AED(自動体外式除細動器)
セコムAEDオンラインパッケージサービス
よくあるご質問
心室細動について
心室細動とは、どのような状態ですか?
心臓が正しいリズムで脈を打たず小刻みに震えてしまうことで、ポンプとして機能せず血液を送り出せない状態になります。心臓が正常に動かないままだと、発症から10分前後でほとんどの方が死に至ります。心室細動の正常化に最も効果的といわれているのが電気ショックです。
心室細動になるとどうなるのですか?
数秒で意識を失い、続いて呼吸が停止します。
心臓が正常に動かないままだと1分ごとに救命率が約10%ずつ低下します。3分以内に除細動を行えば70%が救命できるといわれています。
心臓突然死の発生は年間どのくらいですか?
厚生労働省によれば、日本国内で、年間2~3万人と推計されています。高齢化社会の進展にともない、発症の件数は増加する傾向にあります。
医師が使用したとき、保険点数は付きますか?
2500点が付きます。(25,000円相当です。)
AEDの機能について
オートショック機能(オートショックAED)とは何ですか?
オートショックAEDとは、電気ショックが必要な際に、電気ショックボタンを押さずとも電気ショックが行われるAEDです。
従来のAEDは、電気ショックが必要と判断された場合、電気ショックボタンを押すことにより、電気ショックを行います。
オートショック機能(オートショックAED)のメリットを教えてください。
電気ショックが必要な際に電気ショックボタンを押さずとも電気ショックが行われるので、電気ショックが行われないリスクを減らすことができます。
また、電気ショックボタンを押下する際の、救助者の精神的なストレス軽減にもつながります。
電気ショックの必要がない傷病者に、電気ショックをかけてしまう危険性はありませんか?
電気ショック(除細動)の必要性はAEDが判定します。電気ショックが不要な場合は、電気を出すための充電を行わないので、誤って電気ショックを与えることはありません。
注意点として、傷病者に電気ショックを与えるときには、傷病者に触れないでください。介助者が感電することがあります。
オートショックAEDの場合、電気ショックを中断する機能はありますか。
AED 360P:電気ショック不要の状態に変わった場合、音声ガイダンスの「3,2,1」のカウントダウン前であれば、中断されます。
AED3250:電気ショック不要の状態に変わった場合、音声ガイダンスの「3,2,1」のカウントダウン前であれば、中断されます。また、AED本体のフタを閉じることで手動でも電気ショックを中断できます。
AEDに心電図を見るためのモニターはついていないのですか?
ついていません。電気ショックが必要かはAEDが解析し、電気ショックのエネルギー量も予め設定されていて調節などの必要がないため、一般人の使用を想定したAEDには心電図が必要とは考えられていません。
傷病者の心電図など記録は残りますか?
AED本体に内蔵されたメモリーに、データが蓄積されます。
AEDを収納するケースはありますか?
すべての機種で、持ち運び・保管ができるように専用のキャリングケースが付属しています。また、さまざまな設置環境に対応するためにAED収納ボックス・壁付け金物をご用意しています。
オートショックAEDとオートショックでないAEDはどうやって見分けるのですか?
オートショックAEDの場合、AED本体や収納ケース(キャリングケース)にオートショックのロゴマークシールを貼付しています。
また、オートショックAEDには電気ショックボタンがありません。

AED使用上の注意点について
AEDを使う場合の注意点は何ですか?
傷病者の意識と呼吸が正常でないことを確認してください。また、傷病者の倒れている場所が乾燥していることを確認してください。濡れている場合は、介助者が感電することがあるので、乾燥している場所に移動してください。
胸毛(体毛)により電極パッドの貼り付けが難しい場合には、どう対応するのですか?
胸毛の濃い傷病者の場合、電極パッドを貼り付ける前に胸毛を剃ってください。AED3100、AED3150、AED3151、AED3250、AED CR2のレスキューセットには、そのためのカミソリが付いています。(AED 360P、AED 450Pにはレスキューセットがありません)
傷病者がシップなどの貼付薬剤を貼っている場合、どのように対応するのですか?
貼付薬剤を剥がしてから、電極パッドを体に貼ってください。貼付薬剤の上から電極パッドを貼ると心電図を正しく解析できない、やけどをおこす、適正に電気ショックが加えられないなどの支障が生じます。
傷病者の体が汗や水で濡れている場合はどうするのですか?
胸部の水分を拭き取ってから、電極パッドを胸部に貼ってください。
海やプールで溺れていた人には、どのように対応すればよいのですか?
必ず、水から引き上げたあと、乾燥した床面や台の上に移動し、胸部の水分をふき取ってから電極パッドを貼ってください。
ペースメーカーに影響を与えませんか?
ペースメーカーを植え込んでいる場合は、左右の鎖骨近くが盛り上がっていて体表面から確認できます。ペースメーカー装着者の場合は、電極パッドをペ-スメーカーから8cm以上離して貼れば問題ありません。
ガスがもれている場所でAEDを使用すると、引火する危険はないのですか?
可燃性のガスがもれている場所では、AEDを使用できません。電気ショックを与えたときに電気スパークし、引火する可能性があるからです。AEDの設置場所を含め、引火・爆発の危険を避ける運用を徹底してください。
オートショックAEDは、人が傷病者に触れていることを感知しますか?
心電図解析中に胸骨圧迫を継続している場合、AED 360Pは「体の動きが検出されました。体に触れないでください。」と音声ガイダンスを流し注意喚起します。
AED360Pの音声ガイダンスは最大2回までです。それ以降は電気ショックを与えます。
AEDを使用する上での不安について
AEDを使用して、万が一対象者が死亡してしまった場合、責任を問われることはないのですか?
厚生労働省の通達により、救急の現場に居合わせた一般市民がAEDを用いることは、医師法、刑事、民事の責任においても、人命救助の観点からやむを得ず行った場合には、免責されることとなっています。
ただし、その原因が使用方法に誤りがあった場合や、AED自体に機器の異常があった場合などは、状況ごとの判断になります。
子どもにAEDを使用できますか?
未就学児(およそ6歳まで)には、AED3100、AED3150、AED3151、AED3250、AED CR2ではスイッチで切り替えることで、AED 360P、AED 450Pでは未就学児用電極パッドに差し替えることで使用できます。ただし、未就学児用電極パッドがない場合は、成人用の電極パッドを用います。AED 360P、AED 450Pの未就学児用電極パッドについては、セコムまでお問い合わせください。(オプション)
心臓手術をした、不整脈の持病がある方にもAEDを使えますか?
使えます。
もし植え込み型ペースメーカーをつけている場合は、電極パッドはペースメーカーから最低8cm以上離して使用してください。(肌の上からでもペースメーカーの有無はほぼわかります。)
ご高齢で体が弱っている方にもAEDを使えますか?
使えます。
契約について
レンタル方式の特長(優位性)は何ですか?
- 消耗品の定期交換と使用時の交換にかかる費用が発生しません。また、定期交換が必要な電極パッドとバッテリパックは、使用期限の前にセコムから交換品をお送りしており、こちらも費用が発生しません。
ご使用になられた場合、24時間対応しているセコムにご連絡いただければ、電極パッド、バッテリパック、レスキューセットのうち必要な交換品をお送りします。(AED 360P、AED 450Pにはレスキューセットがありません) - レンタル期間中に機器が故障した場合、無償で機器を交換いたします。
- 盗難や自然災害による減失・故障の場合も、お客さまに保管上の過失がない場合は代替機をお届けいたします。
レンタル方式の契約期間は何年ですか?
契約期間は5年間、それ以降1年毎の契約更新となります。契約延長は当初の5年間と1年ごとの更新を含め、最長期間8年まで可能です。
最終期間終了後は、新たな契約により、引き続きサービスをご利用いただけます。
短期レンタルはできますか?
短期レンタルプランも用意しております。
建設現場やモデルルームなど期間が限定されているお客さまもサービスをご利用いただけます。
詳細は別途お問い合わせください。
レンタル方式の月額料金が3ヵ月や6ヵ月前納の場合、割り引きはありますか?
ありません。
AEDの保守・交換について
AEDのメンテナンスは必要ですか?
AEDの状態を示すインジケータを毎日チェックし、正常な状態にあることを確認していただく必要があります。AEDには自己診断機能があり、バッテリ容量や機能を定期的にAED自身がチェックし、結果をインジケータに表示しています。
万一、インジケータが異常を表示している場合は、直ちにセコムに連絡をお願いいたします。
なお、「セコムAEDオンラインパッケージサービス」の場合は、AEDが毎日自動で行うセルフテストの結果をサーバーに自動送信。異常が発生した場合、セコムが確認してお客さまに連絡、正常化までフォローします。
消耗品は定期交換が必要なのですか?
AED3100、AED3150、AED3151、AED3250の場合は電極パッドは概ね2年ごと、バッテリは概ね4年ごと、AED 360P、AED 450Pの場合は消耗品パック(電極パッド、バッテリが一体型のパック)が概ね3年ごと、AED CR2の場合は電極パッドとバッテリともに概ね4年ごとに交換する必要があります。交換作業はとても簡単で、お客さまで交換を行っていただきます。
AEDを使った場合、原状に戻すには何をすればいいのですか?
消耗品(電極パッド、バッテリ)の交換が必要ですので、セコムのお客さまサービスセンターにご連絡ください。消耗品とレスキューセット(カミソリやハサミなど)を送付いたします。
- 交換にかかる費用はレンタル料金に含まれます。
- AED 360P、AED 450Pにはレスキューセット(カミソリやハサミなど)がありません。
AEDに耐用年数はありますか?
機種ごとに決められた耐用年数がございます。セコムの場合、全機種お届けから8年が使用期限です。
AEDは充電が必要ですか?
セコムのAEDは充電する必要はありませんが、バッテリを定期的に交換する必要があります。バッテリの交換時期はセコムで管理し、期限前にセコムから発送します。交換作業はとても簡単で、お客さまで交換を行っていただきます。
講習について
取り扱い説明用CD-ROMだけでは、うまく使えるか不安なのですが?
取扱い説明用CD-ROMをご覧いただければ簡単にお使いいただけますが、いざ使おうというときに不安でご使用になれなかったり、使える方が限られていてはいけません。
セコムAED スキルアップサービスの受講をオススメします。
AEDを使用する場合、講習を受講する必要がありますか?
厚生労働省の通知では、「業務の内容から一定の頻度で心停止者に対して応急の対応をすることが期待・想定される者」(一定頻度者)は、220分の救命講習を受講することが義務付けられています。消防署が実施している一般救命講習の4時間コースはこれに沿った内容となっています。
一般の方はAED使用を含む救命にあたって講習を義務付けられていませんが、セコムAED スキルアップサービスの受講をオススメします。
公的機関による講習は、最寄りの消防署または日本赤十字の事務所にお問合せください。(消防署の講習は、東京都以外は無料です。)
AEDの講習会はどのような内容ですか?
セコムでは、セコムAED スキルアップサービスを提供しております。
内容は、心肺蘇生法とAEDの使い方についての説明・実体験です。
詳しくは、こちらをご確認ください。