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緊急車両で、サイレンと○○がセットになっている理由

 ・光の春
 時の過ぎるのは早いもので、今年も2月に入りました。今日は節分。暦の上では、明日からは「春」ということになりますが、実際にはまだまだ寒い日が続きます。一方で、2月に入ると確実に変わるものがあります。
 それは太陽からの光です。「光の春」という日本語表現があるように、外はまだ寒いものの、日差しが日に日に力強くなり、本当の春が近いことが感じられるようになります。
 今年に入ってから、2回にわたって「色そのもの」や「色のついた光」について考えましたが、今回は、「光の強さ」そしてその変化について考えてみたいと思います。

 ・「い」をつけるとそのまま形容詞になる色
 日本語の「色の名前」には、その後に「い」をつけると、そのまま形容詞になる色があります。「赤」「黒」「白」青」の4つです。古い時代、これら4つの「色の名前」は、色彩(Color)を表す言葉ではなく、次のように明暗や濃淡などの光の強さ(Shade)を表す言葉だったとのことです。

「赤」は「明し」、光が沢山あって「明るい」状態。

「黒」は「暗し」、光が無く「暗い」状態。

「白」は「印し/顕し(しるし)」、(何色であっても)「くっきりと鮮明」な状態。

「青」は「淡し」、(何色であっても)淡い、「うすくてぼんやり」とした状態。

 言葉の歴史では、もともとは「明るさの明暗や濃淡」の表現であったこれら4つの意味が拡がり、いつしか色彩を表す言葉になったとされています。ちなみに、今も使われる「赤の他人」、「真っ赤な/白々しいうそ」などの表現は、いにしえの言葉使いの名残とのことです。

 ・「赤系の色」以外に視覚が敏感なのは?
 先のコラムでは、朝夕の空の色である「赤系の色彩」は、「これから周りの『明るさ』が大きく変わるよ」という意味をもつサインとして、生物の遺伝子に記憶され、視覚を持つ生物の特に注意すべき色として認識されるようになったのではという仮説について述べました。これに加え、視覚を持つ生物にはもう一つ、強い誘目性がある(目に付く)モノがあります。

 最近、駅などの公共の空間に薄型のディスプレイが設置され、「動く広告」がなされることが多くなっています。薄型のディスプレイが世に現れる前は、この動く広告はネオンランプの「点滅」を組み合わせて作られるネオンサインによって実現されていました。赤系の色に対してだけでなく、この「動き」に敏感に反応することも、視覚を持つ生物の本能です。

 生物は、一般的に、急な動きには敏感に反応するのに対し、緩慢な動きには鈍感であることが分かっています。皆さんの中にも、テレビのバラエティ番組などで、「ゆっくり変わる画像」を示され、「その変化になかなか気づけない」体験をされた方がいらっしゃるかと思います。この生物の持つ本能は、「急な動き」が外敵などの自らの命を危険にさらす脅威であることが多いのに対し、ゆっくりとした動きは、必ずしもそうではないところからきていると言われています。

 朝夕は、周りの明るさが大きく変化するという意味で、生物にとっては注意を要するタイミングです。しかし、その変化は緩慢であるがゆえ、通常の反応ではなかなか気づけないのです。生物が、朝夕の「赤い色」に対して敏感になった理由の一つとして、このような解釈ができるのではないかと思います。

 ・急を要する場合に共通する「動き」は・・・
 テレビの特撮番組の主人公として、多くの人が知っている変身巨大ヒーローの胸には、活躍できる残り時間を「色」で示すインジケーターが付いています。そして、その表示は、時間が経つにつれて、青から赤、そして「点滅」へと変わります。彼は架空の存在であり、実際の生物ではありませんが、この表示は、まさに生物の本能に則って注意を促すものだと思います。「青」から「赤」、「その点滅」への一連の変化が、生物が本能的に「まずい」と感じるサインだからです。特に、「赤系の色の点滅」は、「赤」と「動」の2つを組み合わせているというところから、「特に急を要したり、注意が必要だったりする場合」の合図として、まさにうってつけと言えるでしょう。

 ホームセキュリティなどの、セコムのセキュリティサービスのためのシステムで、建物の外壁に設置される「フラッシュライト」は、異常が発生すると、「赤系(オレンジ)の光が点滅する」動作をします。「生物が本能的に『これはまずいぞ』と感じるサイン」である、「赤系の光」を「大きく変化」させ、悪意ある人間には警告を、周囲の人々には注意喚起を行うためです。

 消防車は赤い色をしており、火災の際には、高鳴るサイレンと共に赤系の光を点滅させながら現場に向かいます。「赤系の色」と「光」、そしてその「点滅」。人々の目を引く「誘目性」の大きい表示手段であることがご理解いただけたのではないかと思います。

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セコムIS研究所
リスクマネジメントグループ
甘利康文

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