こんにちは、セコムの武石(たけいし)です。
介護に、いくらかかっているのか。
介護サービスの利用料や自己負担額であれば明確に把握できると思います。
しかし、介護にかかる「お金」はそれだけではありません。
実際には、語りきれないさまざまな出費が積み重なっています。
それがモヤモヤの正体のひとつかもしれません。
●介護費用は「明細」に載る金額だけではない
介護にかかる「お金」として、まず思い浮かぶのは介護保険サービスの自己負担額。
デイサービスや訪問介護など、利用しているサービスの費用は明細に残ります。
また、使用するおむつ代やお薬代などもわかりやすい費用です。
介護にはそれとは別の費用があるものです。
たとえば、実家に通うための交通費。
実家で不足している日用品の買い足し。
帰宅が遅くなれば、介護する側の外食やお弁当代、家族がいれば家族分の費用も発生します。
どれもひとつひとつは大きな金額ではないかもしれません。
けれど、それが重なっていくと、確実に家計への影響として現れてきます。
●「たいしたことない」が積み重なっていく
こうした出費は「少額だから」「ついでだから」「今回はいいか」と、処理されていくことも少なくありません。
誰かに請求するものでもなく、記録に残すこともない。
だからこそ、周囲からは見えにくいままになりがちです。
影響は介護する側の家庭にも広がります。
本来なら家で食事をするはずの日に外食を余儀なくされる、週末にまとめてするはずだった家のことが後回しになるなど、介護に使った費用や時間は、別のところにしわ寄せされるものです。
●モヤモヤの正体は「わかってもらえないこと」
こうした負担を誰にも言わずに抱え込んでしまう方は少なくありません。
「ケチだと思われそう」
「お金に困っていると思われるかもしれない」
そんな気持ちから言い出しにくくなることもあるでしょう。
けれど、誰にも何も伝えないままでいると、そのモヤモヤだけが残り続けてしまいます。
遠慮せず、家族と共有することが大切です。
なるべく感情的にならず「実はこんなことにもお金や時間がかかっている」と話してみてください。
もし余裕があれば、介護が必要な親のもとへ通うために、間接的にかかっている費用や時間を、すべて書き出してみましょう。
具体的な数字として見えることで、伝わり方が変わることもあります。
伝えたからといって、すぐに理解されるとは限りません。
それでも、言葉にすることで、あなたのモヤモヤが伝わり、状況が変わるきっかけになることもあるはずです。
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2026.04.28







