「在宅」ときどき「施設」。がんばりすぎない介護のススメ

介護情報なら安心介護のススメ

介護のキホン

介護保険や介護サービスなど関する
便利な情報をわかりやすくご紹介します。

「在宅」ときどき「施設」。がんばりすぎない介護のススメ

こんにちは、セコムの武石(たけいし)です。

在宅だけでなく、ときどき施設を利用してみましょう。年の瀬が差し迫り、在宅介護をしているご家庭でも、何かと慌ただしい毎日をお過ごしのことだと思います。
忙しさが重なれば精神的にも肉体的にも疲労が募ることでしょう。
忙しさで介護に十分手が回せず、後ろめたい気持ちになってしまうこともあるかと思います。
普段の生活ペースが崩れれば、介護する方にも介護される方にも、不利益が生じてしまうかもしれません。

そんなときは「在宅」以外の介護方法を検討してはいかがでしょうか。
今回は、忙しさを乗り切るために、在宅介護の負担を軽くする方法をご紹介します。

● 家族には家族の事情がある
在宅介護は日常の一部なので、休みがありません。
訪問介護を頼んでいても、それ以外の時間は介護者である家族が引き受けることになります。

介護以外の「やらなくてはならないこと」となんとか折り合いをつけながら、毎日ギリギリでがんばっているという方が多いのではないでしょうか。

ギリギリだからこそ、イレギュラーな事態が発生すると、たちまち立ち行かなくなるのが在宅介護。
いつもの介護に、年末年始の目の回るような忙しさが加われば、それだけで介護する方の限界を超えてしまいます。

在宅介護はずっと続くものです。
いつものように、普段どおりに、介護ができないときがあっても全く不思議ではありません。

ずっと同じ方法で在宅介護を乗り切ろうとすると無理が生じることもあります。
自分のがんばりにすべてがかかってしまうような状況は避け、どうしたら介護の負担を減らせるかに目を向けましょう。
介護より、家族や仕事に比重を置かなくてはならないときもあるのだと考えるようにしてください。


● 「在宅」と「宿泊できる施設」を組み合わせてバランスよく休む
冬場は、風邪やインフルエンザなどの感染症や、暖房による乾燥や脱水、ヒートショックなどの健康リスクが心配な季節。健康管理にも室内環境にも配慮が必要です。
しかし、忙しさで介護に手が回せなくなると行き届かない部分も出てくるかもしれません。

「介護をしながら、他のこともしなくてはならない」
「いろいろなことが重なって、何を優先したらいいかわからない」

このような状態になると、やさしく接することもできなくなってしまいます。

どうしても忙しさが勝つときは、ショートステイなど宿泊できる施設を利用して、「介護」の占める割合を減らしてみましょう。

ショートステイは、最大でひと月30日まで連続利用が可能です。
特別養護老人ホーム、有料老人ホームの宿泊サービス、ショートステイ専門施設などのほか、介護保険適用外ですが、宿泊が可能なデイサービス施設(お泊まりデイサービス)なども増えています。

必要なときだけ利用できる短期入所サービスは、在宅介護するご家族の負担を軽減する目的で利用されるケースが多いです。
家のことや仕事に時間を使いたいとき、介護をちょっとお休みしたいときなど、ご家族の事情で利用するためのサービスです。
在宅介護生活を良いかたちで継続していくためにも、「在宅ときどき施設」という選択肢を持っておくのは良いことだと思います。

ひとり暮らしの方が「食事の心配がない」「日常生活を安心して送れる」という理由で、ショートステイやお泊まりデイサービスなどの短期入所サービスを定期的に利用されることもあります。
ご高齢の要介護者の方が自分で生活を維持するのは大変なことですから、ときどき休憩するのも、自宅で自分らしく暮らしていくためには必要なのかもしれません。


● 「ときどき施設」で心身をリセット
ショートステイやお泊まりデイサービスなどの短期入所サービスでは、栄養バランスの取れた食事、体操、入浴など、規則正しく健康的な生活を基本としています。
服薬や口腔(こうくう)ケア、バイタルチェックなど、健康管理をしっかりしてもらえるのもありがたいところです。
ずっと自宅で過ごしていると刺激が乏しく、体力やADL(移動、排せつ、食事などの日常生活動作)の低下が心配ですが、ときどき施設に入所することで、健康状態の維持・改善も期待できます。
いろいろな人と話したり、体を動かしたりすることは、脳への刺激にもなり、認知機能にも良い影響があるでしょう。

「一時的でも、家族の都合で施設に預けるのは、気が進まない...」とおっしゃる方も少なくありませんが、ときどき施設で過ごすことはご本人にとってメリットになることもあるのです。

施設によって一日の過ごし方はさまざま。
食事や入浴、排せつなど、日常生活に関わるお世話だけではなく、リハビリ専門職による機能訓練がある施設や、通院のつきそいに対応してくれる施設もあります。
ショートステイ専門施設やお泊まりデイサービスなどでは、外出レクリエーションやクラブ活動、季節のイベントなど、楽しく過ごせる活動が充実していることも多いですが、ご本人のペースでのんびり過ごすことも可能です。

ケアマネジャーなら、いろいろな施設を把握していますので、ご本人にあった「宿泊できる施設」を見つけてくれます。
ショートステイの利用方法や申し込みのタイミングについては、「ケアマネジャーに聞く!ショートステイを申し込むタイミングと利用時のコツ」というコラムでも、紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

「在宅」ときどき「施設」。
在宅介護のなかに上手に取り入れて、忙しいシーズンを無理なく乗り切りましょう。

セコムの介護応援ブログTOPへ