「助けて!」そんなときに頼れる場所と人
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セコムの舟生です。
もうすぐ春休み。短い休みですが、陽気が良くなる春休みには、季節の移り変わりを感じながら、外遊びを思いっきり楽しんでほしいものですね。
成長とともに、子どもだけで外に遊びに行く機会が増えていきます。親の心配はつきませんね。送り出した子どもの安全を守るために、子どもの対応力をどのようにつけるかを考えていきましょう。
今回は、親のいない状況下で緊急性を要する場面に遭遇したとき、どのように行動すべきかをご紹介したいと思います。
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▼ 助けてくれる「家」や「店」の位置を把握する
子どもが外出先で助けを求める場所の代表格は「子ども110番の家」。「子ども110番の家」のステッカーは、「危ないと感じたり、困ったりすることがあったら、助けてもらえるところだよ」という印です。一般のお宅や、商店のほかにも、最近はファストフード店やコンビニ、ガソリンスタンドなどのお店、会社やタクシーなどにも協力の輪が広がっています。
「子ども110番の家」では、助けを求めてきた子どもから事情を聞いて、必要に応じて110番通報や保護者などへの連絡をしてくれます。安全が確保できるまで子どもを保護して、守ってくれる頼もしい存在です。
目印は「子ども110番の家」と描かれたステッカー。デザインは地域によって異なります。意識して探さないとなかなか目に入ってこないものです。まずは、住んでいる地域のステッカーをお子さんと一緒に確認し、どこにあるかを探してください。子どもの行動範囲で防犯マップを作り、場所を書き込んでおくと覚えやすいと思いますよ!外出先でも、「子ども110番の家」と描かれたステッカーを探す癖をつけるようにしてください。
▼ 「話しかける人」を見極める訓練を
安心して助けを求められる家や、お店が近くにあるなら、そちらに行ってもいいでしょう。近くに助けを求められる場所が見当たらない場合は、信頼できる大人に助けを求めるというのが正しい対応です。しかし、子どもに「困ったら大人に助けを求めなさい」と教えても、どの大人が信頼できるか見極めることは困難です。少し具体的に、「お店の人」や「係員の人」に助けを求めなさいと教えておきましょう。
制服や名札を身につけている人が目印です。これから春休みに入ると、レジャー施設やデパートなど、お出かけの機会が増えると思います。訪問先についたら、まず「お店の人」、「係員の人」を見つける練習をしてみましょう。
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近くに助けを求められる場所も人も見当たらないときは、とにかく走って人の多いほうに行くことです。そして大きな声で「助けて!」と言えるように練習しておきましょう。つきまといや声かけなど、子どもを狙った路上犯罪には、効果的な防衛手段です。
大切なのは、「防犯」という視点で町を見ること。住んでいる町はもちろん、お出かけ先でも同様です。「どこが危ないか」「どこに、だれに助けを求めればいいか」といったことを常に意識しておくことが、身を守ることにつながるのです。
2012.03.12