在宅生活を長く続けるための「高齢者向けサービス」を知る

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在宅生活を長く続けるための「高齢者向けサービス」を知る

こんにちは、セコムの武石(たけいし)です。

どのようなサービスがあるのか、ケアマネジャーに相談してみましょう。長年住み慣れたわが家といえども、歳を重ねるにつれて、暮らしに不自由や不便を感じることが増えていくものです。
介護が必要になればなおのこと。
昔は簡単にできたことが難しくなったり、できなくなったりすることもあるでしょう。

在宅生活の介護を長く続けるには、「不自由」や「不便」をいかに解消するかがポイントです。

昨今は高齢者向けのサービスが数多くあるので、ご本人にあったサービスをうまく活用すると、困っていたことが楽になったり、安心して暮らせるようになったりするメリットがあります。

今回は、高齢者向けサービスの取り入れ方や、自分に合うサービスの見つけ方などをご紹介します。

● 介護保険以外にも地域独自の高齢者向けのサービスがある
介護保険制度で利用できる介護サービスは、ケアマネジャーがつくったケアプランに基づいて利用するものです。
在宅で生活している方なら、訪問介護や訪問看護、通所介護(デイサービス)、福祉用具サービスなど、身体の状態や生活環境によって、介護保険の適用範囲の中で利用できるサービスが決められます。

介護保険以外のサービスとして、自治体ごとの地域支援事業や独自サービスも実施されています。
寝具の乾燥サービスや訪問理容サービスなど日常生活を支援するサービスのほか、安否確認や高齢者向けのレクリエーションなどを提供する自治体もあり、65歳以上の方なら無料で、あるいは低価格で利用することができます。

介護保険制度の開始以来、住み慣れた地域で高齢者の方が暮らすためのサポートは昔より充実してきたと思います。
けれども、介護保険制度のサービスだけでは十分でない場合や、利用に制約がある場合もあるようです。

公的な高齢者向けサービス(介護保険制度)をうまく利用することも大切ですが、それだけですべての「不自由」や「不便」が解消できるとは限りません。
本当に困っていることがあるなら、公的なサービス以外の解決手段も探してみることをおすすめします。


● 民間のシニア向けサービスにも目を向けてみる
最近は、民間企業によるシニア向けサービスが充実してきました。
さまざまな企業が、高齢者や介護が必要な方の生活に寄り添ってくれるようなサービスを展開しています。

たとえば、掃除や料理、買い物などの家事代行。
いろいろな企業がシニア世代の需要にあわせた独自のサービスを提供しはじめ、介護保険内の生活支援サービスでは対応できないことにも応えてくれるようです。

また、電力会社やガス会社、郵便局などで見守りや安否確認のサービスを提供しはじめています。電気やガスの使用量で安否を確かめたり、郵便局員が定期的に訪問して生活の様子を確かめたりする仕組みです。
いずれも普段から身近な存在ということで、高齢世帯でも受け入れやすいサービスと言えるかもしれません。

このほか、衣類や布団のクリーニングや保管を請け負ってくれるサービスや、生活のちょっとした困りごとをいつでも駆けつけて解消してくれるコンシェルジュサービス、リハビリも兼ねたレクリエーションサービスなど、民間のシニア向けサービスは本当に多彩です。

高齢者の在宅生活では、ほんの少しの助けがあるだけで、介護がラクになることがたくさんあります。
でも、人に頼みにくかったり、我慢するのが当たり前になっていたりして、苦労されている場面が少なくないのです。
そんなとき、気軽に頼める存在として、民間のサービスは心強い存在だと思います。
ご本人はもちろん、ご家族の方の安心にもつながりますよね。

もちろんお金がかかることではありますが、本当に必要なサービスだけを厳選して、公的なサービスと組み合わせて上手に活用するのがコツです。


● 最適な高齢者向けサービスとの出会い方
ケアマネジャーは、介護や高齢者の生活に関わるさまざまなサービスに精通しています。
公的なサービスだけではなく、民間のサービスにも通じていて、その方に合ったサービスを紹介してくれたり、探してくれたりしますので、お世話になっているケアマネジャーさんがいる場合は、まずは相談してみることが大切です。

また、各市区町村にある地域包括支援センターには、いろいろな民間サービスの情報が集まっています。
実際に足を運んでいただくとわかりますが、実にさまざまな高齢者向けサービスのチラシが置いてあります。まずは「行ってみる」ことが、良いサービスに出会うための第一歩だと思います。

以前もお話した通り、地域包括支援センターには、介護や高齢者の生活についての専門家が常駐していますので、いろいろ相談してみるのもおすすめです。
最適なサービスの紹介や組み合わせ方についても、きっとアドバイスしてくれるでしょう。

在宅介護生活では、サービスの選択肢が多ければ多いほど、心にゆとりがもてるようになります。
「これしかない」「我慢するしかない」という状況で生活を続けていくのは、ご本人もご家族もストレスがたまることと思います。
サービスを利用する、しないにかかわらず、「いざというときに利用できるサービスがある」と知るだけでも、心の支えになるはずです。

ご高齢の方は、こうした情報をご自分で集めたり、探したりすることはなかなかできないと思いますから、ご家族が地域包括支援センターに足を運んだり、インターネットで情報を集めたりして、ご本人に「こういう便利なサービスもあるよ」と話してみてはいかがでしょうか。

まずは、サービスとの出会いのきっかけをつくること。
そのひと手間で、介護生活がより安心で安全なものに変わるかもしれません。

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