男の子を狙う性犯罪とは?「プライベートゾーン」を教えましょう
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セコムの舟生です。
子どもを狙った性犯罪がたびたび報じられています。
性犯罪の前段階といえる「声かけ」や「つきまとい」は全国各地で連日のように発生しており、「他人ごとではない」と感じる親御さんが多いのではないでしょうか。
男の子が性犯罪被害にあう事案も決して少なくありません。
男の子は自分が狙われているという意識が女の子と比べて少ないのかもしれません。
警戒心の希薄さが性犯罪につながる可能性があります。
子どもが犯罪から自分を守るには、知識を正しく伝えることが必要です。
しかし性犯罪は、その性質上、説明するのが難しいこともあり、保護者としては悩みます。
性犯罪被害を防ぐために、どうやって対策を伝えるのか。
子どもにもわかりやすく性犯罪被害を説明する方法をまとめます。
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▼ 男の子を狙った性犯罪の実態
未就学の幼児から小学校高学年の児童まで、幅広い学齢で性犯罪被害が起きています。
ここ半年ほどの間に起きた性犯罪を振り返ってみると発生場所は「路上」や「男性用トイレ」という決して特殊な場所でないことがわかります。
日常的に生活する範囲で男の子を狙った性犯罪が起きているのです。
「まだ小さいから」「男の子だから」と安心してはいけません。
性犯罪は、子どもの心に長く、深く傷を残す卑劣な犯罪です。
被害にあうことがないよう、保護者の方も危機感を持って子どもに防犯対策を伝えていきましょう。
▼ 服装にも注意!子どもに性犯罪対策を教える言葉「プライベートゾーン」
性犯罪はデリケートな問題だけに親子で話題にしづらいという声も聞きます。
男の子ならなおのこと、伝え方が難しいと感じるかもしれません。
そのような場合は「プライベートゾーン」という言葉を使うことをおすすめします。
「プライベートゾーン」とは、人に見られたり触らせたりしてはいけない場所のこと。
「自分だけの場所」を意味します。
子どもに「プライベートゾーン」を説明するときには「プールに入るとき隠す場所だよ」と言うとわかりやすいと思います。
プライベートゾーンを見たがったり、触りたがったりする人はダメ。
プライベートゾーンを無理やり見せたり、触らせようとしたりする人もダメ。
すぐにその場を立ち去り、大人に知らせるよう教えましょう。
たとえ知っている人でも、プライベートゾーンは見せない・触らせない。
写真も動画も撮らせない。
またプライベートゾーンを「自分でも見られないように注意してね」と言っておけば、無防備に人前で着替えたり、だらしないかっこうをしたりするのが良くないことだと理解できると思います。
性犯罪のことを詳しくわからなくても、自分を守るために何をすればいいのかを知っておくことが必要です。まずは「プライベートゾーン」という言葉で、子ども自身に危機意識を持たせるところからはじめましょう。
また、男の子は服装に無頓着な子もいますが、季節に合わない露出が多すぎる服装、サイズがあっていない服装は、不審者の興味をひく可能性があります。
プライベートゾーンの大切さを子どもに理解させるためにも、保護者の方もお子さんの服装に注意を払ってあげてください。
▼ 男の子も「ひとりにならない」ことが大事
子どもを狙った性犯罪は、多くの場合、ひとりでいるときに発生しています。
性犯罪被害は日常的な場所で起きていることを忘れないでください。子どもを狙う不審者は、近くにいます。子どもをひとりにしないように徹底しましょう。
たとえ高学年のお子さんでも、トイレにひとりで行かせたり、子どもだけで待たせたりするのは危険です。お母さんが男の子を連れて出かける場合でも、トイレの前で待ち声をかける、待たせる間は周りから見てわかるように防犯ブザーを持たせる、といった対策がかかせません。
防犯ブザーは見えるところに持ち、いつでも鳴らせるように構えることで警戒心が周囲に伝わり、防犯効果が高まる可能性があります。
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子どもが性犯罪のリスクを理解できる年ごろになったら、実際に起きた事件をテーマにご家族で話し合うことも、危機回避能力を育てることにつながります。
「もしかしたら自分も狙われるかもしれない」と考えて行動することが肝心です。
必要以上に怖がらせる必要はありませんが、自分で自分の身を守ることができるよう、大事なポイントを押さえて教えましょう。<お知らせ>
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