ケアマネジャーに聞く!ショートステイを申し込むタイミングと利用時のコツ

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ケアマネジャーに聞く!ショートステイを申し込むタイミングと利用時のコツ

こんにちは、セコムの武石(たけいし)です。

ショートステイで申し込む際のコツや注意点などについて、セコムシニア倶楽部 鎌倉の下城睦施設長に聞きました。前回から、在宅介護生活を支える介護サービス「ショートステイ」をテーマに、ケアマネジャーとしての経験が豊富なセコムシニア倶楽部 鎌倉の管理者である下城睦さんの話をまとめています。

前回は、ショートステイでどのようなサービスを受けられるのか、どのようなときにショートステイを利用しているのかなどをまとめました。

ご家族が介護される方をお世話できないときなどに、宿泊つきで預かってくれるのがショートステイ。
夏休みなどの期間はいつもより長めに利用する方もいるため、今のうちから計画的に申し込み手続きを進めておきたいですね。

そこで今回は、ショートステイの申し込みのコツや申し込む際の注意点など、より実用的な話を下城施設長に聞いていきます。

● ショートステイの申し込みはいつ、誰がするの?
ショートステイは事前の申し込みが必要なサービスです。
事前にケアマネジャーが介護プランに「ショートステイ利用」を組み込み、利用の申し込みも基本的にケアマネジャーが行います。
思い立ったときに気軽に使えるサービスではありませんので、「利用したい日に予約できなかった」という経験がある方もいるでしょう。

申し込み方法や申し込み日は、自治体によって、施設によって異なるため、ショートステイの利用を考えている場合は、早めにケアマネジャーに相談しておかなくてはなりません。

「ショートステイは、一定のペースで、定期的に利用するほうがおすすめですね。
そのほうが、継続して同じ施設の予約が取りやすいですし、ご本人もショートステイを含めた規則正しい生活リズムがつくりやすいからです」と下城さんは言います。

自宅とショートステイのペースをつくることは、とても大切です。
短すぎても慌ただしいですし、長すぎても要介護者の方の負担になる可能性があります。
また、一般的なショートステイは、デイサービスとは違って活動が少ないため、身体機能が低下してしまう方がまれにいらっしゃいます。
帰ってきてからのご本人の様子や体調を見て、ケアマネジャーに相談すれば、適正な期間で定期的に利用できるようなケアプランを考えてもらえるはずです。

「もちろん、介護する方が体調を崩したり、急なお悔み事や出張などで急遽ショートステイが必要になったりする場合もあると思います。
施設側に空きがあれば、直前でもショートステイを利用することはできますが、土日はどこも予約が取りにくいので、ご要望にあった施設を利用できないこともあります。
その場合は、有料のショートステイや病院の地域ケア病棟など、宿泊可能なサービスはほかにもあるので、緊急事態のときは、とにかくケアマネジャーに相談してください」

「どこでもいいから、とにかくこの期間をお願いしたい」という希望があれば、どこか利用できる施設は見つかるそうですが、「どうしてもこの施設が良い」という場合は、やはり数カ月前から準備を進める必要があります。
ショートステイはできるだけ計画的に利用したいですね。

施設の提案から申し込みで、なんでも頼れるケアマネジャーですが、任せきりにしない意識も大切。
なるべく主体的により良いサービスを選択するためには、お住まいの地域にあるほかのショートステイや、よく利用している施設の申し込みの期日など、利用者側でもなるべく把握しておきましょう。


● ショートステイを利用するときに注意したいこと
ショートステイに行くときは、宿泊するための持ち物が必要になります。
施設によって細かいルールは異なりますが、すべての持ち物に記名する、薬は1回ごとに袋に入れて情報を明記する...といったことは共通だと思います。
ご家族は、ちょっと準備が大変に感じるかもしれませんね。

「ショートステイでは、ほかの入居者がたくさんいる施設に何泊かすることになります。
集団で暮らすための最低限のルールを守らないと施設側がとても困ることになるのです。
特に薬は健康や命に直結することですので、施設側も慎重に対応しています。
事前に渡される資料をよく読んで、指定されたとおりに薬の準備を整えてください」と下城さん。

面識がない看護師さんやヘルパーさんに服薬の介助をしてもらう場合もありますので、誰が見てもわかるようにしておくことが必要だということですね。
飲ませるときに注意してほしいことなど特殊な事情があれば、それも伝えておくと良いと思います。

「ほかにも緊急時や困ったことが起きたときにどうするかは、施設側としっかり認識をあわせておいたほうが良いですね。
たとえば、転んでしまったときに夜中でもすぐに連絡をしたほうが良いのか、朝のほうが良いのか、ご飯を食べないときはどの程度まで様子見をして良いのかなど、話しあっておくことをおすすめします。
ショートステイの場合は入居者の方と違ってご家族と顔をあわせる機会が少ないので、施設側もご家庭内のご家族の事情がよくわかりません。
あとでトラブルにならないためにも、ご家族の考えをきちんと伝えておくことです」

サービス提供側と利用者側の認識のギャップは、しばしばトラブルの種になるため、「こういうときはどうする?」をしっかり話しあっておくことは大事です。
ご本人のこだわりや癖、気がかりなことなど、特別な対応が必要なことに関しては、ご家族の方から「こうしてほしい」を伝えておきましょう。


● ショートステイの予約が取れない!そんなときどうする?
希望する施設の予約が取れなくても、別のショートステイが見つかることがほとんどです。
利用したい日にどうしても予約が取れない...ということは、ごくまれだそう。

ただ、混み合うお盆休みや年末年始などには、どこも見つからない...という場合もないとは言えません。
そのようなときは、どうしたら良いのでしょうか。

「まず、その期間ショートステイが利用できないと、何に困るのか?をはっきりさせましょう。
たとえば、私が自宅で介護している母は、おむつ交換と胃ろうの栄養剤注入が必要です。
おむつ交換に関しては、普段お願いしている介護サービス事業所に時間を変えて入ってもらい、胃ろうは自費の医療サービスで対応してくれるところがないか探します。
そうすれば、私が一晩いなくても、なんとかなるんですね」と下城さん。

泊まりがけでサービスを受けられなくても、何に困るのかによって、適切な代替サービスを受ければ、面倒を見る家族がいなくても自宅で過ごすことも可能です。

希望通りに予約が取れなくても慌てないこと。
まずは冷静に、「困ることは何か」「何が必要か」を考えてみましょう。
そのうえでケアマネジャーに相談すれば、代替サービスを提案してもらえるはずですよ。

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次回は、ショートステイを前向きに利用して、在宅介護生活をより良くする方法についてまとめていきます。

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