子供を狙う事件の現況 - セコムと話そう「子供の防犯」ブログ -
-
セコムの舟生です。
今回は、子供が被害者となる事件の現況について警察庁発表の統計からレポートしたいと思います。子供たちがどのような被害に遭っているかを知ることができれば、対策も立てやすくなると思います。ぜひ参考になさってください。
平成17年に子供が被害者となった事件は、平成16年から30,384件減少して326,042件。8.5%減少しています。数字が減ったことはたいへんよいことなのですが、それでもたくさんの子供のたちが被害に遭っているという事実にかわりはありません。
全被害件数の中で子供が被害者となる割合が最も高いのは略取・誘拐で77.6%。次いで強制わいせつが56.8%、公然わいせつが53.5%、恐喝45.4%と続いています。また就学別で見てみると、殺人に関しては未就学児童の割合が高く、略取・誘拐については小学生の割合が高くなっています。
子供が被害に遭っている場所について見ると、駐車場・駐輪場や道路上、共同住宅などでの被害が多くなっています。罪種別では、略取・誘拐や強制わいせつ、暴行・傷害などにおいて、道路上での被害が目立ちます。ただし、子供の年齢や行動パターンによって被害に遭いやすい場所や事件の種類が異なってきますので、お子さんの行動範囲やよく行く場所などについては、お子さんとよく話をして、しっかりと把握しておいてください。
以前「親子で探検! 通学路マップをつくろう」と題してご紹介しましたが子供を狙った犯罪は、"人(犯罪者)"と"場所(危険な場所)"と"対象(子供)"がそろうと起きると言われています。子供が危険な場所に一人で近づいたりすることのないように、日頃からコミュニケーションをとり、危険にいち早く気づくことができるようにしておくことがポイントです。
次回は、2月15日(木)に記事アップ予定です、お楽しみに。
2007.02.14