塾や習い事の帰り道が心配 ~夜道の交通安全について考えよう!~
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セコムの舟生です。
すっかり日が暮れる時間が早くなりましたね。12月22日は冬至です。昔から、冬至の日には無病息災を祈ってかぼちゃを食べたり、柚子を入れたお風呂に入ったりします。こうしてお子さんと季節ごとの慣習を楽しむのも良いですね(^o^)b
冬至は一年でもっとも日照時間が短く、夜が長い日です。暗くなる時間が早いと、お子さんの外出が心配になりますね。塾や習い事などに通っているお子さんのなかには、薄暗くなった道を、家まで帰らなければならないケースもあると思います。そういったお子さんをお持ちの保護者の方は、何か安全対策をされていますか?今回は、夜道でお子さんの身を守るための交通安全対策についてお話します。
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防犯面だけでなく、事故防止の観点からも、暗い夜道を子供が一人で歩くのは大変危険です。夜の塾通いは、保護者の送迎が基本です。電車やバスを利用する場合は、乗り物に乗る前に自宅へ電話をするように約束をして、駅やバス停にお子さんが着く時間に迎えに行きましょう。毎回の送迎が難しいようなら、同じ塾に通う近所の友達と一緒に通塾し、友達と別れる場所まで保護者が迎えに行くのも良いでしょう。しかしながら、両親が共働きの場合など、家庭の事情で、保護者が迎えに行ってあげられない家庭も少なくはありません。そういった場合には、お子さんのためにできる限りの備えをしてあげることが大切です。
■ 夜道を歩くときの注意点
まずは、お子さんが帰宅する道を確認してみましょう。昼間は賑やかな通りだったのに、夜は街灯が少なく人通りもまばら、なんてこともしばしばあります。お子さんが通っている道の"夜の状態"をきちんと把握し、できるだけガードレールがあり、歩道と車道がはっきりと区別されている、明るくて人通りの多い道を歩かせるようにします。お子さんには、昼間以上に車・オートバイ・自転車などの通行に注意させる、道路の横断時には特に注意させるなど、交通安全のための注意事項を守るよう、しっかり指導してください。
日が暮れてくると、明るいときに比べて視界がぐんと悪くなり、車やバイクの運転手から歩行者が見えづらくなります。完全に暗くなる前の、薄暗い時間帯でも要注意です。警視庁の統計(2009年上半期)によると、都内での小学生の交通事故は16時~18時に最も多く発生しているそうです。大人にとっては「夜道」という感覚ではなくても、夕方以降のお子さんの外出には十分注意が必要なのです。薄暗い夜道でも識別しやすいよう、なるべく明るめの色の服を着せるようにしましょう。
暗い場所で光るリフレクター(反射板)を利用するのも大変効果的です。蓄光反射材キーホルダーは、カバンなどにつけるだけなので、とても手軽でおすすめですよ。最近では、元からリフレクターがついている子供用の洋服や靴、帽子などもありますね。ぜひ、上手に活用してみてください。
■ 自転車に乗るときの注意
暗い道でお子さんが自転車に乗ることは危険ですので、お子さんが普段自転車に乗っているようすを見て、保護者の方が判断してください。お友達が自転車で塾に通っているから大丈夫、とは限りません。自転車に乗る場合、夜間は昼間以上に、車やバイク、歩行者に対して十分に注意するよう指導してください。お子さんはヘルメットをかぶっていますか?自転車のライトは点灯しますか?リフレクターはきちんと機能していますか?頻繁にお子さんの自転車を総点検するよう心がけてください。自転車のライトを点灯することは、向かってくる車や人に、自転車の存在を知らせるという重要な役割を果たします。あたりが薄暗くなったら、必ずライトを点灯して走りましょう。
車輪に発電機を接触させて点灯させるタイプの自転車用ライトは、車輪との摩擦でペダルが重くなってしまうものが多いようです。「ライトを点灯するとペダルが重くなる」という理由から暗くなっても自転車のライトを点灯しない人もいるようですが、あたりが暗薄くなったら必ずライトを点灯して走らなければなりません。
ペダルが重くなるのが気になるようでしたら、ハンドルなどにつける電池式のタイプや、ハブダイナモと呼ばれる、ペダルの重さへの影響が少なく、さらにセンサーと組み合わせて暗くなると自動的に点灯する自転車ライトが市販されていますので、取り付けてみてはいかがでしょうか。
警察庁のホームページには、お子さんとクイズ形式で楽しく学べる「子ども自転車運転免許教室クイズ」も用意されています。親子で正しい自転車の乗り方について、いま一度、再確認してみてはいかがでしょうか?
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繰り返しになりますが、暗い夜道を子供が一人で歩くのは大変危険です。もし、お友達の家に遊びに出かけて外が暗くなってしまったときには、子供を一人では帰宅させず、保護者がお友達の家まで迎えに行くようにしましょう。塾や習い事など帰宅時間が決まっているときには仕方がありませんが、基本的には、外が暗くなる前に家に帰るよう心がけたいものです。2009.12.10