「介護がつらい...」とならないためのプロからのアドバイス

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「介護がつらい...」とならないためのプロからのアドバイス

こんにちは、セコムの武石(たけいし)です。

[記事] http://cwwwqv20.intra.secom.co.jp/kodomo/m/20170206.html [ダイジェスト版] http://cwwwqv20.intra.secom.co.jp/kodomo/lp/k01/在宅介護には、住み慣れた環境で過ごせるという良さがありますが、一緒に暮らすご家族や介護にあたる方にとっては目に見えないご苦労や大変なことが多いものです。

将来への不安もありますし、介護生活でストレスが積み重なることもあるでしょう。
介護が生活の中心になると、介護する方が自分の時間を持てず、精神的に追い詰められてしまうケースがよくあります。

今回は、在宅での介護がつらいと感じている方のために、気持ちと身体がラクになる「介護生活の過ごし方」についてお話しします。

● 疲れをためないために「寝る場所はわける」
いろいろなご家族を見てきた経験から言えるのは、在宅介護では介護する方のコンディションが非常に重要だということです。

介護生活では、介護される方が生活の中心になってしまいがちですが、介護をする方が体調を崩したら元も子もありません。

無理のない在宅介護を続けるためには、「介護する人がいかにコンディションを整えるか」を最優先で考えていただきたいと思います。

体調管理で大事なのは、睡眠の確保。
これまで私たちは、介護で疲れている方には「介護される方と寝室を別にして、睡眠時間だけは確保してください」とアドバイスをしてきました。

要介護度の高い方や、認知症の方の場合、「24時間ずっと見ていなくてはいけない」「目を離している間に何かあったら大変」と、同じお部屋に床を取っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

気配を感じて飛び起きるような生活が続いていたら、身体が持ちませんし、優しい気持ちで介護にあたることもできなくなってしまいます。

寝室をわけて、できれば8時間、最低でも6時間は寝る時間を確保しましょう。どうしても、かなわないときは、適度に昼寝の時間をとっていただきたいと思います。
その間のお世話は、ご家族に代わってもらったり、介護サービスを利用したりすることをおすすめします。
病院や施設でも、2交代、3交代で介護をしているのですから、おひとりで24時間の介護を続けるというのは大変難しいことです。
極端な言い方かもしれませんが、すべて自分でやらなければならないという考えは捨てて、「人の手を借りても良いじゃない」と割り切るくらいの気持ちで睡眠時間を確保していただきたいと思います。

介護する方の体調を整えることはとても大切なのです。


● 「介護離職」はできるだけしない
在宅介護で大事なのは、「睡眠時間の確保」ともうひとつ、「介護から離れる時間」です。
介護中心の生活で疲れやつらさを感じがちなのは、介護に時間を取られて自分の時間が減ってしまうことが大きな要因だと思います。

介護離職が社会問題になっていますが、できるだけ「仕事」と「介護」の二本柱を持つことが大切です。
もちろん両立は簡単なことではありません。
けれども自分らしく介護を続けていくためには、仕事という場面での自分のアイデンティティを保つこともとても大切なのです。

仕事をしていない方も、ご自分の趣味の時間やお稽古ごとなどをやめないようにしましょう。
「自分が自分でいられる時間」は必要です。

私がケアマネジャーをしていたときは、介護する方が「自分のための時間」を確保できるようなプランを立てていました。
「私だけ楽しんで申し訳ない」とおっしゃる方がほとんどでしたが、良い介護に気分転換は欠かせません。
決して、後ろめたく思わないでくださいね。
介護される方のことをすべて優先しなければならない、というわけではないのです。介護する側も、介護される側も同等の家族ですから。
お互いに我慢し合うこと、譲り合うことが必要だと思います。
そして、介護する方がいいコンディションでいることが、何よりも良い介護につながるのです。

在宅介護は、短距離走ではなくマラソンのようなもの。
ちから加減や水分補給をしなければ、走り続けることはできません。
介護一本に絞ってすべてを捧げるのではなく、介護との程よい距離感とつき合い方を見つけてくださいね。


● 共感できる仲間を見つけましょう
在宅介護の悩みをひとりで抱え込まないことが、介護疲れを減らすポイントです。
さまざまな介護サービスがあり、相談にのってくれる窓口もあれば、手助けしてくれる人もいます。

「大変」「疲れた」と感じているなら、弱音でも泣き言でもいいので、吐き出して助けを求めてみましょう。
それがきっかけで改善されることがたくさんあります。

一緒にお茶を飲んだり、気軽に電話で話したり、介護の悩みを話せる友人がそばにいると良いですね。
みんなで助け合える「介護仲間」がいると、さらに介護疲れが軽減されると思います。

「家族のことを誰かに話すなんて...」「介護のことを人に知られたくない」と躊躇(ちゅうちょ)する方もいらっしゃいますが、在宅介護はどこかで第三者の力を借りなくては成り立たない場合が多いと思います。
人の力を借りることに慣れるのも、在宅介護においては重要なことです。

まずは、話が合う同年代の方が集まっているような場所に足を運んでみるのはいかがでしょうか。
例えば、お住まいの地域にある「福祉会館」や「区立(市立)スポーツセンター」「区民(市民)ホール」などです。これらは自治体が運営している施設で、大浴場を備えていたり、趣味のサークル活動に参加できたり、プールを利用できたりと、さまざまなサービスが用意されています。

比較的同年代の方が集まりやすい場所ですので、仲間を見つけやすいですし、中にはご家族の介護をしている方もいらっしゃるかもしれません。
介護の気分転換に、心身の緊張を解き放すにはおすすめな場所なので、気軽に足を運んでみていただきたいと思います。

在宅介護には、いろいろなことがあります。
介護する方にとっても介護される方にとっても、幸せな選択となるように、そして無理なく続けられるように、ご自分なりのカタチを少しずつ探していきましょう。

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