歴代のセコムオリジナル長嶋茂雄さんの看板(ビッグボード)と、それにまつわる豆知識のご紹介や、1957年に通算8本塁打で東京六大学リーグ本塁打の新記録を達成してから現在にいたるまでの、長嶋茂雄さんの伝説「NAGASHIMA Living Legend」と、数々の名言を世の中に送りだしてきた長嶋茂雄さんの名言「伝説の長嶋茂雄“語録”」をご紹介します。
第85回
他の格闘スポーツとの違いを再認識した大相撲秋場所について
今回の雑談は、大相撲秋場所です。
場所前から凄かったですね。何しろ始まる前に"番狂わせ"ですから。3横綱、1大関が休場です。6日目になると大関・照ノ富士も休んで星取表の上位は、や、や、や、や、や...と空き家状態になってしまった。「大正7年(1918年)以来99年ぶりの異常事態」とメディアも大騒ぎでした。
一人横綱・日馬富士も6日目で3勝3敗の5分。「休場もあるのでは」とテレビ桟敷席の私は落ち着きません。解説の親方衆も「どうなることか...」と緊張と不安がその声に現れて、言葉ははずむはずもなく、沈むばかり。
それでも最後は、日馬富士が一人横綱の誇りと執念をかけた巻き返しで、大関・豪栄道との優勝決定戦で勝負をつけてくれました。「よかった」と、日本中が安心して、肩の力を抜き、ほっとしたような気分でした。
今の私たちは、相撲をスポーツとして楽しみます。しかし、そこには他の格闘スポーツ観戦とは違った姿勢と思い入れを持って観ていたことに今度の場所でつくづく感じました。
それでも最後は、日馬富士が一人横綱の誇りと執念をかけた巻き返しで、大関・豪栄道との優勝決定戦で勝負をつけてくれました。「よかった」と、日本中が安心して、肩の力を抜き、ほっとしたような気分でした。
今の私たちは、相撲をスポーツとして楽しみます。しかし、そこには他の格闘スポーツ観戦とは違った姿勢と思い入れを持って観ていたことに今度の場所でつくづく感じました。
自然に備わっていたお祭りから始まった相撲の伝統
相撲は五穀豊穣を祈る神事であり、お祭りから始まった。長い歴史につちかわれた習慣があり、階級制度によるきちんと組み上げられた秩序感覚があり、また、一つ一つの所作の様式美も味わい深いものです。そうした色濃く残っている伝統が観戦するわたしたちの心の中に自然に備わっていたような気がしたのです。 「相撲はスポーツか?」などという問いかけが時に起こるのは、「スポーツだが、ちょっと違うところがある」と皆が感じているからでしょう。 横綱、大関の"大量休場"は、私たちの「相撲界の秩序感覚」を不安定にしました。メディアは、「群雄割拠、優勝チャンスが多数の力士に広がった」と報じました。確かに状況はそうですが、わくわくしません。 "番狂わせ"は、番付上位の力士たちがきちんと顔をそろえていてこそ起こるもので、上位が不在では、単なる星の潰しあいです。 場所の前半は、力士たちが重ね餅で土俵から落ちるたびに、怪我はしなかったか、と気持ちがざわざわし、落ち着きませんでした。 そして、日馬富士が横綱の責任を果たし、大相撲の屋台骨を支えてくれて,私たちは安心したのです。まったく、前代未聞の場所でした。
基本稽古があってこその「押さば押せ、引かば押せ」
ここで、勝手な印象を言わせてもらいます。
押し相撲が多かった、と思います。体の大きな、体重の重い力士が増えたためでしょう。押し相撲の反面、引き落としや、肩透かしが増えた気がしました。
「押さば押せ、引かば押せ」が相撲の王道、基本、セオリーではなかったでしょうか。押されて逃げながらの引き技で墓穴を掘ったように見えた勝負が結構多かった。優勝決定戦の豪栄道も"引き"ましたね。
解説の親方の一人が、四股(しこ)、摺り足、テッポウ(鉄砲柱に突っ張りをする)、股割りの一人で出来る基本稽古が足らない、と言っていました。
野球で言えば素振りでしょうか。納得できますね。
「トレーニングではダメ、稽古で鍛えなければ」というのです。「前に出る相撲はケガが少ない」とも。
「一年を二十日で暮らすいい男」は春、秋十日間2場所(巡業がありましたが)の江戸の話。年6場所にプラス巡業の今は力士にとってケガは命取りです。力士たちの一層の稽古精進を望むと同時に、相撲協会のケガに対する医療体制整備も希望したいところです。
実は、陸上100メートルの桐生祥秀選手の「10秒突破」にも触れたかったのですが、相撲の話は、いろいろもっともらしいことが言える楽しさがある、それで長くなってしまいました。
押し相撲が多かった、と思います。体の大きな、体重の重い力士が増えたためでしょう。押し相撲の反面、引き落としや、肩透かしが増えた気がしました。
「押さば押せ、引かば押せ」が相撲の王道、基本、セオリーではなかったでしょうか。押されて逃げながらの引き技で墓穴を掘ったように見えた勝負が結構多かった。優勝決定戦の豪栄道も"引き"ましたね。
解説の親方の一人が、四股(しこ)、摺り足、テッポウ(鉄砲柱に突っ張りをする)、股割りの一人で出来る基本稽古が足らない、と言っていました。
野球で言えば素振りでしょうか。納得できますね。
「トレーニングではダメ、稽古で鍛えなければ」というのです。「前に出る相撲はケガが少ない」とも。
「一年を二十日で暮らすいい男」は春、秋十日間2場所(巡業がありましたが)の江戸の話。年6場所にプラス巡業の今は力士にとってケガは命取りです。力士たちの一層の稽古精進を望むと同時に、相撲協会のケガに対する医療体制整備も希望したいところです。
実は、陸上100メートルの桐生祥秀選手の「10秒突破」にも触れたかったのですが、相撲の話は、いろいろもっともらしいことが言える楽しさがある、それで長くなってしまいました。
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