夏休み特集[6] 自由研究にぴったり!親子で一緒に「安全マップ」をつくろう
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セコムの舟生です。夏休みも、まもなく折り返し地点です。お子さんの宿題の進み具合はいかがでしょうか?夏休みの宿題のなかでも、特に「自由研究」に頭を抱えているお子さんもいらっしゃると思います。
もし、まだお子さんがテーマ選びに迷っているようでしたら、ここはひとつ、親御さんも「自由研究」に付き合ってみてはいかがでしょうか。
今回は、夏休み特集の第6回として、自由研究のテーマにもぴったりな、親子で一緒に楽しめる「安全マップ」の作り方についてお話したいと思います。
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▼ 住みなれた町で新しい発見を! 「安全マップ」とは、お子さんがよく出かける場所を中心に、実際に歩きながら、安全な場所や、危険な場所、注意が必要な場所をチェックしてつくるオリジナルの地図のこと。安全な場所、危険な場所をひとつひとつ確認し地図に書き込んでいくことで、子供の"防犯力"をアップすることができます。また、「自分の住む町で新しい発見をする」という意味でも、自由研究のテーマにぴったりですよ。「安全マップ」の作成は、親が子供の行動範囲や危険に対する認識度を把握する絶好の機会でもあります。地図を片手に、お子さんと一緒に探検気分で町へ出かけましょう!
▼ これが「安全マップ」の作り方!
1)地図を準備して拡大コピー
市販の地図やインターネットの地図サイトなどから、自宅を中心にした自分の町の地図を拡大コピーします。普段お子さんが遊びにいく場所や通学路などがわかるくらいまで、大きく引き伸ばしておきましょう。
2)準備した地図を持って、町へ出発!
お子さんと一緒に歩きながら、「安全な場所」と「危険な場所」、「注意が必要な場所」をチェックし、地図に細かく書き込んでいきます。このとき、「防犯」という観点からだけでなく交通安全やその他の事故防止という観点からもチェックしましょう。3)チェックした場所は、 デジカメで写真を撮影
あとで思い出しやすいだけではなく、自由研究用の地図の仕上げにも役立ちます。ただし、不用意に他人の家や住人、通行人などの写真を撮るとトラブルの原因になることもありますので、お子さんにカメラを持たせて写真を撮るときは気をつけてあげてください。4)オリジナルの地図に細かく書き込む
自宅に戻ったら、模造紙を使ってオリジナルの「安全マップ」をつくります。歩いて見てきたことを思い出しながら、どんどん地図に書き込んでいきましょう。ポイントは、なるべく細かく書き込むこと。特に「危険な場所」には、その理由まで書いておくと、お子さんの危険に対する理解が高まり、防犯力も向上します。撮った写真を貼り付けたり、絵を描いたりすれば、楽しくてためになるオリジナルの「安全マップ」の完成です!
▼ 子供にとっての「安全な場所」「危険な場所」はこんなところ!
● 危険な場所
・ 人通りの少ない場所
・ 空き地や工事現場
・ 駐車場
・ 見通しの悪い通り
・ 樹木が多く、外から見わたせない公園
・ ゴミや落書きが多く、管理が行き届いていない公園
・ 歩道にガードレールがない道路
・ 車がスピードを出して走行する路地● 安全な場所
・ いつもおまわりさんがいる交番
・ 子供110番の家
・ 市役所・児童館・病院・図書館などの公共施設
・ 夜でも明るく、常に人が居るコンビニやファミレス
・ 友達の家
・ 商店街やスーパーなど人の多い場所
・ 街灯が多く整備されている通り
▼ 子供と一緒に「安全」をあらためて考える
「安全マップ」作成の目的は、地域の安全確認をすることだけではありません。いざというとき、子供が自分で状況判断し、どうすればよいかを考え、安全だと思える行動を取れる能力を養う訓練でもあるのです。「ここは危ないから!」と言い聞かせるのではなく、「ここはどうして危ないと思う?」「この道は通ってもいいと思う?」などと質問して、子供自身が考えて答えを導き出すことが大切です。
また、よく知っているつもりの公園でも、冬場に比べて中の様子が見えにくいとか、ちょっと前まで工事していた場所に新しい建物ができていたとか、環境が変わっていることもあります。昼間は安全そうだったのに、夕方になると雰囲気が変わってしまう場所もあります。お子さんの自由研究を通じて、大人もあらためて子供が遊ぶ環境や安全性を把握するきっかけにしましょう。
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危険な場所ばかりを教えていては、子供に不安や恐怖心を与えてしまいます。安全な場所と一緒に、美しい景色や楽しいことも探して、自分の住む地域の魅力を再確認できたらステキですよね。暑い日が続いていますから、帽子や飲み物を用意するなど、熱中症対策もお忘れなく。そして、交通安全に十分注意して散策してくださいね。
2010.08.05