ちょっと待って!子どもの写真をアップしていい?保護者のためのSNS入門
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セコムの舟生です。
スマートフォンの普及にあわせるかのようにSNSの利用も広まっていますね。
スマートフォンを利用して、いつでもどこでも投稿できたり、写真をアップしたりできるのは楽しいものです。「遠く離れたおじいちゃんやおばあちゃんに孫の写真を見せたい」
「お母さん同士のつながりを広げたい」さまざまな目的でSNSが活用されていることでしょう。
子どもの動画や写真を目にすることは珍しくありませんね。しかし、そこにはわが子を危険にさらす可能性が潜んでいることを忘れないでください。
今回は、保護者の方がSNSを利用する際に注意しなくてはならないことをまとめます。
大切なお子さんやご家族を守るためにも、ぜひご一読ください。* * * * * * * * *
▼ 友だちにしか公開しなければSNSに写真はOK?
子どもがSNSを通じて犯罪に巻き込まれるリスクは、広く知られていますが、「自分のSNSアカウントでわが子の写真を公開する」ことにどのようなリスクがあるかご存じですか?SNSを友だちや身内にプライベートな情報を伝える場として利用している方も多いと思いますが、SNSは、インターネットという世界につながっています。
ご自身では友だちのみに公開する設定にしていても、友だちがその投稿をシェアすれば、直接つながりのない第三者に公開され、インターネット上に広がっていくことも考えられるのです。子どもの写真が流出し、悪用されたり、拡散したりする可能性はゼロではありません。
ひとたび写真がインターネット上に拡散すれば、削除することは不可能。
将来、子どもがそのことで嫌な思いをすることもあるかもしれません。インターネットには、さまざまな人いて、さまざまな目的で活動しています。
どのようなことがトラブルに発展するかを予測するのは困難です。あとから気づいても取り返しがつかない場合がありますので、子どもの顔が写った写真はもちろん、少しでも個人を特定される可能性がある写真を、安易にアップするのは避けましょう。
【ちょっと待って!要注意】SNSにアップするのを避けたい写真
・顔がはっきり写っている写真
・水着姿や裸など悪用される可能性の高い写真
・子どもの名前、住所などが一部でもわかる写真
・学校、塾、スポーツチームなど、子どもの所属先が判別できる写真
・住んでいる場所や撮った場所が特定できる写真詳細に個人情報を書き込まなくても、写真データに位置情報が記録されていれば、撮った場所を特定することは可能です。SNSに投稿する写真を撮るときは、GPS情報を記録しない設定にしておきましょう。
▼ 日常のつぶやきが犯罪を招くことも?
注意が必要なのは写真だけではありません。
投稿内容から、子どもがよく行く場所や、行動パターンが特定されてしまうことも考えられます。たとえば、「いつも遊んでいる○○公園」「今日は○○君(子どもの呼び名)はサッカークラブの日」といった投稿。
子どもがいつどんなふうに過ごしているのかが簡単にわかりますね。このような投稿と、先ほどお伝えしたような「SNSに投稿するのを避けたい写真」とが一緒に投稿されていたら、どんなことが起きるでしょうか?
子どもに興味を持つ悪意ある者が、通り道で待ち受けていることもできますし、知り合いを装って「○○ちゃん」と呼びかけることもできます。
子どもの情報が事前に漏れてしまえば、「声かけ」の内容に親近感を持たせることも容易です。
子どもが警戒心をゆるめてしまうことにつながりかねません。また、「明日から旅行」「今度の日曜日は家族でお出かけ」「今から行ってきます!」などといった投稿は、インターネット上で留守を知らせるようなもの。
写真の背景や過去の書き込みの断片から、自宅の場所を特定されてしまうこともありますので、注意してください。【ちょっと待って!要注意】SNSで気をつけたい投稿コメント
・子どもの名前、呼び名を含んだコメント
・子どもや家族の行動パターンが特定できるコメント
・今いる場所やよく行く場所が特定できるコメント
・留守であることがわかるコメント日記感覚でSNSに投稿している方も少なくありませんが、「SNSは誰が見ているかわからない」ということを念頭に置いて、慎重に言葉を選んで投稿していただきたいと思います。
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SNSは、子どもや家族の個人情報が意図せず流出してしまう危険性を含んでいます。
この機会にあらためてご自身のSNSの利用方法を見なおしてみましょう。
あわせてスマートフォンの設定や、SNSの設定なども確認してくださいね。2015.06.18