【防犯のための親子コミュニケーション特集】 まとめ~今日も、明日も、子どもと向き合っていこう~
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セコムの舟生です。
4回に渡ってお送りしてきた【防犯のための親子コミュニケーション特集】も、今回で最終回になりました。コミュニケーションの必要性、具体的な方法、コツなどをお伝えしてきましたがいかがでしたか?
最終回の今回は、これまでを振り返って、もう一度コミュニケーションの手段やポイントなどをおさらいしてみたいと思います。
どんなに忙しくても、子どもと実のある時間を過ごすことは可能です。ぜひ活用してくださいね(^^)/
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▼ 子どもとのコミュニケーションのポイントをおさらいしよう!
「子どもの防犯」という面だけでなく、子どもの成長をサポートするうえでもっとも重要なのが"親子のコミュニケーション"だということは、これまでも繰り返しお話ししてきました。毎日のコミュニケーションのなかで、心がけたい重要なポイントをまとめてみましょう。(1) 子どもの目を見て話を聞く
コミュニケーションに時間の長さは関係ありません。たとえ短い時間でも、仕事の手を止めて、子どもの目を見て話を聞いてあげてください。大人の想像以上に、子どもの感性・・・物事を感じ取る力は優れているもの。何かをしながらあいづちを打つだけでは、子どもは「聞いてくれてない」という思いを抱くようになります。(2) 子どもに考えさせる
親の考えを一方的に言い伝えるのではなく、子ども自身にどうしたらいいかを考えさせる問いかけをしましょう。何かを決めるときは話し合い、親も子どもも納得していることが大切です。
例
×...「4時までに帰ってきなさい!」
○...「夕飯前に宿題を終わらせるには、何時に帰ってきたらいいと思う?」(3) 子どもの言うことを否定しない
たとえ子どもの言うことが間違っていても頭ごなしに否定したり叱ったりせず、質問を繰り返して答えを引き出すようにしましょう。正しい情報ややり方を伝える前に、一度は子どもの気持ちを受け止めてあげましょう。
例
×...「それは間違えているよ」「なぜそんなことしたの!」
○...「そうだね。ほかになにかないかな?」「それで本当に大丈夫かな?」(4) 良いところを見つけて褒める
会話の中で良いところがあれば、どんなに小さなことでもどんどん褒めてあげてください。親から褒められることで、子どもは受け入れられたと感じ、安心して意見を言いやすくなります。
例
「よく話してくれたね」「えらかったね」
大切なのは、子どもに考えさせ、答えさせることです。たとえうまく答えられなくても、根気よく子どもの言うことに耳を傾け、答えを引き出すことを、毎日のコミュニケーションの中で心がけていただきたいと思います。子どもはいろいろな経験が少ないですから、最初から正しい答えを知っているわけではありません。それでも普段から話し合って「どう思うか?」を考える習慣をつけさせることが肝心です。それがコミュニケーションの目的であり、応用力や判断力を養い、危機回避能力を高めることに繋がるのです。
▼ 子どもと分かり合うために"一緒にやる"
親子のコミュニケーションの手段として、特集の中では「一緒に料理をする」「一緒にドライブに行く」「一緒に遊ぶ」などの方法をご紹介してきました。どれもポイントになっているのは"一緒にやる"ということです。一緒に同じことをすると、会話が生まれやすくなります。子どもの考えていることが、子どもの視点が、見えてきます。子どもも「お母さんはいつもこんなことをしているんだ」「お父さんはこんなふうに思っていたんだ」とさまざまなことを感じ取り、自然に受け止めます。その中で、普段なかなか言えなかったことが言えるときもあるでしょう。
毎日のコミュニケーションに加えて、休みの日や時間のあるときには、いつもと違うシチュエーションで話をしてみるとお互いの理解がより深まりますよ!
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子どもと話をしていてイライラしてしまうことはだれにでもありますし、反抗期で扱いにくく感じる時期もあると思います。
それでも親は決して子どもとのコミュニケーションをあきらめてはいけません。たとえ短い時間でも、うまくいかない日があっても、毎日コミュニケーションを積み重ねることが、子どもとの信頼関係を築くからです。自分に向けられた関心と愛情を、子どもはちゃんと感じ取っていますよ。
「子どもとの会話を楽もう!」というおおらかな気持ちで、今日も、そして明日からも、お子さんと向き合ってみてくださいね!
2011.05.17