎ、携帯ゲーム機で安全に楽しく遊ぶためには、いったいどうすればいいのでしょうか。今回は、子どもとゲーム機の上手なつきあい方を考えてみたいと思います。
携帯ゲーム機を購入する予定がある方や、すでに携帯ゲーム機を所有しているお子さんの親御さんに、ぜひご一読いただきたいと思います。
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▼ 携帯ゲーム機ではゲーム以外のこともできる
昨年、内閣府から発表された「平成26年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」によれば、携帯ゲーム機を所有している小学生は半数以上にのぼります。携帯ゲーム機を所有している子のうち、インターネットを利用しているのは約半数という結果になりました。
携帯ゲーム機の利用内容を見てみると、「ゲーム」(85.9%)が最多ですが、「動画視聴」(24.9%)や「コミュニケーション」(14.5%)、「情報検索」(13.0%)など、小学生でも携帯ゲーム機のインターネット機能を利用してさまざまな使い方をしていることがわかります。
携帯ゲーム機は、子どもが利用しやすいよう工夫されたインターネット端末であることを忘れてはなりません。
携帯ゲーム機では、オンライン対戦や掲示板など、第三者との交流が気軽に行えます。好奇心でいろいろなサイトを見ているうちに、有害なサイトにたどりついてしまうこともあり、トラブルのもとになっています。
▼ 安全のためのポイント!子どもの成長に併せてルールを決めましょう
携帯ゲーム機を子どもに持たせるなら、自由に遊ばせるのではなく、保護者が遊び方を管理することが重要なポイントです。
携帯ゲーム機を使うときの約束やルールをきちんと決めてください。
<低学年向け対策>
(1) インターネット接続はしない
(2) 取扱説明書をよく読み、ペアレンタルコントロールを適切に行う
(3) 利用時間や利用場所を決める
(4) 子どものゲーム中は保護者が見守る
(5) 約束を破ったときには遊ばせない
低学年のうちは、インターネット機能を使用せず、純粋にゲームソフトを楽しむような遊び方がいいでしょう。
利用のルールをつくったら守れるように、手助けが大切です。
時間になったら「ハイ終わり!」ではなく、「もうすぐ時間だけど、終われそう?」「今日は◯◯までにしたら?」などと声をかけ、ゲームを止めやすいタイミングをつくってあげると、子どもも納得しやすいです。
遊んでいる子どもを放っておかないことが大事です。
親御さんもときどき一緒に遊んでみるなどして、携帯ゲーム機のことを知っておくと、お子さんの気持ちが理解できるようになると思います。
<高学年向け対策>
(1) 子どもと話しあって、利用時間や利用場所などのルールを決める
(2) レーティングやフィルタリングなどのペアレンタルコントロール設定を適切に行う
(3) 各種設定に必要な暗証番号、決済カードの番号などの重要情報は子どもに教えない
(4) 子どものゲーム機を定期的にチェックする
(5) 実際にあった事件をもとに、どうすればいいかを話しあう
高学年くらいになると、友達からもいろいろな情報を得て、ゲーム以外のことにも興味が広がります。インターネットを使用しない設定にしていたはずなのに、自分で設定を変更してしまう子もいるようです。
出会い系サイトや無料SNSなどを通じて、児童ポルノや強制わいせつなどの被害にあう事件も起きています。なかには携帯ゲーム機から接続していたケースもあるので、携帯ゲームの利用状況に保護者も真剣に向き合わないといけません。
お子さんから定期的に携帯ゲーム機を預かって、ルールを守っているかチェックしましょう。
また、どうしたら安全に使えるか、やってはいけないことは何か...といったことを自分で考えさせることも必要です。親子で話しあいながらルールをつくるといいと思います。
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携帯ゲーム機の利用にルールづくりは必須ですが、一方的な押さえつけは、子どもの反発を招いたり、隠れて間違った使い方をしたりすることにつながりかねません。
学校で流行っているゲームや、他の子が携帯ゲーム機をどんなふうに使っているかなど、子どもの話もよく聞くようにしてください。子どもの気持ちを理解することも、ペアレンタルコントロールを行ううえで大事なことなのです。2016.03.03