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月刊長嶋茂雄

  • 2014年07月01日 更新
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第46回 ワールドカップ観戦に思うサッカーの魅力

第46回
ワールドカップ観戦に思うサッカーの魅力

 「ダメだったなぁ。マスコミは"勝てる、勝てる"と書きすぎ、しゃべりすぎだよ」といいます。「誇大広告になっちゃった」との反省も出ました。「やっぱり体力の差か」。「相手は日本選手と体の厚みが全然違う。ユニフォームの上から腹筋が分かるくらいだ」。
 野球記者、そのOB、球団関係者の面々がああだ、こうだ、喧々諤々(けんけんがくがく)、盛り上がっていました。

写真:長嶋茂雄氏

 ワールドカップで日本がコートジボワールに逆転負けして二日後のことです。日本中にこんなシーンがあふれたのではないでしょうか。
 私はポーカーフェイスを決め込んで聞いています。
 「東京ドームのサロンで試合前の話題として、これはいかがなものか」という声で周囲は多少静まって、「監督(私のことです)、ワールドカップはどうですか?」と気を使った気配の質問です。
 私はおもむろに答えます。「サッカーか...」、一呼吸置いて「サッカーはいいなあ、面白い」

「蹴球」ではない、「サッカー」に感じた芸術性

「蹴球」ではない、「サッカー」に感じた芸術性

写真:長嶋茂雄氏
 私はワールドカップをスタンドで観戦したことがあります。監督業から引退し、時間ができた2002年、日韓合同開催で日本が決勝トーナメントへの進出を決めた対ロシア戦を横浜(国際競技場=現・日産スタジアム)で観たのです。サッカー中継史上最高の視聴率66.1%を挙げたあの試合です。
 私の世代のスポーツといえば野球が主役です。サッカーもやられてはいましたが、人気スポーツというには程遠く、そのプレーもボールを両チームの選手全員が一団になって追い回す(そう見えました)、言い方はよくありませんが"泥臭い競技"という印象でした。
 それがどうです。スピードの快感、足技テクニックの妙がある。パスワークに見られる以心伝心のチームプレー、これは野球だと巧妙なダブルプレーの拡大・拡張版の感じ。キーパーやディフェンダーがむき出しにする勇気、これはホーム上の衝突プレーに重なります。シュートの迫力...魅力はまだまだありますが、それらがノンストップ・アクションで展開するのです。私が知っていたのは「蹴球」であって「サッカー」ではなかったのを思い知らされました。
 それからは、ドイツ大会(06年)、南アフリカ大会(10年)、この大会の優勝国スペインのパス回しには驚嘆しました。チーム全体が一つの身体のようで、すごいスピードで受ける相手を見ずにパスを出し、受けた瞬間すぐにまたパスを出す。それが何人も何人もと繋がっていく。「こうなると芸術の域」と思ったものです。そして今度のブラジル大会、連日テレビの前というわけではないけれど、いっぱしのワールドカップ・テレビ観戦サポーターになっているのです。

世界で最も普及し、人気のあるスポーツ「サッカー」

世界で最も普及し、人気のあるスポーツ「サッカー」

写真:長嶋茂雄氏
 断っておきますが、野球とサッカーと比較してどちらが面白いか?というような比較論には興味がありません。
 どんな競技でも世界トップ・レベルの大会はそれなりに面白く、楽しめるものです。細かいルールを知らず、選手の予備知識なしで観ていても、あの選手はすごいなと感じることがある。そんな経験は皆さんもお持ちでしょう。目に付く選手はたいていスター選手、中心選手なんですね。これはどの競技でもそうです。
 スポーツは、言葉を必要としない身体の表現を楽しむもの。ですから世界中の人たちが夢中になれるのだと思います。
 とりわけサッカーは、ボール一つあればできますし、ルールは「手を使うな」と「待ち伏せするな=オフサイドですね」あたりを心得ていればよさそうですから(ちょっと乱暴な説かもしれませんが)、「世界で最も広く普及し最も人気のあるスポーツ」になったのはよくわかります。
 「それにしても一ヶ月間、スポーツ紙の1面、一般紙のスポーツ面トップはサッカーですから」と球団関係者はいいます。私は「4年に一回じゃないか。大いに楽しみ盛り上がればよろしい」といいました。
 実は、ワールドカップが終了する7月の中旬あたりから巨人は上昇していけば...などと目算を立てていたのです。大会が始まるときには巨人はトップになっていましたから、余裕があったのも事実です。
 「おや」と思ったのは、フリーキックでボールを置く位置と、その地点から選手を離れさせる位置に主審が線を引くスプレーです。シェービング・クリームの新使用法か、と思ったら「バニシング・スプレー」という"新用具"でした。
 早とちりはともかく、サッカー・テレビ観戦で困ることが一つあります。選手とボールの動きを追う目の酷使で肩もこって、非常に疲れるのです。

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 歴代のセコムオリジナル長嶋茂雄さんの看板(ビッグボード)と、それにまつわる豆知識のご紹介や、1957年に通算8本塁打で東京六大学リーグ本塁打の新記録を達成してから現在にいたるまでの、長嶋茂雄さんの伝説「NAGASHIMA Living Legend」と、数々の名言を世の中に送りだしてきた長嶋茂雄さんの名言「伝説の長嶋茂雄“語録”」をご紹介します。

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