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月刊長嶋茂雄

  • 2012年06月01日 更新
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第21回 私の健康維持の土台はウォーキング

第21回
私の健康維持の土台はウォーキング

 ウォーキングに取り組む人たちの姿をよく見かけます。中高年の人たちが、背筋を伸ばし、胸を張り、前方をキッと見据えて、腕を小学校入学当時に並んで行進させられた時のように、元気に前後に振って歩いています。
 きりっとしたこの姿勢を見て「お出かけですか」などと聞く人はまずいないでしょう。たとえ聞かれても「ウォーキングです」と答えればよろしい。「歩く」のと「ウォーキング」は別物です。
 体のメンテナンス活動のメインになるがウォーキングです。

写真:長嶋茂雄氏

 私は早朝40分から45分のウォーキングを欠かしません。体を動かすことを仕事にしてきましたから、厳格な体調・健康管理が生活の基本でした。ですからウォーキングは呼吸するのと同じこと、ことさら意識するものではなかったのです。しかし、8年前に病で倒れ、リハビリに取り組むようになり、改めてウォーキングの大切さを噛みしめています。
 最近、リハビリ開始当時のウォーキングを知る人から「歩くスピードがずいぶん早くなりましたね」と言われます。確かに歩く速さは徐々にですが早くなっている手ごたえはあります。そして、これが不自由になった体の機能回復具合を示すバロメーターになっているのに気付かされました。

年齢に応じたウォーキングスピードで

年齢に応じたウォーキングスピードで

写真:長嶋茂雄氏
 ウォーキングのスピードと言えば第一期監督時代のキャンプを思い出します。就任2年目、最下位になった翌年の1976年です。宮崎市内から青島に宿舎を移して、私も期するところはありました。選手の起床散歩は朝の7時すぎ、青島海岸で朝日を受けての体操から一日が始まるのですけれど、私はそれより1時間以上前の早起きです。暗いうちから青島のぐるりを回るウォーキング、当時この言葉はありませんから、散歩を決めたのです。
 で、その散歩ですが、何も言わなかったのに初日に宿舎ロビーに降りると数人のカメラマンと担当記者が待ち受けていました。取材陣の宿舎は青島から車で30分ほどの宮崎市内、前の晩は一杯やって遅いのが決まりでしょうから、ご苦労にも4時起きで駆け付けたらしいのです。「変な人だから絶対一人散歩をやる」と予想したと言われました。
 変な人かどうかは別にして、その日からキャンプ終了まで4週間、記者・カメラの数はだんだん増えて多いときには20人ほどが一団になって2月の寒風が吹く暗がりを白い息を吐きながら小走りのウォーキング。私には出直しの気持ちもあるから無駄口は聞かない。時々光るフラッシュに眼がくらみ雑貨屋の青色のホーロー引きの「塩」の看板に衝突した記者もいたそうですが、「時代劇の盗賊集団みたいで、変な散歩だった」といまだに懐かしむOB記者もいるそうです。
 妙な話になりましたが、36年前の挿話を引き合いに、年齢に応じたウォーキング・スピードがあることを言いたかった。
 考えてみれば足腰を弱らせないでおくことは体調・健康管理の土台でした。
 野球を例に取れば、調子の悪くなった選手がやることの第一が、打者も投手も下半身の鍛え直しです。ランニングです。下半身がグラグラしていては、打者はまともにバットが振れないし、投手は力の入った投球を生みだすシャープな腕の振りができません。不安定な土台に家が建たないのと同じことです。

続けてこそ効果が上がる、さあ、ウォーキングをはじめませんか?

続けてこそ効果が上がる、さあ、ウォーキングをはじめませんか?

写真:長嶋茂雄氏
 一般の人たちにはこのランニングがウォーキングになるでしょう。
 言わずもがなですが、大事なことを付け加えます。
 休まず続けることです。球界では「一日休んで落ちた筋力を取り戻すには三日の練習が必要」と言い伝えられています。怪我や故障で休んだ日数の三倍練習をしないと元に戻らないと言うのです。科学的に正しいかどうか、また、私は怪我で長く休んだ経験があまりありませんから「その通り」とは断言しませんけれど、感覚的に"正しい"と思います。継続こそ力です。多少の雨でもやるべきでしょうね、休んだら数日間ウォーキング距離を延ばせとまではいいませんけれど。
 お勧め時間はやはり早朝、澄んだ空気が体に取り込まれて血液までもが澄んでくる思いで身が引き締まります。「歩け、歩け」・・・ではなかった。「ウォーキング、ウォーキング」。

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第21回 私の健康維持の土台はウォーキング

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長嶋茂雄さん 看板豆知識・伝説・語録

 歴代のセコムオリジナル長嶋茂雄さんの看板(ビッグボード)と、それにまつわる豆知識のご紹介や、1957年に通算8本塁打で東京六大学リーグ本塁打の新記録を達成してから現在にいたるまでの、長嶋茂雄さんの伝説「NAGASHIMA Living Legend」と、数々の名言を世の中に送りだしてきた長嶋茂雄さんの名言「伝説の長嶋茂雄“語録”」をご紹介します。

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