日没が早まる季節の防犯対策
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セコムの舟生です。
秋から冬にかけては日照時間が短く、日が傾きはじめてから暗くなるまではあっという間。
お子さんがクラブ活動や習い事から帰ってくるころは、すっかり暗くなっているということも多いのではないでしょうか。
秋が深まるにつれ、日没はますます早くなります。
子どもの防犯対策も、季節にあわせて見直しが必要です。
日照時間が短くなる今こそ警戒すべき犯罪や、ご家庭で話しあっておきたい防犯対策をまとめます。▼ 「薄暮時間帯」は子どもを狙う不審者に注意
薄暮時間帯とは、日没前後1時間のこと。
日没時間は地域により異なりますが、秋から冬にかけて、子どもたちの下校と薄暮時間帯が重なることが少なくありません。
薄暮時間帯には、交通事故が増加するとされており、注意が必要です。
また周囲が暗くなりはじめる薄暮時間帯には、不審者対策も忘れてはなりません。
悪意を持って近づく者の表情や様子が見えにくいため、危険察知が遅れる可能性があります。
いつも以上に注意が必要なのは、駐車場や、自動販売機の影、建物と建物の隙間など、街中や通学路にある死角と呼ばれるようなところです。
暗さが増せば、不審者が身を潜めておく場所は多くなります。
普段から暗さへの警戒心を養っておきましょう。
「後ろから誰かついて来るかもしれない」「あそこに誰かが潜んでいるかもしれない」と感じ取るセンサーを磨くことが大切です。「もしかしたら」を想像しながら歩くことを日ごろから習慣にしましょう。
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▼ 「遊びに行くときのルール」を秋冬仕様に
放課後や休日に友達と遊びに行くときのルールは、どのご家庭でも決めていると思います。
今は日没が早まる季節です。あらためて「わが家のルール」について話しあうと、子どもの気持ちも引き締まります。
・どこで遊ぶのか
・誰と遊ぶのか
・何時に帰ってくるのか
この3つを必ず家の人に伝えておくことが、最低限のルール。
特に「何時に帰ってくるのか」は、夏季よりも早い時間に変更が必要です。
秋から冬にかけては、のんびりしているとすぐに真っ暗になってしまいます。
門限は「だいたい」ではなく「ぜったいに●時までに帰る」という決まりごと。
約束を守れないまま、なし崩しになってしまうことが少なくありませんので、この機会に引き締めなおしましょう。
加えて、事情があって約束の時間に帰れないときはどうするのかなど、連絡方法や連絡のタイミングなどもルールとして決めておくとより安心です。
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▼ 暗くなってから帰宅するときの安全対策
塾や習い事、学校のクラブ活動などで日没後に帰宅する場合は、できるだけお子さんがひとりにならないよう工夫が必要です。
子どもがいる場所まで保護者が迎えに行くか、途中まで迎えに行く方法を検討しましょう。
子どもとどこで待ちあわせるかは、子どもの状況や周辺環境によっても異なります。
友達と別れるタイミングや、繁華街や人通りが少ない道の手前など、危険度を考慮して決めてください。
待ちあわせ場所は、人通りの多い明るく安全な場所を選ぶことが重要。
過去には、住宅街のバス停で保護者の迎えを待つ小学生が連れ去られる事件も起きています。
駅の改札そばや店舗の入り口付近など、職員やスタッフの目が届く場所のほうが、待ちあわせ場所としては安全です。
またマンションやアパートなどの集合住宅は、死角が多く、子どもが襲われる事件がたびたび起きています。
部外者が簡単に出入りできるような構造の場合は、敷地の入り口まで迎えに行ったほうが安心です。
子どもの安全のためにどうするのが一番いいのか、可能な範囲で検討してみてください。
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塾や習い事の帰りに、夜道を歩くときに注意したいこと* * * * * * * * *
通学や通塾で通いなれた道も、日が落ちてからは雰囲気が一変します。
人通りや、街の様子は時間帯によって異なるので、散歩がてら親子で夜の様子を観察してみてはいかがでしょうか。
日没が早まる季節の防犯対策を考えるうえでも役立つはずです。* * * * * * * * *
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