新学期、お子さんの様子に変化はありませんか?
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セコムの舟生です。
2学期がはじまって1週間ほどが過ぎました。秋の運動会に向けて、練習がはじまった学校もあるようですね。
この時期は、夏休みの生活リズムが抜け切らず、身体が疲れやすいときです。季節の変わり目で体調変化も起こりやすいので、お子さんの様子には十分注意してあげてくださいね。
長い休みが明けて学校に戻ると、身体だけではなく、気持ちの面でもついていけないことがあるかもしれません。お子さんが2学期からも元気に楽しく登校できるよう、フォローしてあげることも大切です。そこで今回は、新学期直後に気をつけたい子どものケアについて考えてみたいと思います。
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▼ 子どもからのサインを見落とさない
夏休み明けには、久しぶりにお友だちと顔を合わせたり、席替えがあったり...新学年になったときほどは大きな環境の変化はありませんが、敏感な子どもですと、夏休み明けのクラスの雰囲気に違和感を覚えることもあるようです。お子さんは楽しそうにしていますか?
学校の話をしてくれますか?
登下校を共にするお友だちに変わりはありませんか?
表情は明るく、目が輝いていますか?子どもは学校という社会の中で、日々さまざまな刺激を受けて成長しています。その一方で、ちょっとした変化になじめずに、知らず知らずにストレスを溜め込んでしまうこともあるのです。
日常の当たり前の行動や会話の中に、お子さんからのSOSのサインが含まれているかもしれません。2学期が始まったばかりのこの時期は、いつも以上にお子さんと向き合う時間を増やし、コミュニケーションを図ってください。
▼ 親子のコミュニケーションの基本は"聞く"こと子どもとコミュニケーションをとる上で大切なのは、興味を持って聞くということ。たとえたくさん会話を交わしているつもりでも、なにかの片手間に「へえ」「あらそう」では、子どもは「聞いてくれていない...」と感じてしまいます。
忙しくて時間が作れない方もいらっしゃると思いますが、なるべく家事や仕事の手を止め、しっかりと目を見て会話をするようにしてください。「わあ、それ楽しそうだね!」「もう○○もできるようになったんだ!」と肯定的な言葉を返すと、子どももうれしくなって、どんどん話をしてくれます。
子どもの話に興味を持って対面することで、「お母さん(お父さん)がちゃんと見てくれているんだ!」と感じるものです。親が"聞く"姿勢を見せることで、子どもが話しやすい環境を作ってあげましょう。
▼ 子どもの心の声に耳をかたむけて
普段から子どもと頻繁にコミュニケーションをとっていれば、「ちょっと表情が暗いな」とか「なにかあったのかな」といったことに、すぐに気付くのではないかと思います。しかし、子どもの変化は、親がわかりやすいところにいつもあらわれるわけではありません。たとえば、いつもより反抗的だったり、なにかに失敗したり、やるべきことをやらなかったり...つい叱りたくなるような場合はどうでしょうか?とっさに「なにやってるの!」と声を荒げてしまうこともあるかもしれませんよね。
精神状態が不安定だと、イライラしたり上の空になったりすることは、大人にでもあることです。親が叱りたくなる場合でも、子どもなりに理由があるのかもしれないと考えてあげてください。
「どうしたの?学校でなにかあったの?」と聞いたところで、すぐに教えてはくれないかもしれません。子どもが「別に」「ほっといて」と言ったとしても、とがめたり問い詰めたりするのは逆効果。そういう気分のときもあるでしょう。機会を改めて、子どもが話す気持ちになったら、とことん聞いてあげればいいと思います。
話し出すまで気長に待つことも、コミュニケーションのうち。表面だけを見るのではなく、子どもの気持ちに歩み寄って、理解を示してあげることが大切なのです。
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いちばん怖いのは「お母さん(お父さん)には話したくない」と思わせてしまうこと。言いにくいできごとがあったときも、お子さんが安心して何でも話せる関係を築くことが、なによりも大切だと思います。
新学期からの生活リズムの中に、"親子のコミュニケーション"のための時間を、意識して作ってみてくださいね!
2011.09.08