【夏休み特集3】子供だけでの遠出について
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セコムの舟生です。
いよいよ夏休み。せっかくの長い休みだからこそ、普段できない体験をさせてあげたい。子供の「やってみたい!」という気持ちを応援し、自立心を育む機会を大切にして、好奇心の芽を伸ばしてあげたい。遊びから学べることはたくさんあるはずです。
子供が遠くへ出かけてみたいと話してくれれば、親としては、子供の冒険心を温かく見守ってあげたいのが本心です。しかし、昨今の犯罪情勢を考えると悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。防犯面だけでなく、事故や、思わぬアクシデントに巻き込まれたときのことも心配でしょう。
そこで今回は、夏休み特集の第3回として、子供の遠出について考えることをお話します。
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■ 「一人で出かけたい」、「子供だけで遊びに行きたい」と、言われたら... 「遠出」とひと口にいっても、どこまででかけることを指すのか、お子さんと保護者の方の感覚もまちまちでしょう。最近は、新幹線、長距離バス、飛行機などを利用して、子供に遠くまで「一人旅」をさせるご家庭も少なくありません。飛行機などは、子供だけでの利用をサポートしてくれるサービスを行っている航空会社もあります。このようなケースでは、子供が駅や空港に到着したら親戚や知り合いの誰かが迎えに来てくれるのであれば、さほど心配もないようにも思えます。しかし、近年、大人でさえ、どれほど用心しても避けられないような無差別に人を傷つける事件も目立っています。前回の「夏休み特集2」でもお話しましたが、世の中には子供を狙う犯罪者がいることを忘れてはいけません。
防犯面だけでなく、事故や、交通機関が何らかのアクシデントで予定通りに運行できなくなった場合など、子供だけで対応できるかも心配です。
「子供の一人旅は何歳頃から大丈夫でしょうか?」という質問を耳にしますが、何歳になったから大丈夫といった基準はありません。OKを出すか、止めさせるべきかどうかは、各家庭の判断基準で決めるべきです。
程度の差はあれ、普段の行動範囲とは別の場所へ行くときには、どんな不安があるのか、どういった行動をとればより安全に楽しく過ごせるのか親子で一緒に考えて、まずは「わが家のルール」を決めましょう。どこまでがOKで、どこまではダメか。親の考えと子供の考えをすり合わせて、親子で納得できるルールを決めます。
ルールが決まったら、必ず守ることを子供に約束させましょう。約束を守ることも「子供の自立」の一歩ですね。また事前にしっかりと計画を立てさせて、そのなかで危険な場所はないか、無理な計画をしていないかなどをチェックすることが大切です。
保護者も不安に感じていることがあれば、あらかじめ解決策を検討しておきましょう。子供の安全を確保するためにできるかぎりの安全策を施して、子供の「やってみたい!」をサポートしたいですね。いろいろな場面を想定して、防犯シミュレーションを行うのもいいと思います。
また、子供たちで企画をして、少し遠いところに出かけたがることもあると思います。「映画館でアニメ映画を観る」「大きな公園に行く」など、友達のグループで出かけることは一人よりも安心ですし、子供同士で出かけたがるのは成長の証ですから、喜ばしいことだとは思います。
しかし、子供だけでのお出かけを、許可するか、ストップさせるのかも、まずは各家庭で考えるべきです。たとえ友達の家はOKでも、わが家ではダメということがあってもいいじゃないですか。それが、"わが家"のルールですから。ただし、「今日はOKだけど明日はダメ」というようなことがあっては、子供のほうが混乱してしまいます。
子供だけでの外出を許可しないときには、ダメな理由をきちんと子供に話して聞かせましょう。心配な気持ちをしっかり伝えれば、そのときは反発しても、「親は自分のことを心配してくれているんだな」とわかるものです。それでも「イヤだ、イヤだ!」と、いつまでも駄々をこねるようなら、まだ幼い証拠。それこそ子供たちだけで外出させるのではなく、親も一緒について行ってあげたほうが安心だと思いますb(⌒o⌒)
2009.07.17