[入学準備特集2021(2)] 新1年生、はじめての防犯グッズをどう選ぶ?
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セコムの舟生です。
この春、新1年生になるお子さんがいるご家庭では、卒園や小学校入学に向けた準備を着々と進めていることでしょう。
入学準備としてそろえておきたいもののひとつが「防犯グッズ」です。
小学生になると、登下校はもちろん、放課後も子どもだけで行動することが増えてきます。
防犯グッズは、保護者の目の届かないところで、子どもの身を守るための必携アイテムです。
今回は、新1年生におすすめの防犯グッズや選び方のコツなどを紹介します。
ぜひ入学までにお子さんにピッタリな防犯グッズを見つけてくださいね!
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▼ 防犯ブザーはシンプルで丈夫なものを
「防犯ブザー」は、ランドセルに付けておくことができる、手ごろで使いやすい防犯グッズです。
簡単な操作で、大音量の音や光で周囲に危険を知らせます。
防犯ブザーが見えるように身に付けておくことで、周囲に警戒心をアピールでき、不審者を近寄らせないための対策としても期待できます。
防犯ブザーは、ホームセンターや学用品売り場、オンラインショップなどで購入することが可能です。入学時に配布する小学校も増えていますが、壊れたりなくしたりしたときのために、予備として買い求めておくことも検討してください。
子ども向けの防犯ブザーはもちろん、大人の女性向けのものなどもたくさん種類があり、どれを選べばいいか迷ってしまうかもしれません。
新1年生のための防犯ブザーを選ぶ際のポイントをまとめました。
(1) シンプルなデザインのもの
ランドセルに付ける防犯ブザーなら、シンプルかつひと目で防犯ブザーとわかるものを選んでください。キーホルダーやアクセサリーと見間違うようなデザインのものは避けたほうがいいでしょう。
(2) ランドセルにしっかりと取り付けられるもの
ランドセルにストラップでぶら下げるだけでは、ぶつけたりなくしたりしやすくなります。
フックに取り付けられ、補助ベルトでショルダーにしっかりと固定できるタイプがおすすめです。
(3) 使いやすいもの
どの防犯ブザーも操作性はシンプルですが、なかには子どもの手が迷うものもあります。
子ども自身に選ばせると、キャラクターのものや、かわいい・かっこいいデザインに目が行きがちですので、操作性と機能性のバランスを見て保護者の方が選んであげてください。
(4) 音が大きいもの/光でも知らせてくれるもの
防犯ブザーは周囲に危険を知らせるものですので、なるべく大音量のタイプ、できれば100dB以上のものがおすすめです。
ブザーと同時に光が点滅するタイプのものにすれば、暗い時間帯はもちろん、交通量が多い道路や線路沿いなど騒音が気になるところでも目につきやすく、より安心でしょう。
(5) 壊れにくいもの
子どもが使うことに配慮して、衝撃耐性が高い丈夫な構造のものを選んでください。
また、強い防水・防滴機能のついたものを選ぶと、雨の日にも安心です。
(6) ピンが抜けきらないもの
ピンを引いて抜ききるタイプの防犯ブザーだと、抜いたピンをなくしてしまう心配があります。
小さなお子さんの場合はピンが抜けきらないもの、もしくはボタンを押すタイプのもののほうが使いやすいでしょう。
▼ 入学前に防犯ブザーの使い方を練習しましょう
防犯ブザーは、ランドセルのショルダーについているD管に取り付けるのが一般的。
危険が迫ったときや「怖いな」と思ったときに、サッと手が届く必要があるので、左右どちらのほうが使いやすいか、実際に取り付けて子どもに試してもらいましょう。
防犯ブザーの操作に慣れておく必要があるので、実際に鳴らしてみることをおすすめします。
また、子どもの場合は誤って鳴らしてしまうことも多いので、止め方も教えておきましょう。
防犯ブザーの使い方の練習には、「防犯シミュレーション」を取り入れるとより実践的です。
いざとなると防犯ブザーを使うことをためらってしまうお子さんが多いので、保護者の方が不審者役になり、防犯ブザーを押す状況やタイミングをシミュレーションしておきましょう。
たとえば、「人気マンガのグッズをあげる」などと子どもを誘いかけたり、腕をつかもうとしたり、実際に不審者と遭遇した際に起こりうる状況を保護者の方が演じます。
防犯ブザーを鳴らすシチュエーションとしては、以下のようなことが考えられます。
・誘いを断ってもしつこく迫ってくる
・体やランドセルをつかまれた
・ずっと後をついてくる
・じっと自分のことを見ている
いざというときに迷わないよう、防犯ブザーを使うタイミングを具体的に教えておくことが肝心です。
これ以外でも、自分で直感的に「怖い」 「危ない」と感じたときは、迷わず防犯ブザーを鳴らし、その場から逃げるよう教えてあげてください。
▼ 新1年生にオススメの防犯グッズは?
防犯ブザー以外の防犯グッズとして、携帯電話やスマートフォンを持たせることを検討しているご家庭も多いと思います。
携帯電話やスマートフォンは、GPS機能で子どもの居場所が確認できる安心感がありますが、とっさに危険を周囲に知らせる機能はありません。
子ども向けの携帯電話やスマートフォンなら、防犯ブザーの代替になる機能がついている機種もありますが、バッグやランドセルにしまい込んでいては操作できません。
また、学校に持ち込みが禁止されている場合もあるので、防犯ブザーは別に用意したほうがいいでしょう。
「危険を知らせる機能」と「居場所確認の機能」をひとつの防犯グッズに求めるなら、位置情報提供サービス「ココセコム」のようなセキュリティに特化した専用端末もおすすめです。
精度の高い位置検索が可能で、危険が迫ったときは 「通報ボタン」を押すだけで確実にセコムに通報します。保護者からの信号発信と本人の応答で安否確認を行うこともできます。
新1年生でも操作が簡単なシンプルな操作性で、不安なときの心強い味方になるはずです。
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防犯グッズは、保護者から離れて行動するときの「お守り」のようなアイテム。ただし、ただ持たせておけば安心というものではなく、正しく使いこなせてこそ「お守り」の効果が発揮できるものです。
使わずに済むならそれに越したことはありませんが、いつでも所有して使えるようにしておくことで、本人の防犯意識が高まり、危機回避能力など防犯スキルが育まれます。
お子さんの成長度合いにあわせて、最適な防犯グッズを用意してあげてくださいね。2021.01.21