「第1回キッズデザイン・アイデアコンペ」を見学しました
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セコムの舟生です。
今回は、日本科学未来館7階・みらいCANホールで開催された「第1回キッズデザイン・アイデアコンペ表彰式」についてレポートします。
ものづくりやデザインに興味・関心を持つ学生さんと優秀な人材を望む中小企業とのネットワークづくりに役立ててもらいたいと、キッズデザイン協議会と経済産業省が協力し、開催した「第1回キッズデザイン・アイデアコンペ」。募集部門は「生活雑貨用品のキッズデザイン」「食品パッケージのキッズデザイン」の2部門で、計25点の応募がありました。当日は優秀作品5点のプレゼンテーションが行われ、審査員による最終審査の結果、最優秀作品が決定しました。
アイデアコンペへの応募にあたり、学生さんたちは、昨年8~11月に行われた企業のワークショップに参加してキッズデザインへの理解を深めるとともに、企業の方々との意見交換や技術提供を受けながら開発・試作づくり・推敲を重ね、応募作品の制作に取り組んだとのこと。どの作品も実用性があり、優れたアイデアのものばかりです。
この日、プレゼンテーションを行った優秀作品は、次の5点です。
★ 「シャンシャンシャンプー」 和光大学・秋葉真理さん
従来のシャンプーハットとは形状が全く違ってビックリです。隙間のできにくい構造で、お風呂の玩具としても楽しめるデザインが印象的。"シャンシャン"と鈴の音がして、子供も楽しくシャンプーができそうです。
★ 「もの―にっき」 千葉大学・酒井隆幸さん
貝殻とか、落ち葉とか、切符とか、小さな玩具もはさめそう! 思い出の"モノ"を押し花のように挟み込むことで、絵日記のように保存できる素晴らしいデザインです。
★ 「Kids Umbrella」 長岡造形大学・大島千里さん
雨の中を登下校する児童を見て、"もっと安全で、子供が持ちやすい傘"のデザインを目指したそうです。確かに、傘の出っ張りは大人でも気になりますね b(⌒o⌒)
★ 「cake marker」 長岡造形大学・清野華代子さん
兄弟げんかの原因にもなる(!?)丸いケーキを、5等分・7等分など切り分けにくい数でも分けられるよう、マーキングできるスケールです。収納すると、ショートケーキの形になります。
★ 「BALANCE FOR BABY」 武蔵野美術大学 杉井 祐喜子さん
「食品パッケージのキッズデザイン」部門で唯一の優秀作品。ひと目で栄養バランスがわかる工夫がされた食品パッケージをデザインしました。他の商品との組み合わせ方もわかりやすく表示されており、サンプル・パッケージの完成度も高い作品でした。こういった表示があると、お母さんも献立作りに役立つのではないでしょうか?
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これらの優秀作品の中から、武蔵野美術大学 杉井 祐喜子さんの「BALANCE FOR BABY」が最優秀作品に選ばれ、優秀賞とともに表彰式が行われました。表彰式終了後の交流会では、奨励賞の表彰も行われました。会場には、すべての応募作品のパネルやモデル(サンプル)が展示され、参加した企業や学生さんが和やかな雰囲気で歓談している様子。
この交流会で私は、千葉大学の酒井隆幸さん(「もの‐にっき」優秀賞受賞)と話をすることができました。この作品は今回の優秀作品の中でも私が最も興味を惹かれ、すぐにでも市販してもらいたいと感じた作品です。酒井さんは、「このアイデアコンペに参加することで、"キッズデザイン"という分野にも興味を持ちました」と第1回キッズデザイン・アイデアコンペに参加した感想を寄せてくれました。
キッズデザイン協議会は、子供たちが安全に安心して健やかに成長していけるような生活環境の創出に向けた"キッズデザイン"の普及・推進に取り組んでいます。私も協議会の理事として、これからも引き続き、子供の"安全・安心"のために取り組んでいきます。
2008.02.21