車いすは使うべき?移動や歩行をサポートする福祉用具との付き合い方

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車いすは使うべき?移動や歩行をサポートする福祉用具との付き合い方

こんにちは、セコムの武石(たけいし)です。

車いすを利用することで行動範囲が広がります。年齢を重ねると、それまで当たり前のようにしてきた日常動作が難しくなることがあります。
「歩くこと」もそのひとつですね。

ちょっとそこまで行くのに時間がかかったり、遠出するのがおっくうになったり。
体が思うように動かないと、行動範囲が狭くなりがちです。

介護では、歩行が困難な場合や歩行に何かしらの危険をともなう場合、車いすや歩行器、杖など、体の状態と生活環境から福祉用具の利用を検討します。

ただ「何を選べばいいのか?」「ちゃんと使いこなせるか?」といった疑問や不安になることもあるでしょう。
また福祉用具に頼ることで「足腰が衰えてしまうのでは?」などの抵抗感がある方もいらっしゃると思います。

今回は移動や歩行をサポートする福祉用具の役割や、介護生活での上手な取り入れ方などをお話しします。
使い方しだいで、いろいろな可能性が広がりますよ。

● 車いすで「自立度」が上がる?
車いすは、歩けない人が使うもの。
そんなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。

けれども、「歩けるものの、人の介助が必要」という方は、車いすを使えば、ひとりで自由に動けるようになるかもしれません。
「自分で歩けるけれど、家の中での転倒のリスクが高い」という方は、安全を確保できるようになります。
また、「家の中では歩いて移動できるけれど、外に行くときは車いすを使う」という選択もあります。
安全に移動し、行ける場所を広げる、できることをふやすという意味では、車いすは心強い相棒です。

「自分の足で歩かないと衰えてしまう」と考える方がけっこういらっしゃるのですが、行動範囲を広げ、生活を楽しむため、やりたいことをする体力を温存するために、あえて車いすを使う選択肢もあると思います。

車いすを使う目的は「行きたいところに行くこと」。
不安なまま歩くより、車いすで移動するほうが、リスクが減って安心ですし、遠い距離を移動できるかもしれません。

ご本人がどういう生活を送りたいかを考えたとき、車いすがそれを実現する助けになるなら、使ってみる価値はあると私は思います。
「体の機能が衰えたから車いす」ではなく、「ご本人が希望する生活を実現するための道具」として上手に車いすを活用できると良いですね。

一方で、バリアフリーではない箇所がまだまだ多い社会です。2020年の東京パラリンピックを迎えるにあたり、今後の社会環境はバリアフリー化が急速に拡大していく方向になると良いと願っています。

● 車いすでも「床ずれ」に注意
上体を保つことが困難な方の場合、車いすを利用するときは「床ずれ」への注意が必要です。
車いすで座った状態が数時間続くと、床ずれができてしまうことがあります。

体が自分で動かせる場合は、体が痛くなれば自分で座る姿勢を変えることができますが、それが難しい場合、同一箇所が圧迫されてしまいます。また、上体が保てずに姿勢がずれてくることによって、圧迫されていた部分に摩擦が生じ、床ずれが起きるのです。

床ずれを防ぐため、車いすに座るときは、腰、膝、足の関節がそれぞれ90度になるように姿勢を整え、フットレスト(足置き)の高さを調整し、なるべく体がずれてこないように工夫します。
低反発のクッションを敷くと、圧力を分散でき、正しい姿勢を保ちやすくなりますよ。
バックレスト(背もたれ)やアームレスト(肘かけ)を適切に利用するのも良いでしょう。
「ティルド式」といわれる、正しい姿勢を保持するために座面の膝側をやや高くできる機能のある車いすもおすすめです。


● 歩行器や杖は体にあったものを「選んでもらう」のがコツ
歩行を補助する福祉用具には、歩行器や杖があります。
町中で見かけるシルバーカーも、福祉用具のお店で取り扱いされています。

歩行を助けるものなので、体のサイズや、体の動きに合っているものを選ぶことがとても大事ですね。
人のものを借りたり、譲り受けたものをそのまま使うことはおすすめできません。

歩行器や杖にもいろいろな種類があります。
コロコロ押して使う歩行器、持ち上げながら移動するピックアップ歩行器。
1点で支える杖もあれば、先端を4点で支える杖もあります。また持ち手の形もさまざまです

体に合わない杖や歩行器は、事故のもと。
福祉用具の専門家や施設や病院にいる理学療法士さんなどに聞いて、最適なものを選んでもらうのがポイントです。

歩き方のクセや体の状態、使用する環境などを総合的に評価して、一番身体に合ったものを教えてくれるでしょう。


介護保険を利用していない方も、福祉用具のお店は利用できます。
杖やシルバーカーを購入するときは、目についたものを買うのではなく、お店の人に話をよく聞いたうえで、ご本人に合ったものを選んで買うようにしましょう。
商品は、店頭にあるものはごくわずかですが、カタログでたくさんの種類が扱われていて、取り寄せてもらうことがほとんどです。

正しい知識を持った専門家に選んでもらえば、歩行中の危険や不安が解消され、出歩くことの負担が軽減されます。
結果、いきたいところに出向き、やりたいことができる・・・ということにつながるのです。
歩行や移動をサポートする道具を上手に使いましょう。

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