【見直そう!子どもの防犯対策】<パート3>暗くなる前に見直そう!防犯シミュレーション
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セコムの舟生です。
9月の新学期にあわせてスタートした【見直そう!子どもの防犯対策】特集も、今回が最終回。
初回は、「通学路での犯罪被害」を取り上げました。2回目は、「スマホ・SNS」をテーマにトラブル回避の方法を取り上げました。
3回目の今日は、日没の早まりとともに気をつけたいことをまとめます。
この特集がスタートしたころにくらべると、暗くなるのがずいぶん早くなりました。
子どもたちは遊び足りないように感じているかもしれませんね。日が傾きはじめてから日没後にかけては、交通事故の危険も増しますし、人の目につきにくくなるぶん、不審者などにも警戒が必要です。
この記事を読んで、親子で防犯・事故防止の「秋じたく」をしていただきたいと思います。
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▼ 薄暗い帰り道、子どもが狙われる?
子どもの犯罪被害は、午後2時~6時、下校時間にあたる時間帯に多く発生します。これから冬にかけては、「暗くなるのが早い」「雪などで死角が増える」ということを、まず認識していただきたいと思います。慣れた道でも、油断は禁物。
暗くなれば、電柱や車の陰などに誰かが潜んでいても気付きにくいですし、また人の目につきにくいですから、不審者が身を隠す場所が増えていると考えても良いと思います。遊びに夢中になって帰宅時間が遅れると、そのぶん危険が増すと心得ましょう。
帰り道には、以下のようなことに気をつけてください。○ 1人で行動しない
短い距離でも1人になるのが最も危険。保護者が迎えに行くなど対策を。○ 人通りの少ない道、街灯のない道を避ける
日没の早まりにあわせ、子どもにとって安全な帰り道かどうか見直しましょう。子どもが実際にその道を使う時間帯に確認するのがおすすめです。○ 公園や駐車場を通らない
木や遊具、車など、視界を阻むものがある場所を抜け道にするのは危険です。○ 路上駐車の車から離れて歩く
中から様子をうかがっていたり、急に引き込まれたりする危険があります。十分に距離を保ちましょう。○ 自宅前でも周囲に注意する
玄関をあけるときやマンションのエレベータに乗り込むときも警戒しましょう。季節が変わり、お子さんの行動範囲の環境も変化している可能性があります。日没が早まることを前提として、一度お子さんと一緒に暗くなった時間帯に歩いてみてください。そのうえで、気をつけたほうが良い場所、通ってはいけない場所などを具体的に教えるほうがわかりやすいです。
▼ 見えているつもりで見えていない?交通事故が増える秋の夕暮れ
毎年、秋から年末にかけては、交通事故が多くなる傾向があります。警察庁による「平成24年中の交通事故発生状況」によると、2012年の最も事故が多かった月は12月。2位は10月、3位は11月と、年の後半に集中しています。
この時期、交通事故が増えるのは、日没が早まることも関係しています。
人間の目は明るさの変化に弱いので、まだ日が傾きはじめたばかりの時間というのは、見えているつもりでも目はその明るさにまだ慣れていないのだそうです。【よく見えていないことに気付いていない→油断する→事故が起きる】
秋から冬にかけて、お子さんの帰宅時間にあたる午後4時~5時ごろは、まだ明るさが残っていたとしても、ドライバーからは歩行者がよく見えないのだと、話して聞かせてあげてください。また、夕方は距離感もつかみにくくなるので、歩行者であるお子さん自身も判断を誤りやすくなっています。
このことを知っていれば、家路での行動にも慎重さが加わるのではないでしょうか。
▼ 防犯ブザーとリフレクターの確認を!
日没の早まるこれからの時期、子どもの身を守るもののひとつが、「防犯ブザー」と「リフレクター」です。「防犯ブザーは、ランドセルに装着しているから、帰宅後に出かけるときは身につけない」というお子さんも少なくありません。複数防犯ブザーを用意しておくなどして、必ず付け替えるようにさせてください。ランドセルがないときに、身につける位置を決めておくと、習慣化しやすいはずです。
つける際は、いざというときに鳴らしやすい場所がどこかを試して、定位置を決めましょう。
電池切れや故障にも気をつけてくださいね!リフレクターも、ドライバーから見えやすい位置に、複数つけることをおすすめします。防犯ブザー同様、いつでも身につけていることが大事です。上着や帽子、スニーカーなど、普段身につけるものの中にもリフレクターつきのものがあります。またテープ状のもので、好きな場所に貼れるものもありますから、事故が増える季節に備えて、買い足しも検討してみてください。
また、白っぽい服装は、暗くなっても目につきやすいです。黒や紺、赤といった色は、暗闇に同化しやすく、夕暮れ時にはドライバーから認識されにくくなります。どれかひとつでも、白やパステル系の色合いのものを身につけておくと、暗くなりはじめてからも目立つので安心です。
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季節は流れるように移り変わっていきます。
気候がいい時期ですから、ついつい気も緩んでしまいそうですが、安全については意識して気持ちを切り替えないといけないと思います。ぜひこの機会に、秋から冬についての防犯・事故予防について、親子で話し合ってみてくださいね!
2013.10.21