子どもの携帯電話にインターネット機能は必要か?
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セコムの舟生です。
青少年が携帯電話を使って出会い系サイトなどにアクセスすることがきっかけで、事件に巻き込まれるケースが多発しています。総務省はこれを重視し、有害情報から青少年を守るためのフィルタリングサービスの導入促進に向けた取り組みを強化するよう、携帯電話やPHS事業者ならびに社団法人電気通信事業者協会に対して要請しました。
それを受けて、携帯電話・PHS事業者大手4社では、18歳未満の未成年者が携帯電話を契約する場合に「フィルタリングサービス」へ加入することを原則とし、2008年1月から販売店などで対応を開始することが発表され、さまざまな議論を呼んでいます。
さて、このニュースを耳にし、私は群馬大学社会情報学部 大学院 下田博次教授へのインタビューを思い出しました。下田教授は「携帯電話は子育て・教育上、非常にやっかいな道具」であると話していました。
確かに便利な面も持ち合わせていますが、子供に携帯電話を使用させることで、保護者や学校の教師が子供の動きを把握できなくなり、子供を守りきれなくなってしまうリスクを背負うことにつながるということを保護者はきちんと理解すべきだと、下田教授は警鐘を鳴らしています。
学校裏サイトやプロフなどからの個人情報の流出、出会い系サイト、架空請求詐欺など、肥大化したインターネットの世界は、子供が無制限にアクセスするには非常に危険な状態です。
「すぐに通話できるから」。それだけの理由で携帯電話を持たせるのであれば、インターネットに接続しない契約にするほうが安心です。
また、子供向けの携帯電話に「防犯ブザーやGPS機能がついているから」という理由から携帯電話を持たせる方もいらっしゃいますが、お子さまにとって「本当な必要な機能は何か?」「余計な機能はないか?」「多彩な機能を使いこなせるか?」といったことを、事前によく考えるようにすることが大切です。特に携帯電話によるインターネットの利用は、さまざまなリスクをはらんでいます。下田教授へのインタビュー記事も参考にして、お子さまに合った防犯対策を検討してあげてください。よく検討した上で、やはり子供に携帯電話を持たせたいという場合は、インターネットのフィルタリングサービスの契約があるか、きちんと確認するようにしてください。
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私も自分の子供に持たせているのですが、子供の一大事に、安全のプロが冷静かつ迅速に対応してくれるというのは、やはりとても安心感があります。詳しいココセコムのサービス内容はこちらをご覧ください。
下田教授にも同席していただいた、子供を見守る市民ボランティアの方々とのお話でも、「携帯電話は携帯型の"電話"なので、うちの子には防犯ブザーとココセコムを持たせ、携帯電話は通話のため、と、切り離して考えています」
「子供の危険を携帯電話で知らせてくれて、母親が子供を助けに行って、はたして助けられるのかどうか...そこまで自分で具体的に想像してみると、自ずと答えが見えてくると思います」
と、いった声がありました。
防犯対策を検討する際には、お子さまの年齢や、判断力のレベルを考慮した上で、利便性とリスクのバランスをきちんと考えることが大切だと言えるでしょう。
2007.12.20