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子どもを狙う悪質なわいせつ犯罪の手口

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セコムの舟生です。

犯行を未然に防ぐには、ひとりで行動しないことが重要です。もしひとりになってしまったら防犯ブザーを手に持つなどして警戒しましょう。早いもので、2015年も最後の週を迎えました。
2015年の漢字は、「」が選ばれましたね。

世界各地で起きたテロ事件をはじめ、安全が揺らぐできごとが起きたことが、この漢字が選ばれた理由のひとつだそうです。
子どもの「安全」「安心」に携わってきたひとりとして、「安」という漢字が持つ重みをあらためてかみしめています。

「子どもの安全NEWS」で、随時お知らせしていますが、2015年も子どもの安全を脅かす事件がいくつも発生しました。

来年は、被害にあって恐ろしい思いをしたり、傷ついたりする子どもが少しでも減ることを願ってやみません。

今回は、年内最終更新として、子どもが被害者となったわいせつ目的の犯罪を振り返ります。
犯行の状況を読み解くと、子どもを性犯罪から守る防犯対策が見えてきます。

年末年始の、そして来年からのお子さんの「安全」「安心」にぜひお役立てください。


* * * * * * * * *


▼ 子どもがわいせつ犯罪の被害にあう4つのパターン
「子どもの安全NEWS」で取り上げた事案から子どもが被害にあった状況を読み解いてみましょう。
被害のきっかけとなった状況を4つのパターンに分類。
それぞれの対策をご紹介します。

◆ パターン1:「言いがかりをつける」
【犯行状況】
・自転車に乗った女児に警察関係者を装って「ヘルメットをかぶっていない」と声をかけ、マンション踊り場で体を触る。さらに翌日も来るよう命じて車で女児を連れ出し、駐車場でわいせつな行為をした
・帰宅中の女児に「なぜじろじろ見るのか」と因縁をつけ、暴行して強引に近くの駐車場に連れ込み、下半身を触るなどした

【防犯対策】
子ども自身がいち早く「おかしいぞ」と気づけるかがポイントです。
警察関係者が強引にどこかへ連れていくことはありませんし、子どもに因縁をつけてくること自体が異常な状況といえます。「きっぱり拒絶する」「周囲の大人に助けを求める」などの防犯行動を取れるようにしておきましょう。

◆ パターン2:「誘いかけ」
【犯行状況】
・路上を歩いていた女児に「道を教えてほしい」と車に乗せ、「マッサージをしてあげる」と胸などを触った
・公園のベンチにいた女児に「いろいろ話をしたい。家に来て」と声をかけ自宅アパートに連れ込み、体を触るなどのわいせつ行為をした
・住宅街を歩いていた女児に「ちょっと来て」と声をかけて自宅に呼び込み、抱きしめて口や頬をなめるなどした疑い
・帰宅中の女児に「トイレの場所を教えて」と声をかけて公衆トイレに連れ込み、鍵を閉めて自分の下半身に触らせるなどした

【防犯対策】
誰にどんな言葉をかけられても、また、誘われた先がすぐ近くの場所であっても、「絶対に一緒についていってはいけない」ということを徹底しましょう。
ひとりになることを避ける、人通りが多い道を通るよう言い聞かせてくださいね。

◆ パターン3:「力ずく」
【犯行状況】
・ひとりで登校する女児の背後から近づき、口をおさえて車に押し込んだうえ、体を触るなどわいせつな行為をした
・ひとりで路上を歩いていた女児に背後から自転車で近づき、下半身を触るなどのわいせつ行為をした
・住宅街の路上をひとりで歩いていた女児をわいせつ目的で羽交い締めにし、けがを負わせた

【防犯対策】
力ではかないません。力ずくの犯行には狙われないよう、未然に回避する方法が有効です。
子どもが自宅に帰り着くまで、なるべくひとりになる時間がないようにすることが大事
どうしてもひとりになってしまうときは、周囲の気配や物音にも注意を払いながら、防犯ブザーをいつでもならせる状態にして、キビキビと早歩きすること。不審者に狙われないよう、子ども自身ができることを徹底させてください。

◆ パターン4:「待ち伏せ・追跡」
【犯行状況】
・集合住宅1階の出入口で帰宅する女児を待ち伏せ、カッターを見せ「こっちに来い」と脅した
・帰宅する9歳女児のあとをつけてマンションに侵入し、わいせつな行為をした

【防犯対策】
犯行に適した状況が整ったときに発生します。奈良県のリサイクルショップで起きた小6女児の連れ去り事件でも、容疑者は目立たないトイレ前の駐車場で待ち伏せ、「誘拐できるタイミングをうかがっていた」と供述しています。家の中に入るときや、エレベーターに乗り込むときも、油断は禁物です。周りに不審な人物がいないか確認する習慣を子どもにもつけさせてください。危険を感じたときは、子ども110番の家や交番などに助けを求めましょう


▼ 絶対に許さない!子どもを狙う不審者の言い分
子どもが被害にあった犯行では多くの容疑者が同じような供述をしています。
「子どもなら抵抗しないと思った」「子どもなら恥ずかしくて親に言わないと思った」といった、身勝手な思い込み。子ども相手なら犯行が容易だと考えていることのあらわれではないでしょうか。

実際、子どもが言い出せないために事件が発覚するのに時間がかかるケースもあります。
被害が表面化しないまま、同様の犯行を繰り返していた連続犯も数多くいるのです。

子どもの様子に異変がないか、いつも目を配っていただきたいと思います。
「何かおかしいな」「元気がないな」と感じたときは、子どもがひとりで抱え込まないよう丁寧にフォローして、話をできる限り聞き出してみてください。
日頃から親子のコミュニケーションをしっかりとり、子どもの小さな変化や、わずかなメッセージを聞き漏らさないようしましょう


* * * * * * * * *


子どもの性犯罪防止に役立つ対策については「誘拐・監禁・連れ回し...子どもが狙われないための安全対策は?」でもまとめています。今回ご紹介した事例とあわせて、お子さんの防犯学習にお役立てください。

年の瀬を安全に過ごして、良い年明けをお迎えください。

2015.12.28

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