介護を考えるのはいつから?何歳から必要?

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介護を考えるのはいつから?何歳から必要?

こんにちは、セコムの武石(たけいし)です。
介護のきっかけとなるサインを見逃さないようにしましょう。高く澄んだ空に秋の訪れを感じるころとなりました。

今回の「あんしん介護のススメ」は、「介護が必要になる前に知っておきたいこと」をお話しします。

介護のきっかけには、どのようなものがあるのでしょう。また、具体的に何歳から介護について考える必要が出てくるのでしょうか。

社会では、65歳を過ぎると「高齢者」になりますが、お元気で活動的な方もたくさんおられますね。また、「何歳からは介護について考えましょう」という年齢の目安があるものではなく、体が動くうちは、本人も私たち子どもも介護のことをなかなか考えないものです。

けがや病気で入院して、しばらく通常の日常生活を過ごさずにいたことがきっかけで、誰かの「手」や「目」が必要になった...。
介護が始まるタイミングとしてよくあるケースです。
しかし何かが起きてから介護のことを考えるのでは、ご本人もご家族も負担が大きくなりがちです。

何か問題が起きる前に、「もしかしたら注意が必要かも」というサインを見逃さないことがとても大切です。

離れて暮らすご家族が介護のきっかけとなるサインを察知するためのアイデアなどを私の経験を交えてお伝えします。

● 見落とさないで!「ちょっと危ない」のサイン
はじめにお話ししたように、「介護開始は何歳から」という基準があるわけではありませんが、年齢とともに訪れる衰えは、ちょっとしたところに現れます。
膝が上がりにくくなってくるので、普通に歩いているつもりでも、足先が上がっておらずに小さな段差につまずく
歩くスピードもゆっくりになります。

エスカレーターのように、動いているものにタイミングを合わせるのがだんだん苦手になることもあるようです。

ほかにも物事の手順を忘れてしまったり、それまでできていたことができなくなったりすることがあります。

わかりやすいのは料理
料理は手順を組み立てて作っていくものなので、手順がわからなくなったり、作ったけれど途中の過程がすっぽり抜けてしまったりすることがあるんです。

ですから、料理の味が変わったときは要注意のサイン
私自身も、ときどき母に「きんぴらごぼうを作ってくれない?」などと頼んで送ってもらっています。料理の味が変わりないか確かめているんです。

約束を忘れるなど、スケジュール管理ができなくなってきたり、ATMの前で操作がわからなくなったり...。もしこのような状況を見かけたり話を聞いたりしたら、「ちょっと危ない」のサインと思って少し注意深く様子を見るようにしてくださいね。


● 遠方に暮らす親をどう見守るか?
親のことで気がかりなことがあっても、離れて暮らしているため、なかなか様子を見に行けないという方もいらっしゃると思います。
実は私もそうです。
両親とも今は、元気で暮らしていますが、「もし何かあったら...」と心配は尽きません。

老夫婦だけの暮らしや、独居で暮らす方の場合、日頃から親子で連絡をよく取り合うことはもちろんですが、隣近所とのかかわりがとても重要です。
新聞がたまっていないかとか、毎日庭に出て畑仕事をしているかとか、日常をきちんと過ごしているかどうか、近所の方が見てくだされば、親子で連絡を取り合うことに加えて安心できることでしょう。

遠くに住んでいても、工夫しだいで、地域の目を両親に向けてもらう働きかけはできます。
たとえば帰省した際にお近所のお宅を訪ね、両親が変わりなく暮らしているか伺ったり、いつもと違う様子があれば教えていただけるよう連絡先を渡してお願いしたり、離れて暮らす私たちとご近所との関係づくりも大切です。
地域の民生委員の方や、自治会の世話役の方などとも話しておくようにすると、気にかけていただけるようになると思います。

私の場合、両親に食料品などを多めに送り、ご近所のお宅へ配りに伺うよう促しています。
私たち子どもが、親と遠く離れて住んでいても、工夫すれば地域の目を親に向けてもらうことはできるはずです。


● 把握していますか?介護保険の被保険者証の保管場所
65歳になると介護保険の被保険者証が届きます。
介護保険の手続きについてはあらためてお話しますが、この「被保険者証の受領」も介護について考えるきっかけになるのではないかと思います。

被保険者証は、保管場所を決めておくのがおすすめです。
突然、介護が必要な事態が起きた場合でも、被保険者証があれば家族が手続きを進められます。

「まだまだ自分で何でもできる」と思っているときは、なかなか介護の話題にならないものですが、元気なうちに話し合っておくほうが安心できますし、備えておいて損はありません。

今日をきっかけに、介護のことを話し合っていただけたらと願っています。

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