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火災の怖さを子どもに教える際のポイントとは?

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セコムの舟生です。

冷え込みが厳しいこの頃ですが、気象庁の予報では、再び冬型の気圧配置に戻るため、まだまだ空気の乾燥状態は続きそうです。この空気の乾燥にともない各地で火災が続発しています。

冬は特に火災が発生しやすい時期です。そこで今回は、子どもの火遊びの実態や、火災の危険性を子どもに教える際のポイントなどをご紹介します。

* * * * * *

火災は約9分に1件発生! 平成19年に国内で発生した火災の件数は54,582件で、9分に1件のペースで起きている計算になります。そのうち建物火災だけに絞って見てみても年間で31,248件発生しており、17分に1件というペースです。この数字を見れば、火災のニュースをよく耳にする理由もよくわかりますね。ちなみに出火原因は放火(6,558件)が最も多く、コンロ火災(6,080件)タバコ(5,707件)が続きます。 (平成20年版 消防白書より)


子どもの火遊び ~注意点と対策~
東京消防庁の調べによると、平成19年に都内で発生した火災件数は5,799件で、このうち14歳未満の子どもの火遊びが原因となった火災が137件ありました。その半数以上がライターやマッチによる出火です。屋内(49件)屋外(88件)のどちらでも発生しています。子どもが日常遊ぶ場所で、「火」が簡単に手に入ってしまっていることが伺えます。また、火遊びが原因の火災を月別にみると、2月が最も多くなっています。

平成19年中の火遊びによる火災の月別発生状況(件)子どもの火遊びを防ぐには、ライターやマッチなどを手の届くところに置かないことが、まず大切です。また、暖房器具やドライヤー、アイロンなど、使い方によっては出火する恐れのあるものはいたずらができないように保管します。

火の危険性について理解できる年ごろになったら、防火についても家できちんと話し合えるとよいですね。東京消防庁のホームページにはキッズコーナーがあるので、火災の怖さや危険性について親子で学ぶ際にはぜひとも活用してください。

お子さんが小学校の高学年になれば、「火の怖さ」「火の危険性」だけを伝えるのではなく、調理器具や火の取り扱い方などを教えてあげるのが現実的な対処かもしれません。親子でクッキングを楽しみながら、火について教えてあげるのもいいですね。食育にもつながるはずです。年齢やその子の性格などを考慮して、適切な指導をしてください。


火災が発生したら「とにかく逃げる」「大人に知らせる」
万が一、子どもが火遊びをして何かに燃え移ってしまった場合、親に怒られるのを怖がって自分たちで火を消そうとして、火災の規模を大きくしてしまう危険性があります。火災が発生した場合、「自分たちで何とかしようとしない」。これを絶対に守らせるようにします。

「火事になったらとにかく逃げる」ように指導してください。小さな火なら自分で何とかできると思うお子さんもいるかもしれませんが、火が大きくなってからでは、怖くて動けなくなることも考えられます。もし火災が発生したら自分で何とかしようとせずに逃げる。そして大人に知らせることです。この2つは、必ず子どもに教えておきたい注意点です。

火災の怖さを子どもに教える際のポイントとは?
火災で怖いのは「煙」です。煙は炎よりも先に広がっていきます。その速度は、横方向には人が歩くのと同じ速さ(秒速0.5~1m程度)、上方向へは人が走る速さの2~3倍の速さ(秒速3~5m)といわれています。

煙は視界を阻むだけでなく、物が燃えたときに発する有毒なガスも含んでいるため吸い込まないようする必要があります。とくに、一酸化炭素は、数呼吸しただけでも命の危険にさらされます。避難するときは、姿勢を低くして、煙を吸わないようにすること。火災が大きくなる前に避難すること、が肝心。ハンカチやタオルが手元にあれば、口と鼻をふさぎます。濡れたタオルだとさらに効果的です。


119番通報 ~大人でも、うまく伝えられないこともある~
119番に通報するのは自分の身の安全を確保してからです。火災に遭遇すると慌ててしまい、大人でも要領の得ない通話をしてしまうことは少なくありません。まずは落ち着きましょう。

そして、聞かれた内容について正確に答えるようにします。119番をして聞かれることは「火災か、救急か」「火災の発生している場所」「何が燃えているか」です。実際には「慌てるな」と言われても、慌ててしまうものです。いざという時に備えて、正確な119番通報ができるように手順などを確認しておきましょう。

また正確な通報ができるように、氏名・住所・電話番号・建物名・目標物を書いた「119番通報メモ」を用意しておくのもオススメです。

火災に遭ったときに一番大事なのは「自分の身の安全確保」です。「通報する」のは、安全確保ができてからでよいと思ってください。また火災のときにも、「子供110番の家」に駆け込んで助けを求めてもいいことをお子さんに教えてあげてください。

火災の怖さを子どもに教える際のポイントとは?
セコムが監修した子ども向け防犯絵本『白いおばけのスー おるすばん、危機一髪!』(フレーベル社)でも、火災について取り上げています。ぜひ、参考にしてください。


■ご自宅の消火器、使い方・有効期限は大丈夫ですか?
ご自宅に消火器がある場合は、有効期限が切れていないか早速確認してみてください。いざという時、すぐに使える場所に置いていますか?また、使い方はわかっていますか?一度、お子さんと消火器の置き場所を一緒にチェックしてみましょう。東京消防庁の「防災館」など、消火体験ができる施設もありますので、休日に親子でチャレンジしてみるのもよいですね。
また、セコムではお子さんや女性でも手軽に使える、ちょっと変わった消火器を販売しています。


~セコムの女性社員が開発した、片手で扱える消火器~トマホークマッハI・II
消火器は、いざという時に使えなければ意味がありません。セコムの消火器「トマホークマッハシリーズ」は、火災発生時の心理を考慮して開発した、新しいタイプの消火器です。本体に収納されているホースが5~10m伸びるので、消火器を持ち運ぶ必要なく消火できます。お子さんや女性の場合、重たい消火器を火元まで運ぶのも大変ですが、トマホークマッハならその点安心して使えると思います。ワンハンド操作な上に消火液の噴射距離も長いので、これならいざという時に素早い対応ができますね!

普通の消火器と違って、部屋に置いたときに違和感のないようデザインされていますし、サイズもコンパクトです。インターネットでも注文可能です。
→ 据置式消火器「トマホークマッハI・II


~ついうっかりが招くコンロ火災専用の消火器~
トマホークジェットアルファコンロ火災は、火災の出火原因として常に上位にはいっています。消火しようと、あわててしまいケガをしてしまうケースもあり危険です。「トマホークジェットアルファ」は台所のレンジフードに取り付けるだけで、コンロ火災を素早くキャッチし、自動消火してくれる画期的な消火器です。詳しくは下記をご覧ください。
→コンロ火災自動消火システム「トマホークジェットアルファ

2009.01.16

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