ワクチン接種後もご用心!在宅介護の年末年始
こんにちは、セコムの武石(たけいし)です。
早いもので12月も半ば。
今年も新型コロナウイルス感染症の拡大に振り回された1年でした。
それでもワクチン接種を済ませて少し安堵している方も少なくないのではないでしょうか。
年末年始には、久しぶりに離れて暮らすご家族やご親せきと集まる予定を立てたり、初詣や旅行を計画したりしている方もいらっしゃると思います。
ワクチン接種を済ませていても油断は禁物。
年末年始は人の移動が増え、また「密」になることが予想されています。
再び感染拡大のきっかけになるとの指摘も少なくありません。
今回は、在宅介護で気をつけたい年末年始の過ごし方についてまとめます。
● ワクチンを打っても「感染しない」わけではない
日本で接種が進められている新型コロナワクチンは、接種することにより感染や重症化を防ぐ効果が確認されています。
しかし、これらは絶対ではありません。
接種から時間が経過すると次第に体の中の抗体の量が減り、効果が低下するようです。
たとえ発症、重症化しなくても、陽性になれば人にうつすリスクがあることも忘れてはいけません。
家庭で陽性者が出れば、家から出られない、隔離されるなどの対応に迫られ、在宅介護へのダメージは小さくないはずです。
再び感染が広がれば、介護サービスの利用ができなくなったり、長距離の移動が制約されたりすることも考えられます。
このような事態を防ぐためには、「もらわない・うつさない」の生活スタイルを継続することが大切。
手洗いや消毒、マスク着用、こまめな換気、「密」を避けるなど、基本的な感染予防対策を続けましょう。
ワクチンを接種した安心感でおろそかになってしまわないよう、あらためて徹底してください。
● ご高齢の要介護者はインフルエンザにもご用心!
毎年冬に猛威を振るうインフルエンザは、ご高齢者が重症化しやすい感染症のひとつ。
特に要介護者は、高熱による脱水症状などが顕著に表れることもあり、命に関わる可能性もあります。
昨シーズンは、流行が抑えられていましたが、今シーズンも同じとは限りません。
インフルエンザの予防対策として、ワクチン接種も検討してみてください。
インフルエンザの感染状況をこまめに確認しつつ、主治医にもこの冬の感染対策を相談してみると良いでしょう。
● 年末年始の集まりは「少しのがまん」がポイント
コロナワクチンの接種が進み、いわゆる「withコロナ」と呼ばれる時代。
長距離の移動や、帰省、旅行の仕方も以前とは変わってきています。
感染状況が落ち着いたからといって、何でもOKというわけではありません。
年末年始、在宅介護のご家庭で、離れて暮らすご家族やご親せきが集まるという予定もあるでしょう。久しぶりの団らんに心も会話もはずむことと思います。
しかし感染予防は欠かせません。
たとえば...
・大勢での食事は避ける
・家のなかでもマスクは外さない
・こまめに窓を開けて、空気を入れ替える
・外出は初詣など、人が「密」になりやすい場所や混み合う時間帯は避ける など
こちらの対策はインフルエンザの感染対策にも効果的です。感染状況を見ながら、予防対策を徹底しましょう。
皆で集まって食事ができないのはちょっと寂しいですが、去年までのように会いに行くこともできない状況を考えれば、顔を見ることができただけでも幸せだと考えるべきなのかもしれません。
感染を怖がって家にこもり続ける生活が続くのも、決して良くはありません。
「密」にならない状況で換気が良い場所なら、感染リスクも少なくなります。
人が少ない場所を選んでお散歩したり、訪ねてきた親せきと一緒にお墓参りに行ったりするのも良いかもしれません。
体調と相談しながら、感染対策をした上で温かくしてお出かけくださいね。
「少しだけがまん」の生活がもうしばらく続きますが、「withコロナ」の年末年始を工夫して楽しくお過ごしください。