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防犯安全の基本 保護者が一緒のときも忘れてはいけないこと

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セコムの舟生です。

年の瀬を迎え、普段よりもご家族で過ごす時間が多くなるときですね。
買い出しや初詣など、お子さんと一緒に外出する機会も増えるのではないでしょうか。

お父さん、お母さんとのお出かけなら、子どもも安全なように思えます。
しかし、保護者が一緒のときに思わぬ事件や事故に巻き込まれることがあるので安心はできません

今回は、お子さんとのお出かけ先で、保護者が注意しておきたいことをまとめます。
冬休みに家族で外出する予定のある方は、ぜひ最後までお読みください。


* * * * * * * * *


▼ 子どもが狙われやすい「不特定多数が出入りする場所」
11月中旬に、千葉県の商業施設で3歳の男児が首を絞められる事件がありました。
母親が目を離したわずかなすきに連れ去られ、被害にあったということです。

ショッピングモールや大型スーパーは、家族連れが多く、子どもが遊べる場所もたくさんあって、安全な場所に思えますが、同様の事件が過去に何度も発生しています。

被害は強制わいせつや暴力、連れ去りなど、悪質なものばかり。
小学生の女の子を狙った盗撮や、男の子が被害にあった性犯罪も過去にはありました。

不特定多数が自由に出入りできる場所は、人から見とがめられずに子どもを物色したり、近づいたりすることが可能です。

商業施設だけではなく、帰省客でごった返す駅や空港、初詣客で混み合う神社やお寺、イベント会場やテーマパークなど、子どもが行く場所にはどこでも同じリスクが潜んでいます

人が大勢行き来する場所には、子どもを狙う目的で不審者が紛れていてもおかしくはないということを忘れないでください。


▼ 外出先でも「お子さんをひとりにしない」を徹底する
こうした犯罪を防ぐためには、「お子さんをひとりにしない」ことが大事
ほんのわずかなすきが狙われますので、お子さんだけで待たせたり、キッズスペースで遊ばせておいて親がその場を離れたりすることは、できるだけ避けなくてはなりません。

幼児の場合は、「ここで待っていてね」が通用しないこともあります。
興味のあるものを見つけてフラフラと歩きまわったり、途中で不安になって親を探しに行ってしまったりすることもあり、迷子になってしまうかもしれません。

もちろん親切な大人やスタッフが保護してくれることが多いと思いますが、「一緒にお母さんを探してあげる」と声をかけて連れ去られる可能性もないとは言えません。

また、子どもだけでトイレに行った際に被害にあうケースも多くなっています。
お子さんだけでトイレに行かせることは避けたほうが安全です。


▼ 「子どもから目を離さない」は不可能?
子どもの安全を語るとき、「目を離さないようにしましょう」とよく言われます。
けれども、一瞬も目を離さずにいることはできませんし、目的があって外出しているときは、保護者も忙しいものです。お子さんをずっと見ているわけにはいかないでしょう。

大事なのは、「見るべきタイミング」を意識すること
行った先にどのようなリスクがあってどんなときに安全が脅かされる可能性があるのか、これらを意識して行動すると、注意を払うべきタイミングが見えてくるはずです。

たとえば、大勢の人で混み合った場所では、いつも以上にお子さんへの注意が必要です。
手を繋いだり、抱き上げたりして人混みでも見失わないようにしましょう。
また、買い物などに夢中になっていると目が離れがちです。わずかなすきにお子さんを見失ってしまう可能性があります。
「こういうときが危ない」「狙われているかもしれない」と心得ておきましょう

キッズスペースやゲームコーナーなど子どもが集まる場所では、周囲に不審な人物がいないか、お子さんが安全に過ごしているか、保護者がこまめに確かめる必要があると思います。
目が届かないときは、施設のスタッフに声をかけておくなどして、できる限りお子さんの安全を確保してください。

小学生のお子さんの場合は、自分でも周囲に気を付けさせることが必要です。
楽しい場所でも、子どもを狙う人が紛れている可能性があること知っておかなくてはなりません。

背後から近づいてくる人に注意すること、じっと見られたり不審な動きをしている人を見つけたりしたら、すぐに知らせることなどを教えておきましょう。

お子さんと一緒に外出したときは、「もしかしたら...」を常に考えることが肝心です。
お子さんの性格も考えたうえで、ひとりで歩かせないほうがいいとき、目を離してはいけないときなどを見極めてください。


* * * * * * * * *


年末年始は車でお出かけする方も多いと思いますが、「寝ているから」「荷物が多くて大変だから」といった理由で、お子さんを車で待たせてしまうことはありませんか。

子どもだけ残された車内は、たとえ鍵をかけていても安全ではありません。
ひとりでいる間に事故にあったり、知らない人に連れ去られたりする可能性も否定できません。
親御さんがいない不安から、ひとりで外に出てしまうことも考えられます。

車の中でも「ひとりにしない」ということ徹底しましょう。
商業施設の駐車場やサービスエリアなどは車の出入りが多く、歩行中の事故のリスクも高いので、お子さんがどこにいるか常に目を配るようにしてくださいね。

2017.12.28

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