介護する方が知っておきたい「腰痛予防」のコツ

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介護する方が知っておきたい「腰痛予防」のコツ

介護にとって腰痛予防はとても重要です。こんにちは、セコムの武石(たけいし)です。
今回のテーマは「腰痛予防」
介護をしている方に多いお悩み「腰痛」をテーマに取り上げます。

実は、プロの介護職でも腰痛になる方は少なくありません。
厚生労働省によれば、介護業務を含む仕事に就く人の業務上疾病のうち、約8割を腰痛が占めているそうです。

介護に関わるうえで"腰を守る"ことは常に意識しておきたいことのひとつ。
正しい知識とちょっとしたコツを知っていれば、介護で腰を痛めてしまうような事態を避けることができるはずです。

● 介護中の腰痛予防の一つは「ベッドの高さ」をあわせること
「腰痛」になるきっかけは、重いものを持ち上げたときだけではありません。
もちろん、移動や入浴など力がいる介助で痛めてしまう可能性も考えられますが、実は「前かがみ」の姿勢が多いことも腰痛の原因のひとつです。

腰を曲げて前かがみになる姿勢は日常動作のひとつですが、腰にとても負担をかけています。

訪問看護で利用者様のお宅にお邪魔したとき、「ベッドが低いな」と感じることがよくありました。
介護される方の転落の危険や、ベッドから降りるときの安全を考えてのことだと思いますが、介護する方にとっては高さの低いベッドはおすすめできません。

ベッドに横になっている相手に話しかけるとき、布団をちょっと直すとき、枕元のものを取るとき...
介護する方は、一日に何度も前かがみにならなくてはならないことでしょう。
起き上がりを介助したり、おむつ交換をしたりするときなどは、さらに腰に負荷がかかります。

ベッドは、介護する方の腰に負担が少ない高さにしなくてはなりません。
福祉用具の介護用の電動ベッドは高さを自由に変えられますので、作業しやすい高さ、目線を合わせて話しかけやすい高さに調整してみてください。少し面倒かもしれませんが、これが腰痛を予防する大きなポイントです

介護しやすい高さは介護する方の体格によって違うので、実際にベッドを上げ下げして、向こう側に手を伸ばしたり、布団を直したりして、試してみてください。
なるべく腰を曲げない姿勢をキープできる、自分にあったベッドの高さを見つけましょう。

介護用ベッドは、一度決めた高さに固定したままでは、もったいないです。
介護される方が動くときは、安全で動作しやすい高さに、お世話をするときは介護する方に負担がない高さにと、こまめに調節するのがコツです。
せっかくある機能は上手に使って、腰への負担をできるだけ減らしましょう。
わからないことがあったら、ヘルパーさんや福祉用具会社のスタッフさんなどに聞いてみてくださいね。


● 高さを変えられないベッドのときはどうする?
なかには、「長年気に入って使っているから...」とお元気なときのベッドをそのまま使っている方もいらっしゃいますね。
高さを変えられないベッドのときも、介護する方は前かがみの姿勢をなるべく避けてください。
腰をなるべく曲げず、重心を低くすることが、腰痛を予防するコツです。具体的には、腰を落としてしゃがむ、イスに座るなどの方法があります。
そばに行って話しかけるときも、ベッドサイドにしゃがんで視線の高さを合わせるか、ちょうどいい高さのイスに座るようにしてください。これだけでかなり負担を軽減できます。

面倒に感じるかもしれませんが、腰への負担は、無理な姿勢や動作を繰り返しているうちに蓄積されていき、やがて痛みとなって現れます。
ちょっとした作業のときでも、「しゃがむ」「座る」を忘れずに


● 腰を痛めるのは介護のときだけではありません
私たちは日常生活の中で気づかないうちに腰に負担をかけています。
家事の動作は、その最たるものですね。

たとえば、掃除機をかけるとき、前かがみになっていませんか?
真っすぐ立ったときに肘を軽く曲げて持てるくらいにノズルの長さを調整すると、腰への負担を軽減できます。

洗濯物を干すときもそうです。
カゴを地面に置いていると、洗濯物を取るたびに負担がかかりますが、台の上に置けば腰を曲げずに済みます。

台所でのお料理や洗い物のときも、シンクが低いとずっと腰が曲がった状態です。
腰痛を起こさないためには、足を開いて腰が曲がらない姿勢を保つか、10cm程度の台を床において片足を乗せておくと良いですよ。

ご家族にとって介護は、日常であり、日々の積み重ね。介護する方が倒れてしまっては、元も子もありません。
ご自分の健康を守るための努力を忘れないでくださいね

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