こんにちは、セコムの武石(たけいし)です。
介護の一日が終わり、部屋が静かになったあと。
ようやく腰を下ろした瞬間に、どっと疲れが押し寄せてくることはありませんか。
「あの言い方はまずかったのではないか」
「もっと優しくできたのではないか」
「明日もやることがたくさん...」
介護で疲れた夜、思考が止まらなくなりいろいろと考えてしまう。
誰にでも少なからずあるものです。
今日は「ここまで」。
今日の終わりに線を引き、自分だけの時間をつくるためのリセット術をお伝えします。
●「夜の自己評価」は介護のストレスの「もと」
在宅介護は、終わりが見えにくい日常です。
やるべきことが次々に頭に浮かび、「あれで良かったのか」と振り返る場面も多いでしょう。
特に夜は、疲労が重なり、思考がネガティブに傾きやすい時間帯です。
昼間なら受け流せたことも、重く感じてしまうもの。
「私に介護は向いていない」
「もう何もかもイヤだ!」
そんな極端な結論が頭に浮かぶこともあります。
けれど、夜に出した結論は、翌朝には違って見えることが少なくありません。
だからこそ、介護の一日が終わったあとは何も決めなくて良いのです。
改善策を考えるのも、反省を深めるのも、明日の自分に任せましょう。
●介護の一日を閉じる「3分間」の整え方
疲労が強い一日の終わりは、思考を巡らせることに適した時間ではありません。
今日を区切るための時間にしましょう。
まず背中を椅子や壁に預け、大きく、ゆっくり息を吸って、ゆっくり吐いてみてください。それを繰り返すだけで十分です。
「もっとこうすれば良かった」
「どうしてあんな言い方をしてしまったのだろう」
そんな考えが浮かんでも、追いかける必要はありません。
思考を手放すことで、疲れた脳がリセットされていきます。
どうしてもイライラが収まらないときは、「今日はこんなことを言われて腹が立った」と一行だけ書き留めて、ノートを閉じてしまいましょう。
分析はしません。
反省もしません。
書いたら終わりです。
「これ以上はもう考えない」と自分に言い聞かせることが大事です。
気持ちの整理を目的にするのではなく、今日という物語に「ここまで」という一線を引くための簡単なセルフケア術と思ってください。
●介護の一日の終わりは「自分だけの時間」に
介護のあとは、できるだけ睡眠を確保してください。
可能であれば8時間、最低でも6時間。
難しい日があっても、できるだけそこに近づけることを意識してください。
睡眠はぜいたくではなく、介護を続けるための基礎体力を養うものです。
頭を休ませて、さらには酸素を取り入れ身体のすみずみの細胞に酸素を運んでもらう、そして睡眠はとても大事な役割を果たしています。
「今のうちに片づけておこう」
「●時になったらトイレに付き添わなくては」
責任感からこのような考えが頭に浮かぶと思います。
でも、それが毎日ともなれば、睡眠時間は削られます。判断力も落ちていきます。
思考を手放すことや、「やらない選択」をすることに、抵抗がある方も多いでしょう。
しかし在宅介護は長い道のりです。体力と冷静さを保つことが何より重要です。
そのために、夜は「これ以上はやらない」と線を引く。
それは放棄ではなく、明日へ向かうための現実的な判断です。
介護する人もされる人も、同等に大切にされなければいけません。
夜は、がんばる時間ではなく、自分を整えるための時間にして良いのです。
今日一日を終えた自分に「よくやっている、お疲れさま」と声をかけ、安心して眠りについてください。
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「私がやるのはここまで」という線引きも必要です。
介護との関わり方を見直すきっかけに。
2026.03.24







