子どもに合った「インターネットの使わせ方」とは?
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セコムの舟生です。
最近、小学生からスマートフォンを持つことは珍しいことではなくなりました。
SNSやアプリの流行の移り変わりは速く、子どもたちは大人以上に使いこなしているように見えます。
たとえば人気のカメラや画像加工のアプリ。
SNSと連動して写真を簡単にシェアできるアプリなどが若い世代に広がっています。
手軽に物の売り買いができるフリーマーケットアプリなども人気です。
また、自ら動画を制作して無料動画サイトに投稿する人たちが注目され、「なりたい職業」の上位にあがっているのだとか。
ソーシャルメディアが普及して以来、インターネットは「見る」だけのものではなく「発信する」ものに変わったといえます。
便利で楽しい一方で、リスクも存在するのがインターネット。
適切な使い方を学ぶ過程にある小学生たちは、こうした状況をどのように受け止めるべきなのでしょうか。
そして、これからどうやって付き合っていくべきなのでしょうか。
今回は、インターネットの基本的な知識やリスクのほか、年齢や成長にあった適切な付き合い方について、まとめます。
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▼ インターネット利用は低年齢化が進んでいる
内閣府が今年の5月に発表した「低年齢層の子どものインターネット利用環境実態調査」によると、10歳未満の子どもの約4割が何らかの機器でインターネットを利用しているという結果になりました。
1歳では9.1%、3歳では35.8%と、幼少期からインターネットに触れているお子さんが多いことがわかります。
小学生の年齢になると、利用率はさらに増加。
7歳では49.7%、9歳では65.8%が利用しており、年齢とともに利用割合が増えています。
利用内容は、「動画視聴」が85.4%で最も多く、次いで「ゲーム」が65.8%、「知育(言葉、数遊び等)」が30.4%、「音楽視聴」が15.8%、「情報検索」が13.7%と続きました。
メールやソーシャルメディア、メッセンジャーといった「コミュニケーション」での利用を見ると、7歳から利用割合が増え、約1割が利用していることがわかります。
また、インターネット利用で経験したことを見ていくと、「のめり込んで注意してもやめないことがある」(24.2%)が最多。
また保護者の知らないうちに、「パスワードを解除した」「不適切なサイトにアクセスした」「メッセージやメール、書き込みをした」「ゲームやアプリで課金した」などの問題も起きています。
また、のめり込みによる睡眠不足や、インターネットで知り合った人とメールなどでやりとりしていたなどのトラブルもあげられていました。
幼少期から動画を見たりゲームをしたりしていた経験がある子どもは、これからもどんどん増えると思います。
インターネット利用のリスクを理解する前に、使い方に慣れ、習得してしまう場合もあるでしょう。
幼児のときから、使用前にやってはいけないことを約束させるなど、子どもの年齢と使い方に合ったインターネット教育が必要だと思います。
▼ 子どものインターネット利用スキルを見極めるには?
小学生のときは、安全にインターネットを利用するためのさまざまなスキルを育んでいく段階です。
のめり込みや誘惑に負けない「自制心」や、情報の善悪を見分ける「判断力」が求められます。
これらは、インターネットを通じて学ぶことではなく、日常のなかで身につけるべきものです。
普段の様子から、どの程度インターネット利用スキルがあるかを見極めることができます。
お子さんの性格や生活態度を思い浮かべてみてください。
★ こんなことに当てはまりませんか ★
□ ゲームやテレビ視聴などで決めた時間をオーバーしがち
□ 宿題中に漫画や本などに興味が向いてしまうことがある
□ うわさ話や人から聞いた話を鵜呑みにしがち
□ 面白そうなこと、楽しそうなことに惹かれやすい
□ 「みんな持っている」という理由で物を欲しがることがある
□ 意志が弱く、まわりに流されがちなところがある
□ 思い込みが強く、聞く耳を持たないことがある
□ 流行っているものに過敏に反応する
誰でもいくつかは当てはまると思いますが、当てはまる項目が多い、または当てはまるものは少なくてもその傾向が顕著、というような場合は、安全にインターネットを利用できる能力に疑問があります。保護者の適切なコントロールが欠かせません。
▼ インターネットを使うときのルールを明確にする
今や、インターネットは生活と切り離せないものです。
宿題でパソコンを使って調べ物をする機会も年々多くなっていきます。
「危ないから使ってはダメ」と制限するだけでは、あまり意味がありません。
「どうしたら安全に使えるのか」を考えましょう。
小学生のうちは、なるべくシンプルに利用のルールを決めておくのがおすすめ。
「無責任に使ってはいけないんだ」と理解させるためにも、ぜひお子さんと話し合って、「わが家のルール」を決めましょう。
<インターネットを使うときの「わが家のルール」例>
・ インターネットに接続できる機器は保護者がいるときに使うこと。ひとりで勝手に電源を入れない
・ 何に使うのか、何時まで使うのか、機器を起動する前に決めておく
・ 勝手にソフトやファイル、アプリのダウンロードをしない。保護者に確認する
・ ログインや個人情報の登録はしない。どうしても必要なら保護者に相談する
子どもとの約束ごとだけでは、有害サイトへのアクセスを避けることはできません。
子どもが安全に使えるよう、パソコンやタブレット、スマホやゲーム機などインターネットに繋がる端末にペアレンタルコントロールや安全対策の設定をしておきましょう。
<小学生の保護者のための「インターネット安全対策」>
・ログインパスワードを必ず設定し、子どもには教えない
・端末の立ち上げ、ログインは保護者が行う
・子ども用のアカウントには、保護者による利用制限を設定する
・セキュリティソフトやツールによるフィルタリングを設定する
・使い終わったら、インターネットやアプリの利用履歴をチェックする
フィルタリングやペアレンタルコントロール機能を設定するだけではなく、子どもがどのようにインターネットを使ったか把握することが非常に大事です。
履歴のチェックも約束ごとのひとつにしておくことをおすすめします。
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中・高学年になると、友達とのコミュニケーションツールとしてSNSを利用するお子さんもいるようです。
SNSでは、「言ってはいけないこと」「やってはいけないこと」をきちんと理解していなければ、トラブルに直結します。
子どもを狙った性犯罪や個人情報の流出、子ども同士の陰湿ないじめなども問題になっています。
子どもは楽しさや便利さばかりに目を向けがちですので、よく話し合うことが必要です。
お子さんのインターネットスキルを見極めて、安全に使える範囲で利用させましょう。2017.07.13