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もうすぐ「秋の全国火災予防週間」 !火の怖さについて子供と一緒に考えよう

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セコムの舟生です。

11月9日は「119番の日」です。この日は、国民の消防全般に対する正しい理解と認識を深め、住民の防災意識の高揚を図ることを目的として、消防庁によって制定されました。また、この日から1週間、全国の消防署では秋の全国火災予防運動が行われます。空気が乾燥するこの時期、火の取り扱いにはとくに注意が必要です。コンロの火からは目を離さない、ストーブの周囲には燃えやすいものを置かないよう気をつけるなど、十分注意してください。

そこで今回は、火事を未然に防ぐために知っておきたいことについてお話します。11月3日、名古屋市で10歳の男の子の放火によるお寺の全焼火災があったばかりです。これを機会に火の怖さや火災について、家族で話題にしてみてはいかがでしょうか。

* * * * * *

子供の成長や生活環境に合わせた防火教育を みなさんも子供の頃に「おままごと」や「○○ごっこ」で遊んだことがあると思いますが、こうした「ごっこ遊び」は大人の行動を真似した遊びです。子供は身近な大人がすることに関心を示し、それを真似して遊びたがります。

火の扱いについても同じで、大人がタバコを吸うときに使うライターや、花火などの点火に使うマッチに子供が興味を持つことは、決して珍しいことではありません。冒頭でお話した名古屋市の火災も、子供の好奇心から引き起こされた事件のようです。

ライターやマッチで火を点けることは子供でも簡単にできます。しかし「火を点けた後、どうなるのか」「小さな火が火災につながることがある」といったことを、子供たちはよく分かっていません。そのため毎年のように、火遊びや、間違った火の取り扱いによって、子供が命を落とすような火災が発生しています。

お子さんが火に関心を持ち始めたら、お子さんの年齢、性格、生活環境に合わせて、火の取り扱い方や恐ろしさについて教えることが大切です。また、ちょっとした好奇心から火遊びをすることによって大きな火災が発生したり、時には人の命まで奪ってしまうような可能性もあることを、十分に言い聞かせてください。これを機会に、お子さんと火災の恐ろしさについて話し合ってみるのもよいでしょう。

また、「一度教えたら終わり」ではなく、機会があるごとに繰り返し話題にして、子供に十分理解させます。万が一、火災が発生したときにはどのように行動すればよいのか、日頃から親子でよく話し合っておきましょう。火災について話をするときには、普段の生活に欠かせない火の役割や大切さなどについても、一緒に教えてあげることが大切です。


子供が火災を起こさないように環境を整える
子供への防火教育のほかに、子供が火遊びできないような環境づくりも大切です。ライターやマッチなどは、子供たちの手の届く場所に置かないよう気をつけましょう。

出火原因ごとの火災発生状況(住宅火災)子供に留守番をさせるときには、まず「留守番中は絶対に火を使ってはいけない」ことを約束します。留守番をお願いするごとにしっかり確認しておきましょう。住宅火災の出火原因の第1位は「こんろ」です(2008年消防庁調べ)。普段から料理のお手伝いをするお子さんもいると思いますが、出かける前には、ガスレンジなどが簡単に点火できないようにガスの元栓を閉めておくと安全です。

これから寒くなりますが、石油ストーブや電気ストーブなど、間違った使い方で発火する恐れのある暖房器具は保護者がいない時には使用しないほうが安全でしょう。また、何かあったときに対応できない小さなお子さんを自宅に残して外出することは、子供の安全を考えると避けるべきです。

お子さんの性格や生活環境にもよりますが、お子さんが小学校高学年になったら、火を使うことを禁止するよりも暖房器具や調理器具などの安全な使い方を教え、万が一、火事になった場合の対処法についても教えたほうが現実的な場合もあると思います。119番通報の仕方や安全な避難の仕方、消火器を使った初期消火の方法についても教えておくとよいでしょう。

子供が外で火遊びをするときには、人目につきにくい建物などの物陰で行うことが多いようです。ライターやマッチなどの火遊びでも家が燃えてしまうような火災が起こりうることを、子供に十分に理解させることが大切です。もし、お子さんが好奇心で火遊びをしているのを見つけたら、大変危険な行為ですので、その場で厳しく注意すべきです。


火事になったら、まずは逃げて安全確保を!
うっかり出火させてしまったとき、親やほかの大人に叱られることを心配して、自分で火を消そうと考えるお子さんは少なくありません。しかし、火の回りは意外と早く、一度、燃え上がってしまうとなかなか消火できずに逃げ遅れてしまう危険性もあります。住宅火災で亡くなる方(放火自殺等を除く)の約半数が「逃げ遅れ」によるもの(2008年消防庁調べ)ですから、いち早く避難することが最優先です。

目の前で火の手が上がるのを見ると、恐怖心から体が動かなくなってしまうことも考えられます。もしも、火災にあったら、まずは安全な所まで逃げて、それから周りの大人に助けを求めるよう、お子さんに指導してください。

日頃から「何よりもあなたの命が大切」だということを子供に伝え、困ったことがあったら何でも親に話せるよう、親子のコミュニケーションをはかっておきたいものですね。


消火器・住宅用火災警報器を備えよう
ご自宅に、消火器・火災警報器は設置してありますか?これから冬にかけて、空気が乾燥し火災が発生しやすくなります。もし自宅で火災が起こってしまった場合、いち早く気付き、安全な場所へ避難し、消防署へ通報するなどの適切な対応が大切ですが、そのためには消火器や火災警報器の設置が欠かすことができません。いま一度、ご自宅の消火器や火災警報器について確認してみてください。

消火器
こんろやタバコの火など、ご家庭でも火災が発生する危険性は十分ありますので、家族が分かる場所に消火器を備えつけましょう。

消火器が破裂する事故が発生し、小学生が重体になるなど大きな被害がありました。このような事故はいずれも古くて腐食が進んだ消火器によって起こりました。ご自宅に消火器がある方は、消火器に表示している使用期間または使用期限が過ぎていないかを確認しましょう。

総務省消防庁によると消火器の耐用年数はおよそ8年だそうです。しかし設置状態によって、耐用年数未満でもサビや腐食、傷、変形などがあるものは使用しないでください。耐用年数が過ぎているもの、サビや腐食、変形、ひびなどがあるものはメーカーに処分方法を確認し、交換されることをおすすめします。

セコムでは、消火器本体を床に置いたまま、ホースを伸ばして放射ボタンを押すだけで消火薬剤が放射されるご家庭用消火システム「トマホークマッハⅡ」をご用意しています。女性やお子さんでも片手で簡単に扱えますよ。

住宅用火災警報器
消防法および市町村条例によって、住宅への火災警報器等の設置が義務づけられています。新築住宅はすでに義務化されていますが、既存住宅については各市町村条例により2008年6月1日~2011年6月1日の間に設置しなければいけません。詳しくは総務省消防庁のホームページをご覧ください。
住宅用火災警報器の効果として、家族全員が寝静まっている間でもいち早く火災に気付き、適切な対処ができることが非常に大事です。ブザーだけでなく「火事です」と音声でお知らせするタイプや、火災を検知すると他の部屋に設置した警報器も連動して作動し火災を知らせてくれるタイプなど、安全を考慮した製品が出ています。

2009.11.04

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