万が一に備える防犯シミュレーション - セコムと話そう「子供の防犯」ブログ -
-
セコムの舟生です。
楽しかった冬休みも終わり、今週から学校が始まった地域が多いことでしょう。お正月に生活のリズムが崩れてしまって、朝なかなか起きられなかった...そんなお子さんも少なくないはず。新しい年を迎え、いま一度、気を引き締めたいものですね。
防犯についても同じです。
親子で気を引き締める意味もこめて、今回は子供たちが自分の身を守る方法を自ら考え、行動する力を付けてもらうための、親子で行う「防犯シミュレーション」について復習をしたいと思います。
親子で行う「防犯シミュレーション」が効果を発揮するために大切なことは2つ。家族との遊びの一環として楽しみながら行うこと、1回だけにとどまらず、繰り返し行うことです。リアリティの追求といっても、子供を怖がらせては逆効果。「またやろうね!」と、子供が何度もやりたくなる、楽しい訓練が理想ですよ (^_^)!」
では、さっそく始めてみましょう。
■シミュレーションの基本編
シミュレーションの基本は、ご家族が犯人役になって、お子さんをさまざまな手段で誘い出すというものです。
実際にシミュレーションをやってみると、はじめは親子で照れてしまうことでしょう。「こんなに照れちゃって、訓練になるの?」と疑問に思うこともあると思いますが、それで大丈夫。何度も繰り返しシミュレーションを行うことで"いざ!"というときに、子供は自然に対応できるようになるはずです。
最初から正解を教え込むのではなく、お子さんに自由に答えさせてみてください。自分の身を守る方法を子供が自ら考え、身に付けていくことが大切なのです。
■塾や習い事などで夜遅く帰宅するお子さんへのシミュレーション編子供が夜間に歩かなければならないような状況がある場合は、同じ時刻に同じ道を親子で散歩して、一緒に安全確認を行いましょう。
昼と夜とでは、帰宅ルートの様子が全く異なる場合もあります。親子で一緒に「夜のお散歩」を楽しむことで、危険箇所の再確認をしましょう。もし人通りの少ない暗い道を通っているようでしたら、危険です。夜の探検気分で、親子で明るい道を探してみてください。また、いざというときに逃げ込めるように、交番やコンビニ、「子供110番の家」なども確認しておきましょう。
またときどきはお子さんの帰宅時間に迎えに行ってあげられるとよいですね。大人だって夜道は心細いもの。お子さんはきっと喜びますよ。
■お子さんの行動を観察する シミュレーション応用編危険な目にあわないような行動をお子さん自らがとれているかチェックしてみましょう。
普段から親子で一緒に買い物などに行っている場所へ、子供にひとりでおつかいを頼んでみます。そして、後ろからそっと子供の行動を観察しながらついて行き、子供がいつもどのように外を歩いているか確認をして、子供が帰ってきたら観察結果と照らし合わせながら、子供からの報告を聞きましょう。
観察結果と子供の報告は違っていることもあると思いますが、決して叱らないでください。寄り道しながら歩いていても「寄り道なんてしなかったよ!」と言うかもしれません。子供は親に叱られるようなことを、自ら告白したがらないでしょう。できなかったことは、また教えてあげればいいのです。まずは、ひとりでおつかいに行けたことを褒めてあげてください。
「寄り道しちゃった...」子供が自ら告白できたら、そのときはおもいっきり褒めてあげましょう。
子供の防犯に取り組むうえで、親の知識を教えるだけでは不十分です。子供が自ら考え、応用力を付けていくことが肝心。そのためには、繰り返しの訓練が必要になります。親子で根気よく、楽しみながら取り組むことによって、子供は自らの身を守る力や防犯意識を身に付けていくのです。
次回は、1月16日(火)に記事アップ予定です、お楽しみに。2007.01.11