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月刊長嶋茂雄

  • 2013年03月01日 更新

第30回 我がブーイング体験から得た教訓

第30回
我がブーイング体験から得た教訓

「いよいよシーズンだなあ」と気負った気分になってきます。新しいシーズンの楽しみはルーキーです。野球に限ったことではなくすべての競技で毎年ファンを引き付ける若い力が台頭しなければ、その競技は人気を保つことはできません。
 2月初旬に私は、巨人の"一浪ドラフト1位"の菅野(智之)を観に宮崎キャンプに行ってきました。本当は菅野一人を観に行ったわけではありませんが、話のテーマを絞る都合上、そういうことで進めます。菅野は想像以上に素晴らしい投手でした。

写真:長嶋茂雄氏

いい選手はユニホームがよく似合うジャッジ・スローリーを大切に

いい選手はユニホームがよく似合うジャッジ・スローリーを大切に

写真:長嶋茂雄氏
 まず、ユニホームがよく似合う。「そんなことはどうでもいい」などと言わないでください。ユニホームの似合わない選手、着こなしの良くない選手、ユニホーム姿がカッコよくない選手は、まず、ダメ。仕事着が身につかない仕事師の仕事なんて知れています。視線が引き付けられたのはがっしりした下半身です。菅野のユニホーム姿には"柱になる投手"の逞しさが漂っていました。まだブルペンのマウンドに立って数日のころでしたが、投球に力があり、変化球の鋭さもコントロールの安定度も確か、ルーキー投手として抜きんでていると唸りました。
 開幕までにはさらにピッチングの精度が上がるはず。そうなると・・・とイメージは大きくふくらんで「二桁勝利、少なくとも12勝、13勝はやってくれそう」と記者諸君にコメントしました。
 私には、選手のいいところから観ていく傾向があるのを自覚していますが、点数を甘くしてはいません。ただ、新人の評価をその短所から観て、さらに細かく欠点を指摘していく専門家が多すぎる気がしています。完璧主義の日本人の特性なのでしょうが、欠点ばかり聞かされては楽しくありません。野球は7ヵ月も続く"長期戦"です。若い選手の実力判断は、短所の矯正よりも長所がさらに伸びる可能性をはかり、辛抱強く見守るのがいいと思います。これはせっかちな私が1975年の第一次監督の1年目に「ジャッジ・スローリー(判断は時間をかけて)」の大切さを経験して得た、考え方なのです。

期待は大きく、しかし、忍耐強く見守れWBCは一つにまとまった熱いプレーに期待

期待は大きく、しかし、忍耐強く見守れWBCは一つにまとまった熱いプレーに期待

写真:長嶋茂雄氏
 年配のファンはご記憶でしょう。左腕の新浦(寿夫)、「試合でブルペンの力が出れば20勝級」と誰もが認めた甲子園の高校野球で活躍した期待の投手なのに、巨人入団後の4年間はさっぱりでした。気持ちが細かすぎて試合で揺れるのです。自分の力に自信が持てないのです。これは試合で経験を積ませるしかない、と判断した私は、負けても、打たれても新浦、新浦、また新浦。「使うオレが悪いんだから、ヤジなんか気にするな」と気合を入れ続けました。新浦も辛かったろうが、私も参った。当時の後楽園球場にはファンの声援の音量を光で表示する"エキサイト・タワー"がありました。「投手・新浦」と告げるとスタンドの大音量でこのタワーの光がたちまちてっぺんまで駆けあがる。声援ではありませんよ。「長嶋、まだ分からんのか、新浦は使うな」の大ブーイングです。見込んだ才能、見捨てられるかの意地の"投資"でしたけれど、選手、監督生活を通じて浴びたブーイングの中で最大級、大嵐の日々でした。
 翌年から4年間、新浦はずっと二桁勝利を挙げ左のエースに育ちました。タイトルもかなり獲ったはず。調べてもらうと最優秀投手1回、最優秀防御率2回、最優秀救援投手1回、最多奪三振1回。なかなかのものです。

 これと見込んだ選手には「期待は大きく、しかし、忍耐強く見守れ」。これが我がブーイング体験から得た教訓で、ファンの"観戦のキモ"にもなるでしょう。菅野にはそんなに忍耐を強いられるなんて思いませんけれど。
 実は、菅野の1年間真剣勝負から離れた浪人生活が心配でした。かつての江川(卓)がそうで、怪物投手も入団1年目は浪人ブランクで怪物の面影もなかったからです。菅野にその心配は無用と感じました。引き受けた浪人リスクをきちんと管理してきた証拠が、堂々とした態度と強靭な下半身でした。
 ところで今月はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。ここでも識者たちの「大リーグの金儲け」とか「世界一を決める大会ではない」とか「時期が悪い」などと完璧主義の観点からいろいろありましたが、国際大会とは、何であれこうした問題はつきもの、そんなさまざまな制約の中でトップを争うものです。私はWBCをチームの団結力の戦いと観ています。日本らしい一つにまとまった熱いプレーをしてほしい、そしてそれが日本の野球ファンの望みでしょう。

  • 2013年03月01日 更新
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