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介護の見えない負担を「わかってほしい」

こんにちは、セコムの武石(たけいし)です。

「洗濯物を畳んでいって」「書類を整理しておいて」相手と役割を分担すると当事者意識が芽生えるものです。同じ家族でも、介護の見え方は少しずつ違います。
主体的に関わっている人にとっては「日常」であることも、たまに様子を見るだけの人にとっては、その大変さがなかなか想像できないものです。

日々介護をしている方は、「一番わかってほしい人に、わかってもらえない」「この大変さをだれもわかってくれない」、
そんなもどかしさを、ひとりで抱えてはいませんか。


●介護の大変さを「わかってほしい」のに伝わらない理由
生活に関わる用事や家事は、一つひとつは小さく見えても、積み重なれば大きな負担になります。
それに介護が加わればなおのこと。
高齢者の生活を支えることは、決して簡単ではありません。

けれど、それを言葉にすると「そんなに大変?」「それくらいで?」と軽く受け取られてしまうことがあります。まるで自分の能力や努力が足りないと言われているようで、ますます躍起になるものです。

介護をする側は、すでに余裕がなく、気持ちも張りつめています。
伝えたのに伝わっていない、わかってほしいのにわかってもらえない。

悪循環がさらなる孤独感や苛立ちを生んでしまうのです。


●わかってもらうのではなく「役割を切り出す」
家族間でのこうした認識のズレを埋めるのは、容易ではありません。
どんなに話したところで、あなたが時計とにらめっこしながらこまごまと家事をこなしたり、介護関連の書類や薬の山と格闘したり、介護する相手とのコミュニケーションの中で日々モヤモヤ・イライラしている姿は、そばにいない人には見えないからです。

そんなときは自分の気持ちを「わかってほしい」、自分の気持ちに「気づいてほしい」を、いったんお休みにしましょう。
そのかわり、あなたの負担の一部を切り出して、役割として「お願いしてみる」のがおすすめです。


「これだけはお願いできる?」
「月に一度だけ来てもらえる?」

小さなことでも役割を分けることで、相手にも当事者意識が芽生え、状況が少し変わることもあります。


●気持ちの「出口」は別の場所に持っておく
「大変だよね」
「いつもよくやっているね」

自分のがんばりを認め、受け止めてくれる人がひとりいるだけで、前を向けるものです。
けれど、それを介護に関わっていない家族に求めても、期待通りの言葉が返ってこないことがほとんどです。

だからこそ、気持ちの部分は、別の場所で受け止めてもらうことが大切です。
同じ立場にいる仲間、気心の知れた友人、あるいはケアマネジャーや訪問ヘルパーなど。

自分の状況をわかってくれる人に話すことで、張りつめていた気持ちが少し緩むこともあります。
きれいごとだけではなく、グチや弱音も遠慮なく言える相手がいれば理想的です。

すべてをひとりで抱え込まないこと。
本音を語れる相手や、介護から離れて自分自身に戻れる「サードプレイス」を持っておくこと。

それもまた介護という道のりを歩み続けるために、欠かせないことです。



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2026.05.26

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