機械警備とは?仕組みやメリットについて解説

機械警備とは?
仕組みやメリットについて解説

更新日:2025年9月17日

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警備というと人間による巡回や立哨警備(施設や建物の出入口に警備員が立ち不審者等の警戒を行うこと)を想像される方が多いのではないでしょうか。
現在では巡回や立哨以外に機械警備も多くなっています。
その機械警備とはどのようなものなのでしょうか。
本記事では、機械警備とは何か?そして目的やメリットなどをご紹介します。

機械警備とは何か?

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機械警備とは、扉の開閉センサーや人感センサー、画像センサー、金庫センサーといった機器を使用し建物や特定のものを監視する警備のことを言います。
機械警備以前は、人間による巡回や立哨警備が主流でしたが、機械警備では建物に設置したセンサーをオンラインで24時間365日遠隔監視することが可能となりました。侵入や火災などの異常を感知するとコントロールセンターが緊急対処員に急行を指示し、緊急対処員が駆けつけ、適切に対処します。
セコムではGPSで緊急対処員の誘導を行っており、スピーディーに駆けつけることができます。

機械警備の需要の高まり

近年、日本では犯罪件数が増加傾向にあります。警察庁の統計資料によると、2024年の刑法犯認知件数は737,679件で、前年比約4.9%増と3年連続の増加※1を記録しました。特に、窃盗や詐欺、SNSを悪用した特殊詐欺が急増し、被害額は2021年から増加傾向※1となっています。
こうした背景から、企業や施設では防犯体制の強化が急務となり、機械警備の導入が注目されています。

1出典:警察庁「令和6年の刑法犯に関する統計資料」

機械警備導入の目的は?

導入の目的はさまざまですが、ここでは主な目的を3つご紹介します。

point 1 犯罪抑止のため

防犯を目的として機械警備を導入する方が最も多いです。犯罪をさせない、諦めさせるために機械警備が重要となります。不審者は犯行の際に音や周囲の目をとても気にしているので、機械警備が導入されている建物は侵入と同時に警報が鳴るため、犯行を諦める可能性があります。機械警備を導入している建物にはステッカーやセンサーが設置されているので、それを見た不審者が犯行を諦め、抑止力としての効果を発揮します。

point 2 万が一の被害の最小化のため

設置したセンサーから異常信号を受信すると緊急対処員が迅速に駆けつけるので、被害の拡大防止に貢献します。セコムの機械警備では防犯はもちろんですが、火災の監視も基本のサービスです。戸締りの確認や火の元の確認をしていても不審者の侵入や火災が発生する可能性があります。万が一の事態に備える点も、機械警備を導入する目的のひとつです。

point 3 業務効率化を図るため

最近の機械警備は防犯以外の機能も多く搭載されており、監視カメラの映像確認や入退室管理、勤怠管理も機械警備で一元管理することが可能となっています。例えば、営業時間中の店舗内の様子を機械警備の監視カメラから確認することで、混雑状況を遠隔でチェックできるようになり、業務効率化を図ることができます。

機械警備に用いられる主なセンサー

一般的に機械警備で用いられる主なセンサーを5つご紹介します。

空間センサー

空間センサー

動く人体の熱を捉えて、主に室内に侵入した泥棒などを感知するセンサーです。

開閉センサー

開閉センサー

扉や窓の開閉を監視し、外から室内に侵入した泥棒などを感知するセンサーです。

ガラス破壊センサー

ガラス破壊センサー

ガラスの破壊音や振動を捉えて、ガラスの破壊を監視するセンサーです。

画像センサー

画像センサー

空間センサーと同様に主に室内に侵入する泥棒などを監視するセンサーです。
感知した様子を画像で確認ができますので、高度な監視が可能です。

火災センサー

火災センサー

煙や熱を感知し火災を監視するセンサーです。
機械警備には、火災監視サービスが含まれていることが多く見られます。

機械警備導入のメリット

Merit 1

24時間365日の監視体制

人間の警備員とは違い、機械は休憩や睡眠などの時間が必要ないため、24時間365日体制で監視できます。

Merit 2

カメラやセンサーでの高度な監視

カメラやセンサーを活用することで一度に複数個所を監視でき、カメラでは当時の映像を記録として残すことができます。

Merit 3

一貫性のある警備

機械警備は警備員に比べ、費用やパフォーマンスの変動が無く、一定の品質を保った一貫性のある警備が可能です。

そのほかにも犯罪の抑止力や被害の拡大防止などの機械警備導入のメリットは数多くあります。

機械警備導入の注意点

機械警備導入の注意点について3つご紹介します。

point 1 対応範囲エリアを確認する

機械警備は建物に設置したセンサーが異常を検知すると緊急対処員が駆けつけるサービスです。
駆けつけの対応範囲は決まっており、対応範囲外ですとサービスを受けれられない場合があります。
導入先がサービス範囲内か警備会社へ確認する必要があります。

point 2 信頼できる工事業者か確認する

機械警備の導入には建物にセンサーを取り付ける必要があります。
防犯機器のため万が一の際に設置が原因で動作しないことなど無いよう、信頼できる工事業者なのか確認する事で安心して導入できます。

point 3 定期的なメンテナンスが必要

機械警備は機械を用いて警備を行うため、センサーの故障や経年劣化が発生する可能性があります。
万が一センサーが故障した場合は正常化まで一時的に警備レベルが落ちてしまうので、そのような事態を引き起こさないためにも定期的なメンテナンスが必要な事を把握しておきましょう。

セコムの機械警備「AZ」シリーズについて

セコムでは、ご自宅のホームセキュリティから店舗やオフィス、ビルの機械警備まで幅広くカバーしており、業界No.1のご契約件数で多くのお客さまから選ばれている信頼と実績があります。
そんなセコムが提供する機械警備「AZ」シリーズはセキュリティの基本である防犯・防災の2つを基本サービスとして、気軽に導入いただけます。
非常通報や画像監視、緊急通報などその他のサービスはお客さまのご要望に合わせてプランに組み込むことでさまざまなニーズに対応できます。

個人・法人のオンラインセキュリティご契約件数は業界No.1の約262万件。(2025年3月31日時点セコム調べ。)

画像監視・音声による警告や威嚇

優れたセンシング技術を搭載した画像センサーが侵入者を検知すると、異常信号と画像をセコム・コントロールセンターへ自動送信し、状況を正確に把握したうえで、必要に応じ110番通報を行います。
また、センサーに内蔵されたマイクで音の確認も可能で、設置されたスピーカーから侵入者に対して音声による警告や威嚇を行うことで、さらなる抑止効果を発揮します。

遠隔警備セット/解除

スマートフォンから警備の状態確認や警備のセット/解除の操作が可能です。警備のセット/解除の操作履歴などは、タイムライン形式で分かりやすく表示されていますので、いつだれが操作したのか簡単に確認できます。

写真:さまざまな施設の様子

音声案内と通知で警備セット忘れを防止

警備を開始したい時刻をあらかじめ設定しておけば、事前に音声でお知らせするので、セット忘れを未然に防ぐことができます。また、スマートフォンに通知が届く設定にすることも可能です。

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遠隔でライブ画像や映像を確認

画像センサーのイベント画像やライブ画像の確認ができます。さらに、「セコム画像クラウドサービス」(別途契約)との連携で監視カメラの映像をクラウド上で記録・確認が可能です。

「セコム画像クラウドサービス」はセコムグループのセコムトラストシステムズ株式会社がサービス提供します。

効率的な入退・就業管理

設置した電気錠などと連動し、入退室管理が可能です。ユーザー情報の登録や入退室資格の変更、カードの登録抹消、入退室履歴の閲覧などもブラウザ上(Web画面)で行うことができ、ネットワーク経由なので、離れているオフィスでも一括管理することができます。
また、勤怠管理サービスとの連携で出勤時・退勤時に記録された入退室情報を自動集計し就業管理に活用することも可能です。

別途セコムトラストシステムズ株式会社がサービス提供している「セコムあんしん勤怠管理サービス KING OF TIME Edition」の契約が必要です。

写真:さまざまな施設の様子

空調や照明の遠隔操作

コントローラーやスマートフォンから、扉やオートドア、空調、照明などのさまざまな設備のON/OFFを操作することができます。
事前にスケジュールを設定すれば、自動的にON/OFFを切り替える事も可能なので、快適な環境で仕事を始められます。

手厚い付帯保険

万が一、事故や盗難に遭われた場合は、損害を付帯保険で手厚くカバーします。また、建物の損害修復費用に対しては見舞金をお支払いします。

建物の用途などにより適用できない場合もあります。

小規模から大規模までさまざまな施設に導入

ビルやオフィス以外にも、工場、駐車場、飲食店、無人店舗、病院、学校、娯楽施設などさまざまな用途・建物に合わせて機械警備を導入していただいています。

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【執筆】セコム株式会社

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【執筆】セコム株式会社

セコム株式会社が執筆する本コラムでは、日々の生活での不安や心配に対する解決の手助けとなる情報をご紹介します。
「あらゆる不安のない社会の実現」を目指し、セキュリティ事業を中心に防災事業、メディカル事業、保険事業、地理空間情報サービス事業、BPO・ICT事業を展開しています。

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