在宅介護で覚えておきたい「スキンケア」のポイント

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在宅介護で覚えておきたい「スキンケア」のポイント

こんにちは、セコムの武石(たけいし)です。

保湿成分の入った消毒ジェルを使うなど、手洗いケアを心がけましょう。乾燥した気候が続いています。
ご高齢の方は、夏でも肌が乾燥しがちですが、湿度が低い今のような時期は特に肌荒れやかゆみを生じやすいです。

肌トラブルを引き起こさないよう、冬場は丁寧なスキンケアが欠かせません。もちろん介護する方も保湿するなどして手荒れ防止に努めましょう。
今回は、在宅介護家族のスキンケアのポイントをまとめます。

● 乾燥しやすい部位を重点保湿
要介護の方の肌トラブルを防ぐには、入浴や清拭(せいしき)などで清潔を保つことが大切です。
冬場は寒さの影響も心配なので、気温が下がる夕方や夜より、日中におこなうほうが良いでしょう。

スキンケアのタイミングは、入浴後や清拭(せいしき)のあとなど、服を脱いでいるときがおすすめ。
保湿クリームやローションなどで全身をケアしましょう。皮膚の表面に油分の膜を一枚つくるイメージです。
肌荒れや肌の乾燥を防ぎ、肌のすべりを良くして布ずれや床ずれ予防にもなります。

特に肌が乾燥しやすいのは、膝やひじ、すね。
身体が温まってくるとかゆみを生じやすい背中もしっかり保湿した方が良いでしょう。

保湿アイテムは、ドラッグストアなどで市販されているもので大丈夫です。
夏場はさっぱりしたローション、乾燥しやすい冬場は保湿成分や油分がしっかり配合されたクリームを使うなど、季節にあわせて選んでみてくださいね。
特に肌の乾燥が気になるときは、皮膚科を受診しましょう。
肌の状態にあった保湿剤を処方してくれるはずです。

おむつを使用している方は、おむつ周りも肌トラブルを起こしがちです。
しっかり水分を拭き取って乾かしたあと、クリームやローションで保湿しましょう。
擦れて赤くなっている部位などは、さらにワセリンを薄く塗って保護することをおすすめします。
肌荒れが気になるときは、こまめにおむつ交換をして、交換のたびにスキンケアを取り入れてください。


●「食事」も大切なスキンケア
ご高齢者はさっぱりした食事を好みがちですが、油っけがないものばかり食べていると、肌の状態に影響します。
油分の含まれているものも意識的に食べないと、肌のカサカサがますますひどくなる可能性があります。
肉や魚を積極的に取りたいところですが、ごはんを炊くときにサラダ油やオリーブ油を少し加えたり、おひたしを炒め物にしたり、ちょっとした工夫で油分を取り入れることもできます。


● しっかり手洗い、しっかり保湿
手はいろいろなところに触れるので、ウイルスや細菌が付着しやすい部位です。
しっかり手洗いをすることが大事ですが、手荒れには注意。
手荒れした部位で菌が繁殖して、皮膚感染症を引き起こすこともあります。

要介護者の方のハンドケアは、「しっかり手洗い」に加えて、「指先までしっかり保湿」を忘れないようにしましょう。
拘縮(こうしゅく)のある方は、握った手のひらや指の間も雑菌が繁殖しやすいので、丁寧に洗い、よく拭いてから保湿することが大切です。


● 「ハンドケア」は介護者の方も意識を
手荒れが心配なのは、介護する方も同じです。
ケアの前後に手洗いや消毒を徹底している方が多いので、手荒れがひどくなってしまうことも少なくありません。
withコロナと言われる今、家でも日常的にアルコール消毒液で手指を消毒している方が多いと思います。

アルコール消毒液は、蒸発するときに殺菌効果を発揮しますが、一緒に肌の油分も奪ってしまいます。
毎日何度も使うものですので、なるべく肌に優しいものを選んでください。
保湿成分の入ったジェルタイプのアルコール消毒液がおすすめです。
また、アルコール消毒のあとは、ハンドクリームで保湿するのも忘れないでくださいね。

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