セコムがお客様に提供する「安心」や「セキュリティ」は概念的なもののため、通常の科学や工学の方法論で扱うことが困難です。本テーマでは、現象学をもとに「安心」や「セキュリティ」の科学的な解明に取り組んでいます。
子どもに対する効果的な安全教育はまだ明らかにされていません。本テーマでは、小学生を対象とした効果的な安全教育は何かを探る実験を行います。また得られた知見は、安全教室の体験型学習コンテンツに活用します。
携帯電話は利便性をもたらした一方で、悪用されるケースもあります。本テーマでは、場所や状況に応じて携帯電話の使用を制御するため、携帯電話を所持する人物の位置を特定する技術の実現を目指します。
ユーザーの体調などの異常を検知して対処を行う「見守りサービス」では、ユーザーの状態を常に把握する必要があります。本テーマでは、プライバシーを保護しつつユーザーの状態を把握するために、電波や超音波などの波動を扱うセンサーを活用します。
画像から人物の行動を認識する技術は、多様なサービスにつながる重要なテーマです。本テーマでは、人間知識型AIと機械学習型AIを融合し、学習データの収集が困難なケースにも対応できる行動認識技術の実現を目指します。
人は視覚情報をもとに他人の性別や顔、服装や所持している物などの属性情報を把握し、状況判断を行っています。本テーマは画像処理による人の属性情報の解析に取り組み、膨大な数の防犯カメラの画像を人の目で確認するなどの業務の効率化への活用を目指します。
AI技術は高い性能を発揮する反面、高い計算リソースや消費電力が要求されます。実際のサービスの現場では、リソースなどの制約で十分な性能を発揮できない可能性があります。本テーマでは、性能とコストを両立するためのAIの軽量化技術の実現に取り組んでいます。
大量のIoTデバイスを人手のみで管理すると、管理の質にムラを生じさせ、セキュリティなどのリスクの増大を招きます。本テーマでは、システム全体の信頼性を担保できる、人手によらない効率的なデバイス管理技術の実現を目指します。
情報資産を管理するITサービスにおいて情報資産を狙った攻撃をリアルタイムで防ぐことは困難です。本テーマは、情報資産を狙う新たな脅威に対応するため、高度な攻撃検出・防止手法を研究し、情報漏洩に繋がる挙動を捉えるものです。